160kmのアタック合戦勃発!コウノトリチャレンジサイクリング試走会

トレーニング日誌

2020年大会は中止なったコウノトリチャレンジライドですが、小規模イベント「コウノトリチャレンジサイクリング」として決められた期間に自由にコースを走っていただく企画を検討されています。

そこで、例年イベントでアテンドをする地元メンバーに事務局から声かけがあり試走会に行ってまいりました。

メインとなるメンバーはteam At Sky(チームアットスカイ)からで、その他にも事務局の田岡さんや、地元のサイクリストも参加し出発時点で総勢15名。

なかなか集まる人数ではないので、否応なしに雰囲気は盛り上がります。

あくまでも試走会

朝の円山川

集合場所は城崎中学校なのですが、そこまで自走で集合するメンバーは豊岡市内のコンビニに7時30分に集合出発することにしていました。

僕は5時過ぎに目が覚めて6時には家を飛び出し、集合時間までに我慢できず20km走ってひと汗かいて体を温めて行きました。

普段ならゆっくり準備するのですが、なんとこの日の参加者の内5名は前日に200kmのステーキ食べに行くライドをして参加ということで、それを聞いてちょっとでも距離を乗っておこうと思ってしまったのです。

前日に200km走ってまた自走含めて200km近いライドに出かけようというモチベーションの高さに頭が下がります。

僕の体力ではとてもじゃないけど、そんなことはできません…。
まじで凄いです。

整体院十風堂の駐車場に姫路から参加の友人が来ているので迎えに行き集合場所のコンビニまで一緒に行きました。

7時半出発なのにコンビニに着いたら7時10分。
完全にやる気モードです。

すると、自走組の2名がすぐに合流。
どんどん集合して8名集まったところで時間になったから出発しようとしてたら、なんと但馬最強の男「イナズマン」が到着。

彼も前日200km走ってて、TSS400オーバーまで追い込んだと言ってたから今日は無理かな?と思ってたら普通に来ました。

もう、怖い。

集合場所城崎中学校へ移動

気候は穏やかな風で晴れ模様。
絶好のライド日和です。

昨日200km走ってるメンバーもいるし、初心者の人もいると聞いてたから今日はガンガン走る日じゃないですよ〜と皆に伝えておきました。

ここ大事です。

事前に今日の趣旨を伝えておく。
無理をしない。

コンビニを出発して、一直線に綺麗なラインを形成しながら一路城崎へ向かいます。

先頭交代をしながら本番前に体力を温存しウォーミングアップします。

玄武洞ミュージアムを通過して円山川右岸道路を走るのはとても気持ちいいです。景観は最高ですね!

予定時刻の8時には城崎中学校へ到着。

事務局からの注意事項を確認

コウノトリチャレンジサイクリングスタート!

人数も多いので、5人くらいの小グループに分かれてスタートしました。

先頭グループには豪脚組が勢揃い。

最初は鋳物師戻峠を登って行きます。
スタートしてすぐの峠だったので皆頭の中にサイクリングの文字があったのかボチボチ登って行きます。

日陰がとても気持ち良いです。

来日岳と書いてある付近がスタートゴール

まず最初は海岸線を走ります。

海岸線は数百メートルのアップダウンが連続であります。
登っては降りて、登っては降りての連続で、平坦がほとんどありません。

アップダウンの上りも何気に10%とかあって結構脚を削られますが、今回はサイクリングですからそれほど辛くはありません!

今だけは…。

海岸線が終了して、ここから4kmほど平坦の若干上り緩斜面のセグメントコースが始まります。

今日はなんと軽く追い風!

こんな気持ちい日は踏むしかないでしょう!
しかも嬉しいことに先頭にいます!

いやっほ〜〜〜〜い!

義本トレイン出発進行ド〜〜〜〜ン!

束の間のKOM

と言うことで、トレインの先頭でアベレージ43.1km/h、312w、5倍で踏み切ってKOMをいただきました!

でも、みんなが後でデータを更新したら僕より1秒速いのがいてKOM持っていかれました。

誰かって?

イナズマンです。

イナズマンは後で紹介するとしましょう。
最近よく一緒に練習するんですけど、毎回コテンパンにやられて帰ります。

おかげで強くなれてますけどね(^-^)v

そのまま走り続けて、1度目の休憩は竹野町の森本です。

チャレンジライドのイベントがあるときは、エイドステーションになるところです。

青いジャージが格好いいなぁって思います。
デザイナーのキー君ありがとう!

このジャージが人気で結構メンバーが集まりました。
ジャージのデザインって大事ですね。

ここからはコウノトリチャレンジサイクリング1番の目玉峠である水上峠を越えて行きます。

竹野町の床瀬と言う地区を越えていくエゲツない峠です。

元気だったらセグメントアタックやっちまおうかな?
でも、昨日200km走ってるのいるからやめた方がいいよね?

と心で思っていました。

でも緩斜面とかあるし、疲れてるだろうから1本引きしてあげようと言うことで、森本から引き始めました。

緩斜面が終わって、いよいよ本格的なヒルクライム区間に入ります、セグメント名は「床瀬から水上峠」走行距離3.1km、獲得標高211m、平均勾配6.7%でキツいところで12%くらいの登りです。

今日はやめとこうかなぁって思ったんだけど、なんか後ろからみんなピッタリ着いてきます。

あれ?みんなやる気?

嘘?やるのね?じゃぁ踏むよ?

ってことで、セグメントアタック開始しました。

上り始めから心拍は180近くを叩き、心臓はすでにやる気満々。
高鳴る鼓動にアドレナリンが溢れ出します。

後ろを見ると着いてきているのはイナズマン一人。
春は調子悪いとか言ってたけど、最近トレーニング量を上げてズンズン調子を上げてきている。

イナズマンは実は有名なホビーレーサーで数年前にツールドおきなわ140kmオープンで9位になっている強者。

どんな走りかはこれをみていただければわかります。

パックchさんのYouTubeで合同練習をされた時の動画があります。この頃の走りはまだ戻ってきていないのですが、僕なんか到底太刀打ちできる相手ではありません(笑)

で、そんなイナズマンと先頭で踏み合いました。
後ろから聞こえる呼吸も荒くなっていたのでイナズマンも苦しいんだなと思いながらこっちは心拍192!

思わず目を疑いました。

死ぬ一歩手前。
おじさんあの世に一歩踏み込んでます。

口から魂を5分の1出しながら、吸い込む息で押し戻し辛うじて意識を保っています。

最後の九十九折(つづらおり)を目前僕のペースがスッと落ちたところを見逃さず、後ろからスッと前に出られたらもう着いていけませんでした。

ダンシングして食らいつきたかったけど、もう腕にも力が残っていません。

虚しく背中を見つめながら峠を通過。

惨敗(笑)

でも、一緒に走ってくれたおかげでセグメントの10位以内に入り自己ベストを更新できました。

セグメント10位入賞

今まで、一人でアタックしている時は絶対に更新できなかったのに、速い人と走ると開花されるのか走れちゃうんですね。

死ぬかと思ったけど…

その後道の駅神鍋で小休憩。
ここで事務局からお水と氷の差し入れが!

気温が高くさらに試走なのにアタックブチかましたから血液沸騰しかけてたので本当に助かりました。

ここからは10kmほど下ります。

そして、2個目の峠セグメントが待ち構える但馬空港へ。

もう流石にアタックはしないよな…。

おじさん疲れちゃったし。

て言っていると、At Skyのadachiコーチが前を引き始めた。
ヤバイ、これはアタックしてよとの伏線か?

adachiさんが坂の緩斜面を引く時はなぜかアタックが始まる。

でも、さっきの床瀬で使い果たしたし。

adachiさんのリードは続く、坂の手前までちゃんと引いてる。
いいから、そんな優しさをここで出しちゃダメなんだって。

僕の後ろにはイナズマンがいる。

もう完全に準備が整っている。

なぜだ?なぜこんなお膳立てをしてくれるんだAtSkyのメンバー達よ。

そしてセグメントに入る本の少し手前で、見事としか言いようがないadachiさんのリードアウトは終わって僕は先頭に出てしまった。

あか〜ん!始まった〜(泣)

やめてもええのに、踏み込む僕。
脚よ止まってくれ〜。

試走会と言う名のチーム練が始まってる。
止まらない脚。激しい鼓動。闘争心に着火される僕。

6%の緩斜面は僕が引き、緩斜面が終わる頃に「苦しい」って声を漏らしたら12%の激坂はイナズマンがスッと前に出てダンシングをスタート。

こうなったら一緒にダンシングしかないやん。

ダンシングで着いていく。
もうバトルみたい。

心臓が裂けそう。

終わってくれ〜。頼む坂よ終わってくれ〜。

最後のコーナーを回ってイナズマンに必死で着いて行ったけど、またもや力は残っていなかった。

彼の背中がスッと離れていくのを見送る2度目のセグメントアタック。

お昼ご飯は出石そば。

だが、この出石そばが異様に遠い。
早く食べたい。

但馬空港から出石のドライブインまではのんびりいく予定だった。

予定だったのだ…。

先頭は事務局の田岡さんが引いてくれていて、途中出石の片間地区へ抜ける道路通称「katamapass」と言うセグメントがある。

ここは楽しめますね!って事前に田岡さんに言ってたのですが、もう2個もアタックしてるしここはやらなくていいよねって思ってたんですが、田岡さんから「ではお願いします」って振られてしまった。

あぁ、自分の首を締める俺…

ゆっくりダンシングをスタート。
少しずつ強度を上げながらダンシングで進む。

チラッと後ろを確認すると、意気揚々とみんなダンシングで着いてくる。

皆んなもやる気だ!

なんなんだ、この人たちは!

追い上げてくるから勢いが止まらなくなってまたしても踏んでしまう!

最後のヌルッとした登りに差し掛かった瞬間、イナズマンが発射した!

それを追撃する田岡さん!

この人たち怖い…。

そして、そのままスッ飛んで行ってしまった。
僕は後続のグループが気になったので、一度残ってグループをまとめて出石ドライブインまで牽引。

こうでもしないと、体が持たない。
一緒に走ってると体がいくつあっても足りません。

若いってそれだけで財産だなって思いました。

出石ドライブインでお昼休憩

待ちに待ったお昼ご飯。

出石そばと天丼のセットランチ。

豪華なお昼ご飯

このために走ってきたと言っても過言ではありません。

午後の部スタート

午後は峠はあと一つ。
小さな峠がさらに2つ。

もう無理だわ。流石にあと一つの峠はアタックしないってメンバーに伝えた。

すると、イナズマンが「もう1つしか追い込めるところないんですよ!それでいいんですか?」って。

ええに決まってるやろ〜!

死ぬわ!

どこまで追い込む気だ。
生粋のアスリートは言うことが違う。

全部アタックやる気らしい。

昨日あなた200km走って来たんだから少し大人しくしてもよろしんですよ(笑)

と言って聞かないだろうな。

そして、峠の入り口まではみんなで平坦をローテーションして回していく。

ここで帰宅するメンバーを見送って、いよいよセグメントへ。

先頭にはなぜかadachiさんと後藤さんが、二人はなぜ先頭にいるのか?

僕は3番目。
イナズマンは4番目。

この構図はヤバイ。
「アタックしないよ!」って言ったよな?

おじさんはもう脚がツリそうなんだぞ。

緩斜面の区間が着々と消化され、まずadachiさんがリードアウト。
次に後藤さんが引き始める。

後藤さんも昨日200km走っているメンバー。
なぜ引ける?なんで体力残ってるの?うそだろ?

引いてどうする?

緩斜面が終わっていく、行かないで後藤さん。
先頭から消えちゃ嫌。

と、その瞬間、後藤さんの右肘がパタパタと動いた。
先頭交代の合図。

嫌だ、先頭交代したくない。

嫌だって〜〜〜〜!

そして、リードアウトしていく後藤さん。

先頭は僕、2番目はイナズマン。

始まったやん。

うぉ〜〜!行くしかないのかぁ。

今度は早めにイナズマンが前に出てくれた。
なんとかイナズマンのリアタイヤを見続けて着いていく。

息遣いとかもうどうでもいい。
ただリズムを合わせて着いていくだけ。

ここのコースプロフィールは途中ギュッと10%の上りがあった後、緩斜面が少しあり、その後7%の坂が続いてゴール。

そのギュッと登るところもなんとか着いて行ってその先の緩斜面でイナズマンは加速して行きました。

流石に、もう脚が残ってなくて、さが広がらないようにするだけで必死。

背中は見える。
諦めるな!もしかしたら何かが起こるかもしれない。

そう言い聞かせて諦めずに踏んでいく。

イナズマンが前だけを見てこいでいるのを見て、必殺のダンシングで攻めてみた。

少し縮んだか?って思った瞬間、後ろを振り向かれた。
そして立ち上がって踏み込んでいくイナズマン。

今度は遠くに消える背中しか見えなかった。
またもや完敗。

セグメント3位入賞

イナズマンを追いかけたおかげで限界突破してセグメント3位へ

トップはイナズマン

しかし、セグメントトップはイナズマン。
2位のザキティーさんも地元の人。強い人が多いなぁ。

どのセグメントもトップ10入りは結構難しくなって来ています。

いずたんトンネルアタックを無事終えて下っていく。
息を整えながら下りで休憩。

口小野地区に神美トンネルがあってその入り口まで小さな上りがある。

もう脚がいっぱいいっぱいなので、休むダンシングで耐えながら登ってたら、一緒に走ってるイナズマンもなぜかダンシング。

そして、トンネルが見えた残り100mほどでスピードアップ!

ここでもやるんかい!

思わず合わせて踏んでしまった…。

死ぬ。このまま行ったら死ぬ。

トンネルを下り、イベント時の交差点の渡り方を教えて、最後の休憩地点「中嶋神社」へ。

やっとの思いで到着。

ここでもサポートカーが待機してくれてまして、水や氷をいただきました。

まさに命の水。

本当に、今回の試走会でこの手厚いサポートがなければ暑い中での走行は大変だったと思います。

事務局の皆さんに感謝しかありません。

ここで、写真を撮るべきだったんですが、もうそんなことも忘れてまして、お昼ご飯以降一枚も撮れておりません。

で、休憩もそこそこに出発です。

中嶋神社を出発するといきなり短い登り坂。

嫌な予感がする。

でも、行くしかない。

ゆっくり休むダンシングで乳酸の溜まった重い足を動かしていると、隣から「よし!」と声が。

イナズマンのアタックが!

えぇ!ここも!

この小さな上りもやるのか!

くそ!反応してしまう自分が悲しい…。

後ろから一緒に走っているメンバーの笑い声が聞こえる。
きっと「あいつら頭おかしいよな(笑)」って言ってるんだろうな。

当たってるけど。

そして全ての坂を終え完敗したのであった。

最後は玄武洞を抜け、円山川右岸のスプリントで最後アタックかけてここだけ先着でフィニッシュ。

人通りが戻って来た城崎の街中をパレードランして最初の城崎中学校へ戻って来ました。

チャレンジライド全セグメント

いつも走っているセグメントでこんなに記録更新するなんて。

キツいライドだったことは言うまでもありません。

試走会でスタートしたんだけどなぁ。

結果、TSS 376、消費カロリー3258と立派なトレーニングをこなすことができました。

次も頑張るぞ!

そろそろ神社サイクリングとか、ランチサイクリングとかしてもいいような…

CTL84.1

おかげで、CTL84.1まで戻って来ました。

ちょっとこれから出張が続くので80あたりをうろうろする感じです。

100までの道のりは険しい。

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