そうだ!旅に出よう(長野県八ヶ岳を眺める登山編)

トレーニング日誌

旅に出ると何かが変わる

仕事も日常も忘れてた日に没頭してみよう

いつからだろう?
僕が旅に出るようになったのは。

小さい頃は家から離れるのが怖くて
高校には行かない!
だって汽車に乗って行かないとダメだから!

と言ってたのを思い出して恥ずかしくなる。

まぁ旅といっても国内の旅しかいかなくて
海外への旅は人生で3回しかない。

一度は出張で船でグアムへ。
豪華客船で往復10日間の航海を体験した。

あと2回は上海とソウル。

上海では本場「上海雑技団」の公演を見た。
あれは本当に感動したなぁ。

ソウルでは片言の韓国語で道を聞いたら
すごく丁寧に教えてくれて嬉しかった思い出が。

日本に来ている外国人の人に僕はよく道を聞かれる。
海外で困ったら現地の人に聞くのがベストだ。
でも、僕がいつも尋ねられるのは地元じゃなくて
出張や旅の途中で聞かれる。

案内したくてもできないんだなぁ。
わかる範囲で必死で教える。

うまくいった時もあれば、
ごめんねって謝ることもある。

自分が海外で聞いた時、一生懸命教えてくれた
韓国の人の優しさが嬉しかったから、
同じように尋ねられたら答えたいんだよね。

さて、今回の旅は波乱の幕開けだった。

思い立ったらじっとできない僕は、
娘の引越しを手伝うために東京へ来て、
ふと登山がしたくなって急遽二日目以降は
長野県で登山をする計画を立てた。

急いで二日目の移動のチケットを取ったり
ホテルの手配をした。

実はこの時点で既に物語は始まっているとは
つゆ知らず、期待に胸を膨らませていたのだった。

兵庫県から東京、そして長野県へ

月曜日の朝6時半。
長女の引越しを手伝うために19時40分発の夜行バスへ
乗る準備をしていた。

3日間行く予定にしていたので、荷物や着替えは
どうしても増えてしまう。

準備していざパッキングしてみると
どうしてもリュックひとつでは入り切らない。

でも、リュックひとつで行きたい!

二日目以降に履く予定だったホワイトジーンズは
諦めて、ズボン1本で過ごすことにした。

汗かいたら終わりだな…って思ったけど
荷物が増えるのは嫌なのでやめておいた。

僕の仕事は整体師なので、朝から夕方までも
予約を入れていた。

三日間も休むのでお昼休み返上で予約を入れた。
朝9時半から施術を始めて夕方18時までに
ノンストップで12人。

体力の全てを使い果たした。
よく考えたら毎日これだけの数をこなして
夜に自転車トレーニングをしている自分の体力が
恐ろしい。

仕事が終わって急いで家に帰りシャワーを浴びる。
晩御飯にたらこパスタをかき込んで最寄駅に向かう。

昨年から最寄駅から東京大崎駅まで夜行バスが
出るようになったのだ!

これは非常に便利。
日によって運賃は違うが、今回は6,870円で行けた。

運行時間は14時間。

安いけど死にそうなくらい長い。
まぁ、背に腹は変えられないので利用することに。

頭にシェードがついてるので寝やすい!
アイマスクしなくていいので眠りに落ちるのは
早かったけど、問題は座席だった。

僕が座ったのは1ーA。

一番前の席。

なんと足が伸ばせれない。
これには相当苦しんだ。

それでも、2時間くらい走ったら慣れて来て
気がついたら寝てた(笑)

どんな環境でも順応できる自分が素晴らしいと思う。

夜行バスの旅は高速道路に入ると数時間おきに
パーキングエリアで休憩に入るので熟睡はできない
けどトイレ休憩できるから安心です。

そんな夜行バスの旅もあと1時間ってところで
ハプニング発生。

「あれ?おしっこしたい…」

冷房が効きすぎてお腹が冷えたようだ。
やばい。

気になったらどんどんしたくなる。
これはなんのチャンスだ?

ピンチはチャンス!

前向きに考えねば。
でも、導火線の火は既に付いている。

僕の導火線は短い。

色々考えた結果。
「よし!寝よう!」

もうこれしかないよな。
ということで、ひざ掛けをしっかりお腹に巻いて
手で押さえて温める。

すると尿意が治まって来た。
ここだ!今寝るんだ!

目を閉じて瞑想の時の呼吸法をやりながら
体をリラックスさせる。

そう、あなたはだんだん眠くなる〜。
だんだん眠くなる〜。

自己催眠もやっちまえ!

そして、僕は奇跡的に寝た。

あと1時間だと思ってたのに、渋滞に巻き込まれて
1時間半近くかかっていた。

寝てなかったら僕はきっと空いたペットボトルに
こっそりする羽目になっていただろう。

目が覚めたら尿意はどこかに消えていた。

瞑想効果だ!

無事に東京へ到着、本来の目的は娘の引越し

東京へ着いたらすぐに予約をしていたレンタカーを取りに行くこと。

慣れない東京の街を運転して引越し。
しかも荷物を載せるために一定時間
路駐しなきゃならない。

知らないところで路駐して荷物を
運び出す。

これは本当にストレスを感じる。
荷物から離れる時間があるから、
持って行かれないかすごく気になる。

交通渋滞を引き起こさないかも気になる。

とにかく気が気じゃない引越し作業の幕開けだった。

最初はがむしゃらにとにかく荷物を片っ端に
載せれるだけ車に積み込む。

今回借りた車はトヨタハイエースバン。
デカイ!

もはやバス。
カーブするにも内輪差とか気にしないといけないデカさ。

そして、何より大変なのが、娘との2人作業。
細い小さい娘と2人で家財道具を運ぶかと思うと
気が遠くなる。

だって、重いものは必然と僕が持つことになるから。
前の引越しの時は整体師仲間が手伝ってくれたから凄い助かった。

毎度毎度お願いするのは流石に気がひけるから今回は2人で頑張ることに。

でも、その友人は気にせず声かけてくれといつも言ってくれる。
本当に頼りになる友達。

重いものを運ぶ時、どうしても2人で持たなきゃダメになる。
その度に、娘が。

「ちょっと一回下ろして〜!」と叫ぶ。

どう見ても、コイツには無理だよね。
と思いながら、休み休み荷物を運ぶ。

「あぁ〜もう地獄を見てるわ」とぼやくから。

お前が引越しするとかいうからじゃ〜!

引越し業者頼まず自分でやる!とかいうから!

パパがやってくれるはず!とか思ってるからだ!

と思いながら娘に頼まれると文句が言えない。

それでも重い冷蔵庫も洗濯機も本棚もテレビラックも
全部運び終わった。

花の都東京ををドキドキしながら運転して
路駐して荷物を入れて。

なんとか無事に終わったのだ。

そして、やっと7割荷物の整理が終わったところで
僕の気持ちはもう長野県へ向かっていた。

体力の限界を感じ0時30分、
気を失うように僕は深い眠りに落ちていった。

事件は新宿バスターミナルで起こった

新宿発7時25分発、岡谷行き。

8月29日(水)
朝5時35分。

引越し作業が7割終わった
東京の長女のアパートで目がさめる。

今日は自分へのご褒美でプチ旅行を計画していた。

長女には申し訳ないけど
冷蔵庫に洗濯機などの重い
荷物を運び終えたら父親の
仕事は終わりです。

あとはコツコツ整理して欲しい。

足らないものは買うようにと
少ないけどお金も渡しておきました。

まだ6時にもなっていない
朝の薄暗い部屋で長女を
起こさないように身支度をした。

6時20分。
最寄駅に向かうためにアパートを出る。

この時だけは長女を起こした。
部屋の鍵だけは見てるところで
締めて欲しいから。

寝ぼけた顔の長女を見ながら扉を閉める。

「パパ行ってらっしゃい。手伝ってくれてありがとう」

そう言ってカチャカチャ鍵を閉める音がした。

この時が一番苦手。
またしばらく会えないかと思うと胸が悲しみで熱くなる。

少しぬるくなってるけど
朝起きたら飲めるように夜コンビニから
水を買っておいたのをキッチンに置いて来た。

ちゃんと水飲んで元気でな!

毎回駅に向かうとき一人になると泣けてくる。

それでも、プチ旅行は楽しいから気持ちを入れ替えて足取りを早めて歩く。

プチ旅行の行き先は長野県。
今から行けると思うと心が躍る。

乗り口が分からないから早目に行かなきゃ。

7時25分新宿発のバスで行くので1時間前に移動を開始。

都会の街にポッカリ空いた地下鉄の入り口。
まるで秘密組織への隠し通路を歩いている気分。

地下鉄への広い通路に出た。
乗車までに時間がないのかサラリーマンが僕の目の前を駆け抜けて行った。

そして、見事なヘッドスライディングをかまして転けた。

笑っちゃいけないけど、笑った。

ごめん。

僕は時間に余裕を持って行動しているので慌てない。

早目、早目の行動は前職の時のインストラクター養成研修で叩き込まれた。

おかげで7時に新宿へ。

それでも何が起こるかわからないので
急いでパスターミナルへ向かう。

急いでる時に限って道を聞かれる。

日本に旅行に来ている中東の外国人。

ヤバイ!やっぱり英語で聞かれた。
片言の英語でジェスチャー9割。

会話にはなるが行き先を知らなかったので「アイドンノ〜、ソーリ〜」
と言ってその場を去った。

僕も自分の乗る長野行きのバス乗り場がわからないので、インフォメーションカウンターにチケットを見せて場所を教えてもらった。

「Cー8番乗り場です」と。

緑の案内表示が見える。

あれに向かって歩けばいいんだな。

無事C-8番乗り場へ到着した。
額からは薄っすら汗がにじみ出ている。

いつもより涼しい朝で助かった。
汗かきの僕は下着までベトベトに
なるくらい汗をかいてしまう。

男の更年期かと思っちゃう。

出発10分前。
乗車案内が始まった。

バス後方に順序よく並び
チケットを片手に気分は
すでに長野県。

最近の乗車確認はチケットのQRコードを読み取る見たい

これは早い!

「ピッ!」

タブレットに席番号が表示される。

なるほど!

僕のチケットも読み込んでもらう。

「ピッ!」

タブレットに
「ご予約がありません」
の文字が。

えっ?

もう一度読み取ってもらう。
「ご予約がありません!!!」
と表示されたかはもう覚えてないけど
係のおじさんがチケットを見て
教えてくれた。

「お客さん、日付けが昨日だわ」

ガビーーン!
一日間違えて予約しちゃった!!

今日は8月29日

チケットにはバッチリ8月28日の文字が!

案内係のお姉さんに涙目になりながら、この便に乗りたいって言ったら。

「はい、無理ですね!カウンターに行ってチケット取り直してください」

と、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる一反木綿のような顔で言われた。

感情は無い。
しかも言ってることは正しい。

残り五分。

カウンターまで全速力!
更年期全開!
あぁ汗が出る!

今回のは変な汗が出てくる。

理由を話すと特別カウンターへ案内された。

男性のオペレーターがチケットを見て
急いで同じ便の空席を確認して僕に言葉を投げかけた。

「手配しますね」

そして「今回だけですよ」と特別対応でチケットを変更してくれた。

しかも笑顔で!
こんな奇跡が起きるのか!

バスの予約日を間違えたのは僕で間違いなく僕が悪い。

それなのに、怒りもせず嫌味も言わずの神対応。

追加料金を払ってもいいと思っていたのに
変更という対応をしてくれた。

感謝しかない。

そして最後は笑顔で「どうぞ、行ってらっしゃい」と。

感動したわ!

しかし感動に浸っている時間は僕にはない。

出発まであと1分!
更年期炸裂!
汗が噴き出る!
そんなこと言ってられない。

吹き出すなら吹き出さんかい!

先ほどのお姉さんに急いでチケットを渡す、
QRコード読み取りおじさんにチケットが渡る!

見事な連携プレー!

そして無事に僕は目的のバスに乗れました。

お姉さんも、おじさんも笑顔笑顔!

なんとか滑り込みでバスに乗車できました。

席に腰を下ろすと背中にはひんやり汗が滲んでいた。
まぁこの際汗なんてどうでもいい。

まだ朝の7時25分なのにやり切ったかんが半端ない。

都会のゴチャゴチャした町並みを後にしてバスは中央道をひた走ります。

素晴らしい景色を眺めながら長野県へ移動。

隣で知らない女性がイビキをかいて寝てても、なぜか気持ちは穏やかです。

汗が冷えて気持ち悪い以外は万事良好!

なんだか面白くなって来た!

写真は途中の休憩地点「中央道双葉東」

しばらくして。
あれ?
雨が降って来た(^-^;

バスのフロントガラスに雨が当たる。
ワイパーが激しく動くのがよく見えた。

傘持ってない。
参ったなぁ〜。

スマホのヤフー天気のアプリで長野県諏訪地方を確認してみる。

濃霧と雨の予報が。

登山を計画していたのに、こりゃ完全にダメだな。

って思ってたら、知り合いの方が軽井沢にいて「今晴れてるよ!」って連絡してくれました。

雲がかかっててもいい。
雨が降らなければ登山はできる。

初心者向きの山だから!

そう言い聞かせているうちにバスは山梨県の八ヶ岳インターチェンジを通り過ぎた。

高速路線バスは面白い。

降車位置を事前に知らせているにもかかわらず
最寄りのバス停が来たら「次おります」のボタンを押さなければいけない。

そして、目的地の長野県富士見町が近づいて来た。

すると、あたりは青空が広がっていた。
雨の気配は全くない。

気持ちのいい景色が広がっている。

次は「中央道富士見」のアナウンスが聞こえたので
僕は天井の荷物置きにある降車ボタンを押した。

高速路線バスで降りるのは初めて。

高速道路のすぐ隣にバス停がある。

降りたのは僕だけ。

一人、バス停に降り立ったらバスは次の街へ走り去っていった。

バス停から一般道へ降りる通路を抜ける。
高速バス乗り場への入り口はこんな感じ。

バス停からふと視線を上げてみる。

田舎にあるなんて事ない風景。

僕が富士見町で見た最初の景色がこれ。

目の前にある山が入笠山。

これから登る山。

まだこの時は雲が空の8割を覆っていた。

さて、問題はここからどうやって移動するかだ。

事前に調べる時間もあまりなかったので駅に行ってみようかと思ったのだが徒歩20分。

あまりにも遠い。

日差しもあるのできっと汗だくになっちゃう。

気温は30度もないけど。

やはり夏日。

そこでタクシーを呼んでみることに。

幸い近くに農作業をしているおじさんがいたので聞いて見た。

ここでタクシーを呼ぶならどこのタクシーを呼べばいいんですか?

と聞くと。

「アルピコタクシーを呼ぶといいよ!」
と教えてくれた。

今はとっても便利。
スマホで「富士見町 アルピコタクシー」と検索するとすぐに出て来た。

どうやら富士見駅に待機しているらしく。
呼んだら10分くらいで来てくれた。

待ってる間、静かに目を閉じると体に感じる風が涼しいことに気がついた。

同じ夏でも、地元と比べてこうも気温が違うのか!
さすが高山地。

タクシーに乗り込み運転手さんに行き先を告げた。
入笠山のゴンドラ乗り場までお願いします!

というと「富士見パノラマリゾートだね!」と。

ほぅ、パノラマリゾートと言うのか!

初めての登山「入笠山」富士見パノラマリゾート

タクシーに乗り15分ほど走ると到着。

中央道富士見バス停から2,180円。

高いのか良くわからないけど、まぁこんなものでしょう。

南アルプス方面。

山はしっかり雲に覆われている。

ここでゴンドラのチケットを購入。

綺麗なお姉さまが素敵な笑顔で説明してくれた。
平日だから人も少なめでなんだか得した気分。

ゴンドラ往復で1,650円

さあ!いよいよ登山だ!

メインゲートをくぐるとなんか気分が高揚して来た。

なんだか心なしか、空が青くなって来ている。

冬場はスキー場として営業しているよう。

そして、ここはマウンテンバイクのメッカで
頂上からダウンヒルのコースが設定されている。

登山客とマウンテンバイク客が半々くらいの割合でゴンドラに乗っている。

マウンテンバイクのレンタルもしているみたい。

ゴンドラに乗って振り返ると八ヶ岳が見えた。
でもほとんどが雲に覆われている。

まぁ、雨よりはいいけどね!

降らなかっただけでもラッキーかな。

あまりにも気持ちよすぎてゴンドラ降りてから写真撮るの忘れました。

案内図を見てみるとしっかり整備された登山道がある。

それに入笠湿原があり植物の宝庫のようだ。

山頂までは1時間20分くらい。

よ〜し!初登山頑張るぞ〜。

と、ここで僕はあることに気がついた。

リュックサックが重い…。

連日の着替えはいいとして、パソコンと引越しの工具。

レポートに本が2冊。

重さだけでおそらく20kgはあると思う。

コインロッカーは無し。

ガビ〜ン!

背負って登るしかないのね。

行こう!
ここまで来たら行こう!

足取りは軽く、荷物は重く。

でも見上げれば気持ちは軽くなる澄んんだそらが見えて来た。

前を歩く家族はとても楽しそう。
僕は一人で来ちゃったよ(笑)

こうやって時折案内板があるから道に迷うこともない。

この先には「すずらん群生地」があるらしい。

入荷さ湿原まで10分。

すぐだな!

湿原までの通路はウッドチップが敷き詰められていて足には優しい。

森の中に入っていくと急に気温が下がりとても涼しい。

歩いても暑さが苦にならない。

しばらく歩くと何やらゲートが見えて来た。

このゲートは野生動物から湿原の植物を守るために設置してあるようだ。

ゲートを開けいざ中へ!

これは素晴らしい!

わお!

なんて素敵なところに来てしまったんだ。

普段取らない花の写真まで取りたくなるから不思議だ!

入笠山頂まで50分。

ほほう!ここから50分か!

まだまだ先だな〜。

湿原を抜けるといよいよ山頂への看板となってくる。

ここから山登りなんだな!

頑張らねば。

そうは言っても普段自転車ばかり乗っているから

歩くのが非常に苦手になって来ている。

構造医学的に言うと、自転車を乗る筋肉の動きと
歩く筋肉の動きは真逆になると言われている。

これは間違いなく筋肉痛だな。

って言うか、すでに足がだるい。

カゴメの森!あのカゴメケチャップのカゴメ?

どうやらそうらしい!

しばらく進むと、

「岩場コース15分」

「岩場迂回コース15分」

と言う看板が現れた。

せっかくここまで来たんだから言われなくても進みますよね!

はい!迷わず迂回コース!

仕方がないです。

だって背中の荷物が重いんです。

しまいにゃ背中が汗だくになるから、
リュック片方だけ背負って汗対策。

そんなことするもんだから肩がどんどん痛くなる。

そしてゆっくり上がってるのに、息が切れる。

高山病?

なわけないか。

足場の悪い登り道だから、ずっと階段を
登っているようなもの。

重力に逆らって体を浮かせる動きをしなければならない。

お尻の筋肉と腿の筋肉を総動員して呼吸を落ち着かせながら登る。

道無き道を歩くわけではなく。
キッチリ道がついているから周りに誰もいなくても迷わない。
非常にありがたい。

すると急に視界が開けて来た。

いきなり現れた広い空!

そう頂上が見えたんだ!

そして登頂!

1955m入笠山

バックには南アルプス

目の前には八ヶ岳の山々が連なって見える。

ここから眺める八ヶ岳は本当に綺麗。

なだらかな裾野を広げる山々。

登って見て思った。

ズームアウトして考えるってこう言うことなんだなって。

登るときは足元しか見ていない。

せいぜい森の中に目が行く程度。

小さな世界。

でも頂上から眼下を見下ろしてみると。

不思議な気持ちになる。

今まで一生懸命やって来たこととか、

全部小さいなと。
まだまだやれる事あるよなって。

それから、僕は虫嫌いなんですが、森の中にいると
虫が気にならない。

だって、森に虫がいるのは当たり前だから。

当たり前じゃないところに虫がいると気持ち悪い。

でも、当たり前のところに虫がいるのは当たり前だから気にならない。

体に蜂も止まるし、バッタも止まる。

でも気にならなかった。

場の力って本当に大きい。

下山時には、針葉樹の葉が風に揺られて粉雪のように降って来た。

パラパラパラって。

音を立てて降る葉。

何もかもが気持ちいい。

頑張って下山したご褒美はソフトクリーム!

帰りもゴンドラに乗って下山する。

登るときの高揚感とは違って現実に戻るそんな感じだ。

さっきまでの神聖な感覚を少し記憶に止めながら
レストハウスで遅めの昼食を食べた。

ご当地ソースカツ丼!

食べ方はまず半分そのまま食べる。

そして、残り半分になったら温泉卵を割ってとろーりソースカツ丼をいただく。

食べ方がわからなかったので、食堂のお姉さんに聞いたら教えてくれた。

お腹も空いてたので、とっても美味しかった。

最後に

旅に出て見て思ったのは、行ってみようと思った瞬間に行ってみるのもありだなと。

確かに、交通費や食事代、ホテル代など経費はかかるけど。

それ以上の経験が手に入る。

事前に調べて行動しても、思うようにいかない事もある。

でもそれを乗り越えるために知恵を絞ったり、行動したりする。

そこに成長があるんじゃないかって思う。

それからいつも同じところにいると、結局同じことの繰り返しで前に進まなくなってくる。

僕の整体院経営の師匠が言ってたんだけど、「現状維持は衰退だ」と。

日々何かにチャレンジして、自分を変えていかなければ環境は変わらないんだと。

何かに悩んだら自分探しの旅に出るんじゃなくて。

旅に出て環境を変えることで、解決の糸口を掴んで見てはいかがかと思う。

もしかしたら悩んでることすら本当は小さなことだったかもれない。

家に帰って来たら現状に引き摺り込まれるけど、きっと何かが変わってると思いう。

初めてを経験するってそれ自体がストレスなんだけど、そのストレスを撥ね除けるだけの楽しさがそこにはあります。

また行きたい長野県。

次はいつ行こうかな!

今度は自転車持って行こう!

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