地元、豊岡市にある城崎温泉。温泉街らしい温泉街は全国屈指と言っても過言ではない観光名所。
地元に住んでても、城崎温泉に行くと観光地に来たなと思える近くてお洒落でどこか懐かしい街。
その温泉街の駅前通りに自転車仲間の田岡氏がオーナーをしているCafe&Bar3rdがある。
以前行ったとき、友達が美味しそうに食べていたチキンカレーが気になったので、TeamAtSky(チームアットスカイ)のメンバーを誘ってカフェライドを決行してみた。
僕が前回食べなかったのは、ライドで疲れ切っていたのもあるけどカレーなどの香辛料が効いた物を食べると汗が止まらなくなって大変だからだ。
だから、カレーは家で上半身裸になってタオルを首に巻いて食べる食べ物になっている。
はたして、僕にカレーは食べれるのだろうか?
スタートは道の駅やぶ
11月ともなると朝の気温は10度を下回り外に出るだけで体が縮み上がります。
この日も朝の気温は8度。
指切りのグローブでは関節のシワがアカギレを起こしそうなくらい刺さる寒さです。
久しぶりに指まであるグローブを着用しました。
ただ、日中は20度近くまで気温が上がると天気予報が申しておりますので、その予報を信じて足元はシューズカバーのみでレッグウォーマーはせずに走り出しました。
集合時間は7時30分ですが、自宅から集合場所までは45分くらいかかりますから、余裕を持って6時30分に家を出ました。
寒いです。
この時期の豊岡市は霧が立ち込めていて、服も自転車もサングラスもミストサウナの中を走っているかのようにびしょ濡れになりました。
まだ肌が直接出ていないところは良いのですが、膝あたりは露出しているので冷たい霧があたって痛いのです。
道の駅に到着すると、すでに親方が自販機前のチェアーに優雅に座って待っていました。
コーチはまだ来ていません。
コーチが来るまであと10分くらい時間があったので、「スズカ8時間エンデューロ」の話をしました。
今回は6時間走りっぱなしのレースだから長丁場になるし大変だなと。
問題は途中おしっこに行きたくなったらヤバいなって話でもちきりでした。
40歳を過ぎると下の心配をしなければならないのです。
6時間トイレにも行かずに走りきれるのか?
いや、無理だな。
イベント会場のトイレは混むのが当たり前なので、一度止まってトイレに行くとかなりのタイムロスになるのです。
前回の大会で僕は2回もトイレに行きました。
ここで、大きく出遅れて順位には絡めずただ完走するだけのレースになってしまいました。
なんとしてもそれだけは回避したいのですが、寒い時期だけに頻尿だけは避けて通れません。
前日から水分摂らずに過ごそうかなと考えますが、それだと脱水で脚が攣るし、難しい課題です。
で、時間になってもコーチが現れません。
おかしいなって思ってLINEを見ると10分も前にコーチから
「寝坊したから途中の舞狂橋で待ってます」と書いてあった。
あれ?気が付かなかった。
急いで、親方と二人で出発。そして2分も走らないうちにコーチとスライド。
僕たちがあまりにも遅いから集合場所に向かって走ってくれてたようです。
ドンマイ!
今回のコース
今回のコースは以前、チーム錬で走ったのと同じコース。
道の駅やぶを出発したら、国道312号線を北上します。
日高町に入ったら、ファミリーマート日高岩中店を左折。
季節が良くなったのでバイクツーリングの人たちが沢山休憩していました。
そして、その先の国道482号線を神鍋方面へと進みます。
その途中に、世界初五大陸最高峰登頂を成し遂げた世界的登山家、冒険家の植村直己冒険館がある。
この日高町が出身地なのです。
で、そこにある並木道がとってもキレイなので、記念写真を撮ってみました。
自転車乗りにしか見えない、青く可愛い妖精が3匹木陰から顔を覗かしているのがわかりますでしょうか?
えっ?おっさんしか見えない?
正解…
写真を撮っていると、地元の人から声をかけられました。
「あんたらぁ〜どこから来んさった?」
えっと、豊岡です。
「なんだ、地元だがな」
はい…。もっと遠くから来たと言いたかったのですが、思いっきり地元で楽しんでおります。
神鍋の上りをFTP強度で登る
植村直己冒険館から隣町の香美町へ抜ける蘇武トンネルまでは永遠と上りが続きます。
ここにもSTRAVAのセグメント区間があり「152Climb」というセグメントになります。
距離が4.6kmあり平均勾配が4.2%です。
前回カフェライドした時にイナヅパイセンがKOM更新を狙って踏み千切ったので、僕の記録も10分23秒とセグメント2位の記録となってしまいました。
今回は、淡々と親方牽引のもと上り、平均パワー257wで登りきりました。
タイムは11分21秒。以前の僕だったら全力で登らないと出せない記録です。
2年くらい前は12分切った!と言って喜んでましたが、最近では心拍が160拍程度で11分台で登れるようになっています。
かなり成長したもんです。
でも、FTP強度は結構しんどいです。僕の現在のFTP(閾値)が265wなので結構いいペースです。
しんどいけど、最後はダンシングで踏ん張れるくらいです。
こうして、Cafeに行くまでにちょっとずつ体力を削ってお腹を空かせていきます。
これも美味しいチキンカレーを食べるため!
セグメントを登ったらLAWSON豊岡神鍋高原店でトイレ休憩。
スタートして1時間。早速トイレ。こりゃスズカは無理だな(笑)
香美町の谷間から海岸線
豊岡市を後にして、香美町へ入ります。
神鍋高原から香美町村岡区へは蘇武岳を越えていかなければいけません。
以前だったら無理なルートですが、ここに立派なトンネルができたおかげで非常に便利になりました。
でもこのトンネルが3,692mと長い!
まだ完成して20年も経ってないから路面はキレイだし、照明もしっかりしているので走りやすいのですが、トンネルなので車の音やバイクの独特の音が頭の中に響きます。
結構、音が怖いですね。
蘇武トンネルは歩道もしっかりしているのでポタリングやサイクリングで走られるのであれば徐行で歩道を走ることをおすすめします。
ただ、トレーニングで走るには危ないので車道になりますね。
前照灯を灯し、リアライトも付けて車にアピールしないと危ないです。
蘇武トンネルを抜けると国道9号線までダウンヒルです。
香美町村岡区は雪国なので、冬の除雪などで多少路面が荒れています。
注意して走るといいですね。
それでも、何もしなくても40〜50kmくらい速度がでますので、いつでも後ろ荷重でブレーキが掛けれる体制を心がけましょう。
蘇武トンネルからのダウンヒルが終わったら、村岡地域局前の交差点を左折して国道9号線に入ります。
この国道9号線が結構ヤバい。
なるべく入りたくない道路です。
なぜなら、大型トラックの往来が激しくて危険がいっぱいだから。
村岡地域局から県道香住村岡線までこの道を走ることになるのだが、一つトンネルを通過しなければならない。
この地図を見ても分かる通りわずか3.4kmだけど結構気を使います。
ここを無事に抜けると、交通量が少なく信号が18km先まで無い快走路を走ることができます。
多少路面は荒れてますが、国道9号線の交通量と比べると雲泥の差です。
所々にある集落で歩行者にだけ気をつければ安全に走行できるのです。
この道は良いですよ〜。
で、ここにも平坦セグメントが存在します。
だが、今回はセグメントアタックはせずに時速40kmくらいで淡々と走りました。
心拍も150拍くらいだったので苦しくもなく、所々にあるちょっとしたアップダウンだけ頑張る感じです。
親方も今回は後ろを千切る様子もなくジェントルに引いてくれたので助かりました。
一発アタックかけられたら、一瞬で終わりますからね。
国道9号線から30分弱で香住の役場近くのLAWSONまで到着です。
よく考えたら車でも30分かかるので、ほぼ車並みの移動速度ってことですね。
自転車ってそう考えたらすごい乗り物だなぁ〜。
香美町から竹野、城崎までは海岸線をひた走ります。
海を眺めながら気持ちよく進みますが、柴山の浦上Climb、安木Climb、鋳物師戻Climbと3つのセグメントはすべてアタックしました。
しましたと言うより、せざるを得なかった感じです。
僕もアタックしようかな?と思いながらちょっと軽く峠に入ると、親方が結構ゴリゴリ踏んでいきます。
なので自然と頑張るしかなくなります。
この3つのセグメント共にそこそこ頑張ったので2番目のPR記録を出していました。
そりゃしんどいわ。PR記録はセグメント2位とか7位までの記録なので結構頑張らないと出せないタイムだから、今回も頑張って走ったという事です。
最後の鋳物師戻峠を越えて、観光客あふれる城崎の街をゆっくり走ります。
観光地に来たなぁ〜って雰囲気を存分に味わいました。
Cafe&Bar3rdでチキンカレーを食す!
そして、いよいよチキンカレーです!
お店の前にはサイクルラックも完備されていて自転車乗りにも優しいCafeとなっております。
前回は食べれなかったカレー!今回はバッチリ挑戦してみます!
僕と親方はチキンカレーとイチジクタルトとコーヒー
コーチは豆カレーと後は同じものを
やってまいりました!
カレーを食べて頭から噴火するように汗をかくのか?それとも美味しくいただけるのか?
ドキドキしながら食べ始めました。
「美味い!!」
スパイスの辛さは感じますが、程よい辛さでパクパクと食が進みます。
辛いものが駄目な僕でもカレーの味を感じながら食べることができました。
マイルドな辛さと言いましょうか、パクチーとサラダが辛さを中和してくれているのかとっても安心して食べることができました。
辛いのが苦手な人にもおすすめのチキンカレーです。
そして、イチジクのタルトもさっぱりとした味わいでカレーのあとの口の中を爽やかにしてくれます。
最後はホットコーヒーを飲みながら過ごしました。
女性サイクリスト現れる!
男三人でおしゃれにカレーとタルトを食べていると、オーナーの田岡さんが帰って来れれました。
その時、城崎でサイクリングガイドをされている「なっちゃん」という女性サイクリストをご紹介いただきました。
田岡さんのところで、観光客の方に城崎周辺を自転車で探索するサイクリング観光ができるのですが、そのガイドとしてご活躍されています。
Cafeまで一人自転車で走ってきたようで、帰りは同じ方向で豊岡市内まで帰ると言われていました。
「快適なトレインで送ってあげてくださいよ〜」と田岡さんからお願いされたので、われわれTeamAtSky三銃士が命に変えてでも守り送り届けるお約束をしました。
今思えば、レースで活躍するために厳しいチーム錬を繰り返し、女性はおろか男性までもが遠のく練習会をしてきた我々に女性サイクリストと一緒に走る機会ができようとは思ってもいなかったのです。
いつも走るときは平均巡航速度が30km以下にならないように気にしたり、峠を見るやアタックすることしか考えていません。
が、今回は速度なんてどうでもよく、なんだったら空気抵抗を気にしてエアロな姿勢で走ってきたフォームすら崩し、なんなら体を起こして空気抵抗を増やし風よけになるぞ!ってくらいの意気込みで走りました。
これも、田岡さんから「快適なトレインで送ってください」とのお願いなので致し方ありません。
で、実際に走ってみると、なっちゃんは僕たちの心配もなんのその、軽快になんならスイスイと上りまでもこなして走ってくれました。
もしかしてもっとスピード上げて走ったほうが良かったのか?と思うくらい余裕の走りでした。
素晴らしい!
なっちゃんと別れた後、我々は「彼女は速い、うちのチームで一緒に走ってレースで上位狙ってもらうか!」などと話していました。近い将来TeamAtSkyのジャージを着ているかもしれません。
なんて事はあるのか?
最後は
出石川の堤防沿いを走りゆっくり流し、県道2号浅間トンネルまでのセグメントをアタックして終了しました。
途中まで走っていると、どうやらKOMが取れるのでは?というペースになってきてそこからローテーションを頑張りました。
トラックが後ろから来てたりして上手くローテーション回せなかったところもありましたが、速度が落ちることなく突き進み最後の勾配がきつくなるところで親方がスッコーンとシッティングで飛んでいきました。
僕はなんとかダンシングで食らいついて行こうともがきましたが、5秒も差をつけられてフィニッシュ。
100km以上走ってまだ峠で踏めるパワーは正直ぶったまげます。
イナヅパイセンのKOMを先にログを上げることで一時的にKOMをいただきました。
そして、後から親方がログを上げバッチリ更新されておりました。
一瞬のKOMですが気分いいもんですね。
上り坂で5秒差がつくと、その後の下りではもっと差がついています。
みるみる背中は小さくなって豆粒みたいに離れていってしまいました。
八鹿の交差点で親方とコーチと別れ、向かい風の中一人豊岡まで帰りました。
走行距離157km、平均速度31.5km、獲得標高1,223m
チキンカレーを食べるためによく頑張った一日でした。
STRAVAのログはこちらになります。
今回のライドのお役立ちアイテム
今回のお役立ちアイテムはシューズカバーと風よけのベストです。
シューズカバーはフットマックスのシューズカバー
各色あるのでジャージの色と合わせて履くとオシャレですね!
僕はジャージの色と合わせて水色にしました。チームメイトはイエローにしてますがこれもよく合います。
そして、もう一つ、風よけのベストです。
僕はサンボルトのアクセスベストをチームカラーにオーダーして使っています。
後ろがメッシュで蒸れないのでとても使い勝手いいです。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございました!
城崎温泉に行かれた際にはぜひCafe&Bar3rdでチキンカレー食べてください。
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