4月第3日曜日あたりは毎年「アルプスあづみのセンチュリーライド桜」が開催される。
昨年初参加して味をしめ、今年も申し込みをした。その前日に足慣らしで大好きな八ヶ岳南麓を走り倒す!そして見事に昇天したのだった!絶景に次ぐ絶景で大満足。ぜひチャレンジして欲しいコースです。
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旅の始まりはいつも夜
今年のアルプスあづみのセンチュリーライド桜は4月21日(日)の開催で前日の20日(土)が受付という日程になっていました。
ということは、土曜日の早朝に行って受付をするか?金曜日の夜走って早朝に長野入りするか?の二択となるわけです。
となると、迷わず金曜日の夜出発して行けるところまで行く!という選択肢になります。
ということで、整体院の営業を17時30分で切り上げて予約しているレンタカーを借りにいきました。マイカーで行けばいいのでしょうが、我が家には滅多に使わない2台目の車を手放したので、現在1台しかなく田舎生活には必需品の車を僕の趣味で奪うのは申し訳ないのでレンタカーを借りました。
年間にレンタカーを借りるのがだいたい2回くらい。
そう考えると、徒歩圏内にレンタカー屋さんがあるか、シェアカーが利用できるのであれば車を所有するよりかなり経済的なのであります。
レンタカー屋さんでまさかの事態発生
今回は1ヶ月くらい前からレンタカーを予約していました。
利用するのはいつも楽天トラベルのレンタカー予約です。
近くのレンタカー屋さんの予約ができるので便利。
レンタカーサイトはこちらです▼
ネットですでに予約をしていたのですが、当日使う車の車種が気になったので事前に店舗へ出向き確認してきました。
車の中にロードバイクを平置きすると、油圧ディスクブレーキの場合少しブレーキの遊びが強くなるので、今回はミノウラのヴァーゴを使って立てたままで運ぶことにしました。
この三種の神器を手に入れて車に縦積みしてやるぜ!と意気込んでました。
大きな車だとリアホイールをつけたまま載せれますが、ステップワゴンくらいの大きさでも2列目シートがあるとリアホイールを外さないと載せれないので、リアアダプターを準備。
さらに、ディスクブレーキタイプだとバーゴとフロントスルーアスクルのレバーが干渉するのでスペーサーが必要なのです。
で、レンタカー屋さんに事前に出向いて当日使用できる車を確認したところ「トヨタルーミー」が使えるようになっていると確認できました。
他のヤリスやカローラーフィールダーだと横置きしかできないので、普通車タイプだとルーミーの一択になってしまいます。
で、ルーミーが使えるということだったので安心しました。
そこで、出発当日予約時間の19時に間に合うように行って配車の手続きをしていて、ふと胸騒ぎがしたので、窓口の人に確認してみました。
「今日使える車はルーミーですよね?」と。
すると「いいえ、ヤリスです」と言うではありませんか!
嘘だろ?!
事前に確認に来てルーミーだと聞いてるし、これから自転車を乗せて長野まで走ることになってるのに当日になってヤリスはないだろ!って。
あまりの事態に状況が飲み込めず、ルーミーはないのか?と聞くと全部出てますと。酷すぎる。
ヤリスはダメだから他のにしてくれと言うと、軽自動車の箱バンはどうか?と確かに自転車乗せれるけど夜間長野まで600km走るのに軽は辛い。
では、カローラフィールダーにしてくれと。
渋々カローラフィールダーにしましたが、事前確認までしてこの仕打ちはあまりにも酷すぎる。
ただ、旅にケチをつけたくないので借りることに。
家に帰り車に自転車を乗せようとバーゴを設置してみるも、天井高が足りなくてダメ。
結局、ホイールを外して平積みに。本当なら自転車の隣に車中泊する予定だったのに寝るのも難しい状況に。
出発時間も1時間近く遅れてしまった。出鼻をくじかれたがここはグッと堪えてスタート!
第2の試練「高速道路の罠」
夜間走行をするのでできるだけ交通量が少なくて最短で行ける道をナビで検索してみると兵庫県の豊岡市からだと隣の福知山まで行って北陸道経由で敦賀から米原からの名神、中央道というルートになる。
予想していた通りなので、これだな!と出発した。
軽快に走り福知山まできたところで電光掲示板にたまたま目が行った。
そこには若狭〜敦賀間夜間通行止めの表示が!
まだ高速道路に乗ってなかったので助かったが福知山まで来てしまった。
事前に道路の工事状況なんて普段確認しないからこんなことになるのだが、それなら京都経由で行ってやろうと、丹波ICまでは下道で耐えそこから高速道路に乗り琵琶湖の東を走って米原インターチェンジへ。
時間的にはそれほど変わらなかったけど、出発前から何かとトラブルに見舞われるから、安全運転で走らないとと心に決めて一路長野を目指す。
車中泊は駒ヶ岳サービスエリア
今回は行けるところまで走ろうと決めていたのでズンズン走る。
夜8時に出発して今回の目的地山梨の小淵沢まで行くと夜中の2時半に到着する予定だった。
だが、流石に1時半になると少しずつ眠さが出てき始めたので、これは寝た方が正解だなということで昨年寝た恵那峡サービスエリアをすぎて中央道駒ヶ根サービスエリアまでやってきました。
たくさんの車が車中泊しているので、ここで寝よう!と決めたのですが高い位置に街灯がついてて煌々と明るいのです!
しかも周りにはトラックが止まってて、エンジン音のうるさいのなんの、それでも寝ないと明日が辛い。
アルプスあづみのセンチュリーライドの受付は17時まであるので、早めに八ヶ岳の南麓の道の駅こぶちさわに車を置いて八ヶ岳周辺を走ろうと決めていたのです。
そのためには少しでも寝ておかないと。
事前に車中泊のために寝袋を持ってきていたのですが、後ろのスペースには寝ることができず。
助手席のシートを少し倒して寝ることに。
ただ、周りがまぶしてくてなかなか寝れない。
しかも、思ったより寒い。
これは完璧に準備ミスだ。急いで上着をもう一枚着て寝袋を体に巻き付けて寝る。
眠れないと思ったけどなんとか眠れた。
ふと気がつくと朝の4時半。
もうこれ以上は眠れないと悟り、小淵沢に向かうことに。
駒ヶ岳サービスエリアから小淵沢までは1時間弱で到着してしまう。
途中の諏訪湖のサービスエリアでトイレ休憩をして北八ヶ岳からの朝日を拝む。
今日もいい1日になりそうだ!
そして、無事6時には道の駅こぶちさわに到着したのだった。
だが、到着してから睡魔が。1時間仮眠した。
八ヶ岳南麓ライドスタート
この日の小淵沢は気温が20度を余裕で超える天気になった。
完全に夏仕様のジャージに防寒具はベストだけ、指切りのグローブで十分だ。
自転車を車から下ろすと案の定ブレーキの遊びが増えていた。
でも、しばらく立てかけて置いておくと戻ってきたのでよしとします。
流石にブレーキトラブルは怖いので、確認大事ですね!
準備に思いの外時間がかかったのは、駒ヶ岳サービスエリアで寝てたけど寒くてお腹が冷えて、小淵沢についてから何度もトイレに駆け込んだから。
レースじゃないけど軽量化には成功した!完全に2kgくらい軽くなった。
朝食には小淵沢インター近くのローソンで買った、あんぱん4つ入りとクリームデニッシュ。
ルートは事前にRide with GPSでコースを引いてサイコンのブライトンに送信しておいた。
道の駅こぶちさわをスタートして反時計回りに進んでいく。最初に軽く下ってから怒涛の登りです。
参考にしたのは、グランフォンドピナレロ八ヶ岳のコースですが、使ったのは海岸寺峠の坂だけですね。
行ってみたい所
- 海岸寺峠
- 平沢峠
- 国立天文台
- ズームライン
- おっこと亭
- カフェ、カッツェンストレッケン
以上となっております。
それでは、出発しましょう!
道の駅こぶちさわスタート
小淵沢は標高1,000mくらいで、少し涼しい感じです。兵庫県ではすでに桜は散っていますが、まだ桜は残っています。この時でも7割くらい咲いてたと思います。
気持ちのいい道の駅をスタートして東方面に走ります。
東に向かうと小海線の踏切が見えてきます。
踏切を渡ると目の前にはリゾナーレ八ヶ岳。ピーマン通りを歩くのは楽しいですよね!
そして、踏切を渡り左折してレインボーラインを走ります。
レインボーラインを走り清里ラインを目指します。一つ残念なことをしたのは、リゾナーレ八ヶ岳を過ぎてすぐの所に身曽岐神社があったのに寄らなかったこと。
以前一度だけ行ったことがあって、お参りして良い方向に進んできたので状況報告に行けばよかったと思いました。今度行く時は参拝してこよう!
清里ラインと空高く泳ぐ鯉のぼりの群れ
清里ラインに到着して坂道を下ると目の前にたくさんの鯉のぼりが。
道の駅南きよさとの催しだったようです。
遠くから見ても、近くから見ても綺麗で見惚れてしまいました。
ここからもう少し下ると、海岸寺峠に入る道が見えてきます。
「おいしい学校」の看板が出ているのですぐにわかります。
なだらかな坂を登り切ったところにおいしい学校があります。
グランフォンド八ヶ岳でもエイドになっているところです。まだ桜が咲いてて美しい景色が目を奪います。
海岸寺峠の激坂劇場で昇天
この先のT字路を左に曲がるといよいよ海岸寺峠への入り口です。
最初はのどかな田舎の風景って感じで写真でも撮ろうかな?って気分いさせてくるけど、いざ峠が始まるとそんな気持ちもどこかへ消え失せます。
平均勾配9.1%って始めにしてたらやる気失うレベルです。
このセグメントのトップは仙人田中さんで8分12秒で走破されてるようです。僕は11分25秒!
十分苦しみました。頂上が見えた時にはこれでやっと解放される!って気持ちになりましたね。
でも話のネタに登ってみてよかったです。九十九折りが見えるたびに勾配が少し緩むからあそこまで頑張れ!って思いながら登りました。
清里高原から平沢峠へ
海岸寺峠を過ぎると清里へ出ます。ちょうど萠木の村の交差点に出てきます。
萌木の村に出る前に牧場の馬が出迎えてくれました。
清里駅周辺を通り過ぎていよいよ平沢峠に向かいます。
清里駅周辺もだいぶお店が復活していて、高原の街が少しずつ戻ってきている感じがありました。
もちろん、バブル絶好期の残骸は至る所にありますが、あれは異常な状態だったんだろうなと思います。本来は今のような少し人が来て美しい景色に癒される感じなんだろうなと。
今の清里で十分楽しめます。
清里を抜けて、平沢峠に向かう道路標識を頼りに進んでいきます。
この平沢峠に向かう道も途中からバイパスが出来てて、ちょっとは走りやすいのかと思ったら、バイパスだけあって道がショートカットされてるんですよね。
という事は、それだけ勾配がキツくなって最短距離を進むことになると。
平均勾配8.6%だという事です。キツいわ!
海岸寺峠で十分お腹いっぱいだったのに、さらに登ることになるとは!
それでも、登り切ったご褒美が絶景でした!
標高1,450mの平沢峠、この日は気温も高かったので涼しいくらいでした。
この景色を見たら疲れなんて吹っ飛びますよね。
国立天文台と野辺山駅
平沢峠から下り国立天文台へ行ってきました。
野辺山にあるのは知っていましたが、どこにあるのか?いつも近くを通っていながら寄ることがなかったので、今回は寄っていこうと決めていました。
国立天文台は受付しなければ入れませんでしたが、外から眺めさせてもらいました。
近くに電波望遠鏡のモニュメントが置いてあったので、そこで記念撮影。
野辺山駅に向かう途中に踏切を小海線の電車が走っていきました。
滅多に見ることが光景にちょっと心が躍りました。
写真に撮れなかったのが残念です。
野辺山から富士見町までアップダウンの繰り返し
野辺山からは清里に戻り清里から小淵沢まで八ヶ岳高原ラインを走ります。
通称ノコギリライン。
と勝手に命名しております。道路がノコギリみたいにギザギザだから。
下り基調の道路だと思いきや、結構なアップダウンで地味に足を削られます。
今回なぜ小淵沢でゴールせずに富士見町まで行ったのかというと、単純に距離を走りたかったのと富士見町が好きだからです。
富士見町の一番好きな景色は原村との境界にある八ヶ岳ズームラインという道です。
このなんでもない畑と道と八ヶ岳の風景。
これが好きなんです。八ヶ岳に向かってまっすぐ伸びるズームライン。
これ結構いいと思うんですよね〜。
そして、エコーラインに戻って小淵沢に向かいます。
富士見町で食事とカフェ休憩
普段のソロライドだと絶対にお店で食事なんかしないのですが、旅に出たら現地で食事に入ります。
ただ、自転車が安全に置けるところじゃないと食べませんが。
今回お邪魔したのは「おっこと亭」というお蕎麦やさんと「Katzen Strecken (カッツェン ストレッケン)」というカフェ&スイーツ屋さんです。
おっこと亭ではもりそばを食べました。コシがあって喉越しもスッキリ!わさびもツーンと効いてあっという間に食べ終わってしまいました。
こんなことなら大盛りにしとけばよかったかな?と思ったり。
美味しゅうございました。自転車気をつけてね!と優しいお言葉もかけてもらえて寄ってよかったです。
お店の前に自転車ラックが設置してあるので助かりました。座敷を利用すると自転車も見えるので安心して食べれますよ。
乙事っていう地区にあるのですが、もののけ姫に出てくる大きな猪の神様のおっこと主はこの地名から来ているのだとか。
その他にも小六とか烏帽子とかもののけ姫に出てくる名前の地名が至る所にあります。富士見町素敵なところです。
その次に寄ったのが「Katzen Strecken カッツェン ストレッケン」です。
小淵沢との町境であり県境にあるカフェでこのカフェは店内から南アルプスを眺めながらコーヒーが飲めるのが素敵なんです。
お昼過ぎだったので、僕しかお客さんはいなかったのでラッキーでした。
女性店主にお話をいっぱい聞けて楽しかったです。4月15日にオープン2年目を迎えられたそうで移住してこの地にお店を出されたそうです。
毎日が本当に楽しくてたまらないとおっしゃってました。
コーヒーもデザートも好きなものを提供できてこんなに素敵な事はないと言っておらえたのが印象的でした。ここに来たらまた寄ろうと思いますし、何度でもいきたくなるカフェです。
近くにおられる方が羨ましいです。
そして、無事小淵沢の道の駅に到着しました。
今回のライド記録
翌日のアルプスあづみのセンチュリーライドを走るので100km以下にしておきましたが、獲得標高が1,800mを超えたのは誤算でした。
それでも終始美しい景色を眺めながら走れたので良かったです。
この後、松本へ行って無事受付を済ましてきました。
さて、翌日に疲れを残さずに走れるのでしょうか?次回センチュリーライド編もお楽しみに!
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