高梁ヒルクライム2022レースレポート

ヒルクライム

2年間開催がなかったヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会

通称「高梁ヒルクライム」に出場してきました。

この大会が開催されえるのは本当に楽しみにしていたのです。

なぜなら高梁市全体が歓迎ムードで包まれ街全体で大会を盛り上げている雰囲気が最高だからです。僕はいろんなスポーツイベントの事務局をしたことがありますから大会運営の大変さが本当にわかります。

事務局の方は地域の方と何度も打ち合わせをして相当苦労して準備してたはずです。

じゃなかったら、地元の方達が沿道であんなに嬉しそうに歓迎感爆発で出迎えたりしてくれません。スタッフの方は準備で疲れてるだろうに、とにかく笑顔で接してくれます。消防団の立番の人だってにこやかに手を振ってくれるし、小さなお子さんからお年寄りまで総出で応援してくれるので、苦しくても頑張れちゃうんですね。

とにかく言いたい事は非常にいい大会だ!という事です。

もちろんレースも楽しめます。

ヒルクライムレースと言いながらも、ロードレースの要素を多分に含んでいて駆け引きやスピード感も存分に味わえます。途中下りセクションもあるので平均勾配2%となっていますが、全体的に3〜5%程度の坂道なので初心者の方でも十分安全に楽しめます。

そんな高梁ヒルクライムに3年ぶりに参加してきました。

レース結果

結果は、41歳〜50歳の部で8位。総合25位という結果に終わりました。

頑張ったには頑張ったのですが、表彰台は逃しました。正直悔しいですね。

それでは、どんなレースをしたのか書いていきます。

レース前日

大会の受付が前日ということで、前日に岡山入りをしました。

兵庫県豊岡市からは車で3時間。朝出ればゆっくり走っても十分お昼に到着します。

今回はチーム会長と二人で出場してきました。

運転は毎度のことながら会長にお願いです。運転がうまいので安心して現地まで移動できます。

高梁市にはちょうど12時に到着して市役所の駐車場へ車を止め、テクテク会場まで歩いていきます。

駐車場には全国各地のナンバープレートをつけた車が止まっていました。どれも自転車を積んでてこの人たちがみんなランバルになるんだなと考えるとワクワクが止まりません。

受付で対応してくれたのはサッカーなでしこリーグで活躍する吉備国際大学シャルム岡山高梁のメンバーの皆さん。

最初は地元の高校の生徒さんが受付ボランティアしてるんだと思ってたけど、良くみたらなでしこリーグで活躍するメンバーの皆さんだった!笑顔で対応してくれて明日も頑張るぞ!って思えましたね。

ありがとうございました。

受付を終えて近くのジョイフルで昼食を済ませ、コースの試走に行きました。

ワンウェイのコースなので、ゴール地点の吹屋ふるさと村に車を止めて自転車で下ってスタート地点に向かいます。

ゴール地点には自動販売機が見当たらなかったので、事前に水とか買っておくといいですね。

ジャージに着替えていざスタート地点に。

50代のカテゴリーに出る会長に今回の目標タイムを聞くと35分と言われました。

僕は40歳代で前回の試走タイムが34分台。本番が28分20秒で2位。

なので、前回同様の試走タイムが出れば上位入賞もありえるかな?と脚試しです。

会長の前を一定ペースで引きながら、距離が空いたら少し調整してコースを確認しながら走ります。

途中、何度か勾配がキツくなるところがありますが、ダンシングでかわしていきます。

中腹地点で緩斜面に突入してスピードが上がり、そのまま下り区間へ。

試走の時は交通規制をしていないので、対向車に注意しながら下ります。

下りが終わると、またしばらく緩斜面。

途中残り5kmの表示が。

緩斜面区間をすぎ、小さな橋を渡って左折すると、山岳区間に入ります。

ここでも、脚に余裕がありスムーズに上がることができました。

そして、ふるさと村の看板が見えると小さな集落に入ります。

ここで平坦になり、シケインのような急カーブがあります。

小さな集落を越えて山の中に入るとグッと斜度が上がり始めます。

そこで、前回来た時はこの山道に入ってからインナーに落としたのですが、今回はアウターのまま走っても問題なさそうでした。

そして、残り500mの表示で、会長とはお別れしてズンっと踏んでみました。

特別キツさは感じられずダンシングで駆け上がってもしっかりかかってくれます。

そしてそのままゴール34分台でした。

会長もしばらくするとゴールして35分台。

なんと試走で目標タイムを叩き出したのです。素晴らしい!

僕も、本番はトレインに乗って走れば28分台は出そうです。

宿泊は総社市へ

自転車を片付けて、着替えて一路宿泊先の総社市へ向かいます。

高梁市には宿泊施設が少なく、前泊をするなら新見市か総社市に泊まることになります。

前回の大会では新見市に泊まりました。今回は総社市の駅前にある「ホテル池田屋」に泊まりました。

僕たち以外にもおそらく高梁ヒルクライムに出る人達が泊まっていた感じです。

食事はホテルから徒歩15分のところにある「長崎ちゃんめん」へ。

長崎ちゃんめんでチャーハン餃子定食を

前日のエネルギー補給はガッツリ系でぶち込みました。

これがまた美味しくて量の割にあっさり食べれてしまいました。

その後、翌日の朝食と水を買いに近くのコンビニへ。

そのコンビニがまた遠かった。

総社駅前は8時くらいで真っ暗。

7時にはもう真っ暗で人通りもまばら。右にある白い壁の建物が「ホテル池田屋」です。

翌日は5時30分に出発なので20時に就寝しました。

朝4時半に起きて、ゆっくり準備。朝食をのんびり食べながらトイレも済ませてジャージに着替えます。

朝ごはんに食べたのは、オレンジジュース、おにぎり2つ、パン1つです。

駐車場から、会場まで自転車移動

会場に到着してすぐに、変態ケイデンスのみっちゃんに会いました。

2019年の全回大会チャンピョンクラス1位で総合1位だったからチャンピョンジャージ着てました!

カッコいい!

みっちゃんの自転車はフロントシングルで56Tの超漢ギア。

それでヒルクライムするのでどんな脚力してるんだろうって思います。

その後はカテゴリーごとに並んで待機し、開会式に参加しました。

天気予報は晴れだけど、朝霧の中で曇り空。

開会式を聞きながらみんなガクガク震えてました。

スタート地点まで11kmのパレードラン

開会式が終わり、スタート地点まで11kmのパレードランがあります。

走りながら、全回大会40代のチャンピョンの中山さんとお話しながら走りました。

いろんな大会で優勝を総なめしたかなりの強者ですが、とっても優しい気さくな方です。

でも、走り始めると闘志みなぎる王者の走りに変わります!

いつ見てもカッコイイので、憧れの存在なんです。

今回が終わると同じカテゴリーで走れるのはあと2年先になりますので、思いっきり楽しもうと決めていました。

スタート地点に到着し、40代は人数が多いので3組くらいに分かれるということでした。

毎回優勝は1組目から出るので、なんとしても1組目でスタートしたかったのですが、なんと2組目との境界にいたのです。

なんとかスタッフの方に無理を言って前に入れてもらいました。

全回優勝の中山さんとスタート前に!なんと今回も優勝されました!

今回のレースの作戦

この高梁ヒルクライムは緩斜面でロードレース要素が強いので集団で前よりに位置しながらあまり先頭に出ずにローテしながら足を貯めて最後300mくらいで飛び出すのが勝ちパターンになっています。

ですが、それでは正直面白くないのです。

できるだけ前に出たり、先頭を駆けるのってカッコいいじゃないですか。

UCIで言えば、ポガチャルやマチュー、アラフィリップみたいな魅せる走りって憧れますよね。

ということで、今回は自分がどこまで前の方で走れるか?

もし誰かが飛び出して、中ぎれが起きても自分が積極的に埋めるくらいの気持ちで走ろうと決めていました。

なので、表彰順位に絡めない可能性が大いにあります。

それでも、レースは十分楽しめるはずなので、前に前にを頭に置いてスタートしました。

レーススタート

いよいよレースがスタートしました。

しかし、第1グループの一番後ろに並んでいたのでなかなかスタートラインまで行けません。

しかもクリートキャッチにまたもや失敗してもたつきました。

なんか、ほとんどの大会でクリートキャッチミスってる気がします。

焦るといい事ないですね。

で、スタートして先頭見るとかなり先まで行ってます。

こりゃちょっと頑張らないと先頭グループにも追いつけないぞ!と。

ちょっと頑張って踏みました。

途中、いい具合に間が空いてたので、滑り込んで少し休憩してまたさらに先頭を目指します。

この先頭に追いつくだけでも結構体力使ってしまい、息が上がりました。

3年前に出た時は終始呼吸も楽に走れた記憶があっただけに、こいつはヤバいと直感的に思いましたね。

先頭に追いつき、少し休みながら緩斜面が終わって少し緩むところで、岡山の真野さんがツーーーっと抜け出していきました。

本当に、軽く前に出ていくので相当足があるな!とビビりました。

後ろを振り返ってこっちを見てましたが、一気に追いつく自信はありません。

誰か追ってくれないかなぁ?ってのが本心です。

でも、こういう時って誰も追わないんですよね。

まぁ、ここから独走で最後まで行けないので、吸収されるでしょうが今回は積極的に走ると決めていたので、自分で埋めにいきました。

すると、真野さんが「今日は楽ですよね!このまましばらく行きませんか?」と言われ「いや、楽じゃないって〜」って思いましたがそこは三味線弾いて「そうですね!よし行きましょう!」と言ってしまいました。

真野さん、本当は苦しかったんです(笑)

そう思ったのも束の間、すぐに後方の集団は追いついてきました。

この時に3人くらいいたので、強調してしばらく強めに走っていれば状況は変わったと思うしメイン集団も心が折れてたと思います。

だが、まだ半分も行ってないところで、その決断ができるだけのパフォーマンスを持ち合わせていなかったというのが実情ですね。

その後、山陰のチームが数名アタックを繰り返します。

このチームがみんな強くてマジでドムのジェットストリームアタックを食らったるかと思うくらいキツかった。

その都度、みんなが変わるがわる追いかけることになるんだけど、こんな事してて後半戦えるのか?と不安になるくらい。

でも、今回の体調では前に出て引いたり、中埋めしたけど、少し後ろに下がれば体力が回復する感覚があって日頃の練習が効いてるなと感じました。

半分を過ぎて平坦区間でスピードは上がり40kmくらいで巡航してたと思います。

その後、下り区間に入る前の登りで全回優勝の中山さんがスルッと抜け出しました。

それについて行き先頭グループで下り区間を走ることに。

ルール上、この下り区間は追い越し禁止区間になっているので、なるべく前の方で突っ込んだほうが安全に早く下れます。

一気に駆け降りて丘を越えるように緩い坂を登り、またしても緩斜面に突入します。

ここからは、なるべく着いていく!山に向かって足を貯めれるたけ貯める!

そう思ってたのに、また山陰リームのアタックが炸裂!

この人たち、本当に元気!でも、誰も埋めてくれない。

頼む誰か行ってくれ!と願ってもいく気配がないので自分で行く。この繰り返しでマジで足削られた…。

そして、いよいよ山岳地帯に突入。

しばらくすると、マトリックスの選手がガッツーンとすっ飛んできた。

その後ろにZWCの選手が張り付いている。行かれた〜!

でも、みんなが追う。

さらにカウンターでNICOの選手がすっ飛んでいく。

もうサバイバル合戦になってる。

残り3kmで誰も追わない。

こうなったら追ってやるわい!とまたもや奮闘してガチで踏んで前を追う。

吹屋のふるさと村までに差を詰めたい。

そんな思いで必死のパッチで踏みました。

そしてふるさと村手前で全回王者の中山さんが前に出てくれた。

そのまま集落を駆け抜ける。

そして、最終終盤の激坂区間に突入。

正直、もう足は残ってなかったです。

ここに来る前に相当使い果たしました。

それでも、ラスト500までは頑張りたい。

でも、ラスト500mのヌルッと登るところでダンシングしてみたらほぼ空っぽな自分に気づいてしまった。

そして、残り300mで中山さんのアタック。

それにみんなが追従する。

僕も最後の力を振り絞ったけどもう何もできなかった。

ゴール手前の上り坂で数人に抜かれて、最後は力なく8位でゴール。

燃え尽きたというより出し尽くしたゴールだった。

やるだけの事はやったから、悔いはなかったけど、やっぱり表彰台には登りたかったな。

かっこ良く走って、表彰台も奪い去るにはもっともっと力をつけないとダメだね。

レース動画はこちら

こちらの動画は4位の方が撮影されているので、最後の最後まで接戦が撮影されています。

これは非常に参考になる動画なので、次回参加される方はぜひ見てください。

高梁吹屋ヒルクライム2020 男子C1組目

最後に

レースが終わってから、みっちょさんに声かけてもらって「マークしてました」と言ってもらえた。

そんなにすごい選手でもないのに、マークしてもらえて光栄だった。

何人かの方にブログ読んでるとか、前回大会で2位だったのを覚えてもらっててチェックされてたようだ。

それでも、それを跳ね返して走ってみたかったなぁ。

今回のゴールタイムは28分6秒。

全回が20分20秒だったから16秒も速くなっている。

20代、30代の1位より速いタイム。

40代の層厚すぎんかね?

高梁吹屋ヒルクライムレース40代リザルトの抜粋

こうして、高梁吹屋ヒルクライムは終了しました。

帰りは会長の運転で送ってもらいました。

出発して30分後に睡魔に襲われカクカク寝落ちしながら帰りました。

疲れてるのに運転してもらってすみません。

高梁市の皆さんが街を上げて応援してくださって本当に楽しく心躍る大会でした。

次回はもっとチームメンバー連れてきたいですね!

一緒に走ってくれた40代の皆さんありがとうございました。

皆さん本当に強いっす!完敗です。またチャレンジします!

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