以前ツールドおきなわに出たいなと計画していて100kmのマスターズに出場しようと思ってたのですが、チームメンバーにどうせなら140kmに出た方がいいですよ!せっかく沖縄まで行くんですから!と言われました。
確かにそうだ!沖縄まで行ってレースに出るなら140kmくらいは走りたいな。
と言うことで急遽方向転換して100kmから140kmに鞍替えしました。
140kmというと、家から出発して丹後半島をぐるっと回って家までかえるルートでほぼ140kmになります。
その間、レースなら休憩もせず走り続けなければなりません。
実際の道路では信号機や一旦停止があるから完全にノンストップは無理です。
それでも、それくらいできないとレースでは通用しないので普段からできる時間があればやっておくべきかなと思いました。
という事で、実際にやってみよう!
丹後半島を1周ライドは何度もやっているけど、休憩をせずにノンストップで走り続けるのはやったことがなかったので、初挑戦です。
補給食はスティック型のエネルギーバーを4本、ドラッグストアーで売ってる90円のエネルギージェル1個、600mlと500mの水1本ずつ合計1,100ml。
果たしてこれで足りるのか?
気温もそれほど高くないので水は多分ギリギリ足りるはずです。
140kmなのでだいたいノンストップなら5時間で帰ってこれるはずです。時速28km計算ならちょうど5時間です。
50分に1度補給食を食べていけばだいたい5回でゴールできるはずなので、スティック型の補給食は、信号で止まる時と走りながら一口ずつ食べるようにして持たせます。
朝は雨が降っていたので、7時半にスタートしてみましたが、かなりキツい向かい風です。
スタートして向かい風と言うことは、半島の真ん中を過ぎるまでは向かい風。
実際に走ってみても終始向かい風で時速も28kmを維持するのがかなりキツい状態です。
上りになればもっと速度が落ちてしまいます。
これでは、5時間で帰ってこれないかもしれません。
下り坂を飛ばしても平均すると28kmを切ってしまう。そうするとノンストップで帰ってくることができません。
なぜなら、補給食が足りなくてハンガーノックになってしまうからです。
なんとか経ヶ岬まで耐える。
そこから風向きが変われば、時速40kmをキープできるはず。
さらに、疲れてからの最難関、岩屋峠を越えれば下り基調の平坦道路が30km続く。
ここも時速40kmで走り切れるはずだからそこまで耐える!
そんな作戦を頭の中で考えながら走りました。
もう景色を見る余裕は全くありません。
経ヶ岬までをなんとか経過すると、案の定風向きが変わり無風かと思える状態になりました。
無風と思えると言うことは、追い風が吹いていると言うことです。
自分が前に40kmで進んでいると言うことは通常向かい風の中を進む事になりますが、それが無風に感じられると言うことは、追い風で打ち消してくれている事になります。
実に爽快です!
前半の地獄のような向かい風が嘘のように進みます。
途中、伊根町に差し掛かったところで長い登り坂がありますが、追い風のおかげでグングン登っていけます。工事区間がなければプライベートレコードが出てたと思います。
2.78kmで勾配2.7%ですから緩やかな斜面です。最後斜度が上がるまではアウターでガンガン踏めるところです。
伊根町を通り過ぎると、若狭湾をのぞむ海岸線に出ます。波が高くて道路に波が打ち上がるほどです。
自転車に塩水がかかって欲しくないので波のリズムを見ながら、道路の濡れ具合を見ながら全力で駆け抜けます。
ここも追い風ですから時速40km以上でぶっ飛ばします。
この辺りから腿の筋肉が張り出して若干痛みを感じますが気にしてはいけません。ただひたすら淡々と踏み続けるのです。
こう言う時は、力を入れずにペダルを回す事に集中します。
宮津の街を通り抜け、与謝野町を抜け、岩屋峠へ向かいます。
岩屋峠は「府道2号線Climb」と言うセグメントになっている少しキツ目の峠です。現在は今年の大雨で道路が崩落して工事区間になっているのでアタックはできませんが、登るとなると気合が必要です。
距離が3.7kmで平均勾配が5.2%となっていますが前半がなだらかなで後半が8%超えになっています。
ゲロ吐きそうなくらい頑張ってKOMを取った時9分29秒でした。今回は12分25秒もかかっています。時速も16.8kmと遅めですがノンストップで走ってるとこれくらいが限界なんですね。
これでも苦しくて苦しくて…。
ここをうちのチームのイナヅマンがKOMを9分5秒で取ってますし、ブルードラゴンって言う丹後のチームの上山くん通称ヤマちゃんも9分14秒で登ってます。二人とも頭のネジがぶっ飛んでます。
この辺りでは二人は別格で、YouTubeで有名な「パックch」や「ITOI POWER」さんの練習会動画にも二人はバンバン出てます。あんなふうに走れたら楽しいだろうなって思いながらいつも見てます。
その岩屋峠を上り、兵庫県豊岡市但東町へ入ります。
ここからは下基調の平坦コース。
ただひたすら足を止めずにペダルを回すのですが、疲労がピークになっています。残り距離が30kmなのですが休憩したい気持ちでいっぱいです。
もう少し頑張ったら諦めてコンビニに入ろう!とか頭の中を悪魔の囁きが巡りますが頑張って無視してコンビニを横目で見ながら走りすぎます!
但東町を抜け、出石を抜け、いよいよ豊岡まであと10km!となってからまたもや風が向かい風に。
クタクタになってからの向かい風ほど残酷なものはない。
だが、レースの最後でも向かい風かもしれないから、その練習だな!と心に言い聞かせて走る。
もうどうなってもいいや。帰れればいい。みたいな感じに。これをヤケクソと言うのだろう。
そんなこんなでボトルの水も空っから、補給食も食べ尽くしきっちり140kmノンストップで帰ってきました。
やればできる。
帰って確認したら140km をアベレージ30kmで走ってました。向かい風もあったけど頑張ったなぁ。
だが、3日後に「ちくさ高原ヒルクライム」に申し込んだんだった。
これで走れるのか?レース前にする練習じゃなかったと反省しました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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