今回の休日100km以上ライドのコースは豊岡市の自宅から南へ下って神河町へ行ってまいりました。
神河町は平成の大合併で当時の「神崎町」と「大河内町」が一緒になって現在の神河町になっています。
で、2018年から開催されている神河ヒルクライムレースのコースにチャレンジしてきました。
自宅からスタート地点まで70kmあるんですけどね…。
自走で行って、自走で帰って丁度休日の練習になる感じです。
神河ヒルクライムコースプロフィール
全長が16.66km、獲得標高772m、平均勾配5%(?)
獲得標高がこのコースだけで772mってかなり登るってことです。
でも平均勾配が5%ってこの数字だけ見ると緩やかな上り?緩斜面?って思えますが大きな間違いです。
実はこのコース上りに入るまで11kmが2〜5%くらいの緩斜面なんですよね。
本当の上りは最後の5.6km。
本当の上りに入ってからの勾配がエグいのなんのって。
まぁ、そのお話は後ほど…。
朝5時起床
目覚ましを5時にかけて、起床。
だが、ベッドに座ったまましばらく動けない。
やっと5時20分に体が動き出す。
朝食は食パンの5枚切りを2枚をトーストし蜂蜜とメイプルシロップでいただく。
生野銀山で折り返すか、調子が良ければ峰山高原まで上がるか考えてて、この時はまだ気持ちが固まっていなかった。
MUSASHIのリプレニッシュを飲み、脱水対策と疲労対策を。
あとはバナナを一本。
補給食用に一口おにぎりを3つ作ってポケットに忍ばせる。
本当に眠い。
ボトルは2本。
1本は水、もう一本はマルトデキストリンと塩で集中力が切れないようにした。
タイヤの空気圧を確認して、サドルバッグを取り付ける。
前日のうちにサイコンとテールライトの充電を完了させておく。
Garminの520jのバッテリー持ちが悪くていつも4時間くらいで切れそうになっていた。
以前の充電はバッテリー表示が100%になったら抜いてたけど、それをやめて寝る前に充電し始めて朝まで放置していたら、1日のライドで十分バッテリーが持つようになった。
単純に充電不足だったのかもしれない。
しばらくはこの作戦で様子をみよう。
これで、あと数年は使えるかもしれない?無理か…。
ジャージは半袖のセパレートワンピースに日焼け防止のアームカバー。
指切りのグローブにオークリーフライトジャケットのサングラス。
ソックスはRLを着用。
お尻はサドルで痛くならないように、タップリとバセリンを塗り込む。
今回は周回コースじゃなく一本道を往復するライドだから、何かあってもいいように少し多めにお金も持って行こう。
と言っても6千円。足りるだろう。
よし、準備完了だ。
6時15分出発、さっぶい!
自宅を出て、Garminを立ち上げ、パワーメーターを校正する。
正しいデータを取るために、出発前に校正を行おう。
こぎ出して2分。
寒い。非常に寒い。
ウインドブレーカー持って来た方が良かったかな?
と思ったけど絶対暑くなるからやめた。
でも、寒い。
早朝のライドは車が少ないから非常に走りやすい。
国道312号線を南下する平坦を基調としたルート設定をしたが、それほど車が走ってない。
路肩も狭いから車が多いと走りにくいけど、後方から来る車も対向車がいないから上手に避けてくれる。本当に助かる。
大きなトラックも大きく避けてくれる。
こっちも思わず一礼してしまう。優しさに感謝。
風は無風に近いけど、西風が吹いてて横からの風に若干ディープホイールが振られるかな。
ロングライドの無事を祈念して
豊岡市から南に下る時は、友人の石材店の前にあるカッパに安全祈願をしてから行くことにしている。
なぜかって?
それは仲間のサイクリスト達が皆ここにお参りするようになったから(笑)
友人の間では密かなパワースポットとなっている。
場所を書くと参拝者が増えて迷惑になるので書けない。
それにしても石でよくこんなの作れるよなぁっていつも感心してしまう。
無事に安全祈願が終わったので、一路、生野のローソンへ向かう。
ロングライドが目的だから出力は弱めで、疲れないように淡々と走る。
和田山を通り過ぎる頃には車も結構増えて来た。
それでもまだ朝8時過ぎ。
早く出るのはいいものだ!
生野に到着
平均速度で大体30〜35kmで走って来た。
1%くらいの上りだからそれほど苦にならない。
風も無風に近かったから30kmくらいで巡航できたし、無理な姿勢も取らなかったから生野についても全く体も痛くなければ、疲れてもいなかった。
生野駅の向かいにあるローソンで小休憩。
でも、コロナウィルスの関係でゴミ箱とか使えないから、買い物はやめて持って来たおにぎりを食べた。
生野は祖母の生まれ故郷なので何となく懐かしい感じがする。
小さな頃何度か祖母の実家に行った記憶があるけど何処だったのか思い出せない。
生野についてここまでの走行距離が60kmくらい。
思ったより元気だったので、神河ヒルクライムのコースにチャレンジしようかなって気持ちになって来た。
よし、行ってしまおう!
神河町を目指して!
生野を出発し、ローソンの先の交差点を右折する。
するといきなり短い上りが現れる。
播但連絡道路の生野の降り口がある。
この先のトンネルを抜けると神河町へと向かう道が現れる。
国道をそのまま下ってもいいんだけどどうしても交通量が多くなるので、交通量の少ない道を選んで走行した。
トンネルを抜けると、神河ヒルクライムのスタート地点である神河町役場までは下り基調の一本道。
しゅ〜っと下れるので非常に楽チン。
まぁ、この下りは帰りは上りになるんだけどね…。
寺前駅に到着
ここからすぐの交差点を右折するとスタート地点の役場前になる。
ストラバの記録を見ていると速い人で42分くらいかかってるから、自分だと50分は見ておかないとダメだなと思ったので、水もなくなりそうだったから、ヒルクライムだけど水の補給をして向かうことに。
重たくなるから水をしっかり入れていくのはどうかと思うけど、途中山の中で買えなかったら困るから、念のため。
神河ヒルクライムコースへチャレンジ
情報によると、スタートして最初の11kmは緩斜面で本当上りはその先だということだ。
情報は以上。
ただ、この緩斜面が西向きなんだよね〜。
今日は西風が吹いてて向かい風は嫌だなぁ。
しかも初めて行くところで道に迷うかもしれないという不安もあるし。
とウダウダ言ってる内に役場前に来てしまった。
ラップボタンはデュラエースの左レバーのスイッチAに仕込んであるので、長押ししてラップスタート。
始まっちゃった。
本当に緩斜面。
サイコンの勾配を見ると2%〜4%しか表示されない。
少し踏めば時速30km弱で登れる。
でも、風が嫌だ。
一人で走るのは辛いなぁ。
「一本道を走って突き当たりの分岐を右に行く。」
この情報だけを頼りに走るけど、途中右に行く山道があったり、色々迷わせる要素が出てくるんだよな。
それでも、真っ直ぐと言い聞かせて真っ直ぐ走る。
頭の中で50分のヒルクライムと思ってるから序盤から飛ばさずに、淡々と走ろうと決めていた。
勾配ごとに大体の速度を頭に入れて無理をしない。
ペースを守ると言い聞かせて走り続ける。
緩斜面が辛い。
休みどころがない。
やっと緩斜面が終わって上りが始まった。
残り5.6km。
こっからが本番か!
いきなり勾配が8%を超えて10%がメインで出てくる。
九十九折を曲がるたびに山の斜面に次の坂が見える。
次はあそこまで登るのか!
曲がれば、頭上に坂が見える。
曲がれば、頭上に坂が見える。
曲がっても坂だらけ!
走っても走っても一向に分岐点が見えない。
苦しい。
坂道を走る時は絶対に途中でやめないと決めてるから足をつくことはしない。
けど、足つきたいくらい苦しい。
見えた!分岐点。
これを右に行くんだな!
よし、右行った〜〜!
頑張れ!
ヒィ〜〜〜〜!
しばらくすると、左の壁に峰山高弁リゾートの看板が見えた。
もうすぐか!と思ってよく見ると
「あと3km」って書いてある!
見るんじゃなかった。
あと10分は最低でもかかる。
サイコンのラップを見るとスタートから39分。
ここから10分。
予定通り50分かかるやん。
ちょっと期待して、少し早くゴールできるかな?
って思ってたけど、自分の実力はそのまま出るのね。
そこから地獄が始まった。
何と、500mごとに、峰山高原リゾートの看板がお出迎えしてくれるのだ。
あんなに走ったのに、あと2.5kmです。とか出てくる。
もうあと1kmって書いてくれ!って心の中で叫びながら。
でもしばらくするとまた、「あと2km」って出てくる。
今度ばかりは「もうゴールさせてくれ」って声に出していってしまった。
そして、看板が消え、電柱看板に変わったところで数字が変わった!
もうすぐか!!?
「あと900m」!
刻むんじゃねぇ〜!
もう色んなところの筋肉を総動員して走った。
やっとゴールのゲートが見えた時思ったね。
「そうだ!これからあと80km走って帰るんだった…」って。
あ〜しんどかった。
10%超える上りは僕には無理だ。
これは練習しなきゃ登れん。
気を取り直して砥峰高原に行ってみよう!
峰山高原でおにぎりを食べ、砥峰高原にいざ出発。
ここからだと下っていけば行けるはずだ。
と勝手に思ってた。
だって、こんなに高いところにいるんだから〜!
10%近い下りをスイスイっと降りていって、降りていって。
おい結構降りるじゃないか!
あれ?
この道、あの上りに続いてるのか?
おい、またのぼるやないかい!
だったら、下らせるなよ〜(泣)
上っては下り、上っては下る。
頼む、許してくれ。
道案内が出て来た。
えっと、砥峰高原はこっちね。
で、3.2km…
そんなにあるのか。
すぐそこってイメージだったけど、結構とおい。
ダメだ、甘いものが食べたい。
ご褒美がないと頑張れない。
そうだ、確か砥峰高原にはレストランみたいな施設があったような?
よし、頑張ろう!絶対ある。
そう心に言い聞かせて頑張る。
すると、見えたじゃないか!
砥峰高原!だったっぴろいなんか広い所!
新そうな施設もある!
休憩だ!
平清盛、黒田官兵衛、ノルウェイの森の撮影場所になったんだとか。
どれも見たことないけど、そうらしい。
写真を収めて、後ろの施設を振り返る。
入り口が暗い。
張り紙。
閉館中。
ぐすん。
一気にテンションが落ちた。
そうだ、今はコロナ中だ。
もう帰ろう。
グルメライドは向いてないってことだな。
そして、そのまま下山する。
ここは高原って書いてあるけど、高原じゃねぇ〜し。
山の上だわ。
登山。
もはや登山のレベル。
下りは怖いし、気温も下界は17度あったのに、10度しかなくて寒いし。
早く帰りたい。
下る途中に長谷ダムが見えた。
ここまで下りてくると気温も上がって来て体が暖かくなって来た。
そして、来た道に戻り、最初に下った坂を登り始める。
でも峰山高原の激坂を上ったあとだから、全然坂道に思えない。
アウターで登れちゃう。
余裕だ。と思いながら朝寄った生野のローソンで休憩をする。
ここからあと60km
でも意外に足が動く。
今までターマックに乗り換えた頃は100kmで体がダメになってたけど、意外と元気。
やっと体が慣れて来たんだろうね!
ここからは、ひたすらこぐ。
ただ何も考えずにこぎまくる。
そう、レースは疲れてからが勝負。
なので、足が疲れて、もうダメだってなってからも回せるようにならなきゃダメなんだよね。
限界からもう一回絞り出す。
そんなことを考えながらこいでました。
そして最後10kmになった時、その時は来た。
本当にすっからかんになりそうなくらい足が疲れている。
でもケイデンス95くらいで回し30kmを切らないように踏ん張る。
「しんどくなってからが勝負」って言いながら回す。
「ここで踏めたら勝てる」とか言いながら回す。
もう顔は歪むは脚はカチンカチンになってるわ、明日仕事どうするん?
って感じでこいだ。
そして無事帰宅したのだった。
走行距離165km、獲得標高1,652m、平均速度28.6km、TSS360、
そしてCTLが84.2となりました。
何だか100が見えて来たような気がします。
ここからはまとまった休みが取れないので、週2回のロングライドと週2回くらいのローラーでTSSを貯めていかないといけません。
CTL100の世界を見てみたいものです。
今日は疲れた〜。
それでも自転車は面白い。
早く友達と一緒に走りに行きたいです。
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