2021年第17回富士ヒルクライム大会レポート

ヒルクライム

2021年第17回富士ヒルクライム。

コロナ禍で開催が危ぶまれましたが、山梨県の対策が良かったのでしょう!無事開催されました。

2020年大会は開催中止だったので、開催が決まったの時は非常に嬉しかったです。

前回の参加は2019年でタイムは1時間14分39秒とギリギリのシルバーを獲得しています。

今回の2021年第17回大会は目標をゴールド(65分以内のゴール)としトレーニングを積んできました。

結果は先にご報告いたしますが達成することはできませんでした。

記録は1時間10分47秒で45〜49歳の年代別22位(725人中)でした。

ゴールした後はベストタイムにもかかわらず、全く目標に届かない自分に情けなくなりました。

それでも、一緒に頑張ってきた仲間や、一緒に走ってくれた方々、応援してくれた家族や患者さんには感謝の気持でいっぱいです。

そんな今回の富士ヒルクライムですが、出発〜帰宅までをレポートしたいと思います。

それでは、どうぞ!

富士ヒル出発前日の6月4日(金)18時

ハイエースをレンタル

今回はチームメンバーと乗り合わせて行くことになったので、大きなハイエースを借りて自転車を載せて行きました。

まずは、最寄り駅の近くにあるトヨタレンタカーで事前に予約していた車を営業時間ギリギリに借りてきました。

当初は受付のある6月5日(土)の朝8時に借りに行って出発する予定でしたが、行程を組んでみると会場に到着するのが16時とかなり遅くなるので、前日のうちに車を借りて出発は朝6時にしました。

今回は自転車を6台積み込んで行きます。ミノウラのヴァーゴ(vergo)の3台用と2台用を互い違いに設置して5台載せ、1台はホイールを外して逆さまにして積み込みました。これで6台スッキリ載せることができ、荷物も収納できてピッタリでした。

来年以降もし参加者が増えたら、もう一台車を用意して、ハイエースが荷物積載専用に、もう一台に人を乗せて移動することになります。

6人までならハイエースでちょうどいい感じです。

前日のおおきな作業はここまで。

積載に使ったミノウラヴァーゴはこちらです。3台用と2台用を使いました。こちらはクイックリリース用なので、ディスクブレーキの場合はスルーアクスル対応版を買うか、アダプターを買うとディスクブレーキ自転車も固定できます。

もしなければ、スルーアクスルアダプターというのがあるので、これを一つ持っておけば色んなものに使えますから便利です。

富士ヒルクライム参加必要物品を準備

大会に行くのに、必要な物を用意しました。

持っていくのは大きく3つに分かれます。

  • レースに必要なもの
  • 下山袋
  • 宿泊に必要なもの

まずはレースに必要なもの

  • 自転車
  • サイクルコンピューター
  • 心拍計
  • ヘルメット
  • シューズ
  • サングラス
  • ジャージ
  • ベスト
  • グローブ
  • 靴下
  • インナーシャツ
  • アームカバー
  • シューズカバー(雨天、気温が低い場合)
  • ボトル
  • 補給食

下山袋

  • 冬用ジャージ上下
  • ネックウォーマー
  • シューズカバー
  • 冬用グローブ
  • 靴下の替え
  • タオル
  • パンク修理キット(チューブ、タイヤレバー、CO2ボンベ)
  • 補給食

宿泊に必要なもの

  • 2日目の服
  • ジャージ(宿で寝間着代わりに)
  • 薬やサプリメント
  • レース当日の朝食
  • 歯磨きセット、ひげ剃り
  • タオル

今回特に注意したのが、下山袋の中身です。

富士山の上は完全に真冬仕度が必須です。

レースは汗をかくほどですが、上りきると気温は10度以下、風も吹いているので体感温度はもっと下がります。

なので、完全冬装備で丁度いいくらいなのです。

毎回、軽装な人がいますが、脚がガクガク震えてて可哀想になります。

ここは騙されたと思って冬用にしてください。

そして、友人が持ってきてくれたレインジェルがかなり効果高かったです。

雨を弾くのと、ほんのり温かいので待ち時間も快適に過ごせました。

イナーメのワセリンなんですが、ジンジャーエキスが入っていて塗った瞬間からほんのり温かく感じました。

これは雨対策、冷え対策にオススメです!

富士ヒルクライム大会受付へ出発

富士ヒルクライムの受付は前日のみ。

また、下山用荷物を預けられるのも前日だけ。

当日は下山袋を預けることができないので、自分で運ぶか着込んで出発するしか方法がない。

となれば、選択肢は一つ。下山袋を前日に預けるしかないと言うことになる。

富士ヒルクライムの受付は大会の前日の18時までとなっている。

なので、受付日の朝6時に出発して受付会場へ向かうこととなった。

天候は晴れ!予報によれば大会当日は小雨が降るという。

富士ヒルは雨というイメージだが本当に降るようだ…

出発は僕とチーム会長の二人。

そういえば初めて富士ヒルに参加した時も会長と二人だったなぁ〜。

途中でチームのメンバーを次々に乗せていく。

ハイエースに全員の自転車かどうかは、実は当日までイメージの中でしかなかった。

なので、実際に積み込む時はみんなで「あ〜でもない、こ〜でもない」と言いながらなんとか積み込んでいった。

最後のメンバーを新名神高速道路の宝塚北サービスエリアで乗せてひた走る。

ハイエースのシートは前列に3名。後列に3名乗る仕様になっている。

後列の3名はベンチシートに乗る形なので想像できるが、前列は運転席と助手席の間に補助席みたいな席があって、そこに座ることになる。

ただ、この補助席シートは曲者で、座るとバックミラーで前方が見えないのだ。

片目は前方が見えるが、片目はミラーに重なるので運転手と目が合う。

だから、近くと遠くを同時に見るので遠近感がわからなくなってボーッとしてくる。

だから、この真中の席は休憩のたびに入れ替わることにした。

前列真ん中のシートに座ると前を見たいから助手席側に体が倒れていって、助手席に座るチームメンバーと肩を寄せ合う形になる。

男同士でマジで気持ち悪い(笑)後ろから見ると笑える。

そんなこんなで一行は新東名高速道路を富士山に向かってひた走るのであった。

昼食は新東名浜松サービスエリア

昼食はチーム一の食通安達コーチのオススメ、浜松サービスエリアの「元祖浜松餃子の石松」で焼き焼きセットを食べる。

石松餃子と肉餃子のセット。

これは最高に美味かったです!チームメンバーも大絶賛でした。

僕はただでさえ食べるの遅いのに、味を噛み締めて食べてたら時間かかった。だって餃子が熱くて噛み切れないんです。

お腹もいっぱいになり、ハイエースはどんどん富士山に近づいて行きます。

The!富士山!

車の中からも富士山がバッチリ見えました!

明日の天気予報は雨…

今はこんなに晴れてるのになぁ〜。

予報よ外れて晴れになっておくれ!

新東名高速を御殿場インターチェンジで下りて一般道からの富士五湖道路を走り富士吉田へ。

走ってて気がついたんですが、実は御殿場で下りなくてもそのまま乗ってれば富士五湖に乗れたようです。

そのまま乗ってれば1,080円節約できたなぁ。残念。

予定では予定では14時30分に受付会場の富士北麓公園に到着予定でしたが、30分遅れの15時到着でした。

2時間遅れて出発してたら17時過ぎの到着になって受付ギリギリだったから早く出てきて正解でした。

受付日の駐車場は会場の富士北麓公園には止めることができなくて、富士山パーキングと言って、富士吉田インターチェンジのすぐ近く、富士急ハイランドの隣にある駐車場に無料で止めることができます。

そこから、会場までは大型バスによる送迎で向かいました。

今までは宿に車を止めて自転車で自走で受付会場に向かってましたが、今回初めて送迎バスでの会場入り。

これはなかなか快適でした。

次回もこの方法で前日受付をしようと思います。

会場に到着すると、コロナ禍ではありますが、自転車関連のブースが出店されてました。例年よりかなり少なかったですがそれでも興味深い商品が多数ありました。

富士山も顔を出すサイクルエキスポ

受付も無事終了して、下山袋も預けることができた。

この頃にはすでに時間も16時30分を回り、河口湖周辺をサイクリングする時間はなさそうだ。

しかも、雨がパラパラと降り始めてきたのだった。

宿泊地へ移動

例年だと宿泊は東横インでシングルの部屋を取っていたのだが、今回は人数も多いので貸別荘を1棟まるごと借りた。

一人5,500円

リビングダイニングに和室が3部屋付いていて広々とした宿。

お風呂も広いし、非常に居心地が良かった。

場所は富士北麓公園から15分ほど離れた河口湖の北西側。

今までは河口湖の南側を取ってたけど、今回は初の北側です。

河口湖周辺地図

この地図を見てもらうと河口湖の北側に大石公園と見えます。

その上辺りに今回の宿を取りました。

坂の上にありとても見晴らしが良い場所です。

前日の過ごし方

まずは腹ごしらえです。

この地域は吉田うどんが有名ですが、おなじく「ほうとう」も有名です。

2019年の大会の時に「小作」というほうとう屋さんに行って、とても美味しかったので今回もリピートしました。

小作からも富士山が綺麗に見えています。

ふだん富士山なんて見れないので、見えるたびに感動してしまいます。

富士山の入った写真を撮るとそれだけで絶景にかわるから不思議です。

ほうとうは豚肉ほうとうを頼みました。これ一杯でかなりお腹が満たされます。

ほうとうもさることながら、野菜もたっぷり入っているのでボリューム満点!

お腹も満たされたので、宿に戻ります。

宿に戻ったら、レース準備に取り掛かります。

まずは、ジャージにゼッケンを貼り付けます。

僕はジャージに穴を開けたくないのでマグネットでゼッケンを止めています。

今回友達がカペルミュールのマグネットを持って来てました。これはカッコよかったです!

全員ゼッケンを取り付けたら、ジャージや補給食、ヘルメットやシューズなど翌日の道具をまとめました。

そして、今回始めて富士ヒルクライムに参加するメンバーがいたので、会場の説明やコースレイアウト、ペース配分などを説明してミーティング。

これが意外に効果が高くて、翌日レースを終わってメンバーがそれぞれミーティングしといて良かったと言ってました。

次回以降はコースが分かっているのでもっと走りやすくなると思われます。

ただ、僕自身も4度目の出場ですがそれほどコースに詳しくありませんでした。

今回の出場に関してはYouTubeで何度もレース動画を見てコースを頭に叩き込みました。

1つ残念なのは動画では勾配の緩急がわかりにくいということ。

来年はできれば試走に行きたいと思います。試走をしたほうが明らかに効果があるので。

それに現地は標高が850mですでに空気が薄いです。スタート地点でも1000mを超えています。

ゴール地点にいたっては2000mを超えるので平地の高地になれるためにも行ってみる価値はあります。

そして、入浴を済ませ、20時に就寝しました。

大会当日のスケジュール

大会当日の起床は3時30分

朝食を食べトイレを済ませます。

朝食はサンドイッチ1つ、おにぎり1つ、チョコパン1つ、水を少々。

そして、ジャージに身を包み4時30分に宿を出て指定された駐車場に向かいました。

今回の駐車場はドギーパーク。

メイン会場から一番近い駐車場で下山後もすぐに車に帰ってくることが出来る最高の立地でした。

5時半までに駐車場で自転車の準備をして、富士ヒルクライムのメイン会場の富士北麓公園にはチームメンバーで一番早い出走の6時45分の1時間前の5時45分に入りました。

今回は会場に入るには2週間の体調チェック表を提出し検温をパスしないと会場に入ることができません。

全員無事に入ることができました。

選手も各自の出走時間に合わせて集合するので混むこともありませんでした。

例年ならトイレも長蛇の列になりますが、スムーズにトイレも利用でき、こういう運営もありじゃないかなと思います。

僕の出生時間は7時15分。

それまで、ウイダーインゼリーを1つ。

カロリーメイト一箱、アミノバイタルジェル1つ、金メイタン1つを順次食べて補給を完了しスタートを待ちました。

富士ヒルクライム第5グループ レーススタート

事前にタイムテーブルを作っていました。

今回はたくさん練習してきたのでゴールドリングを目指し65分ゴールを目標としていました。

リアルスタートの計測値店までおそよ1.3kmをパレードランしながらウォーミングアップをします。

会場近くの坂を利用してウォーミングアップすれば良いのですが、今回はノーアップで挑みました。

スバルラインへの左カーブを曲がるとスタート地点が見えてきます。

徐々にスピードが上がります。

そしてスタート!

今回はチームメイトも同じグループで参加だったので、心強かったです。

出来る限り一緒に回して体力を温存していきます。

最初のスバルライン料金所までは1分50秒以内で余裕を持って走る計画。

パワーもL3を上限にFTPの90%以内で走行する予定です。

で、パワーを250w〜260wでセーブして走って料金所を過ぎると、2分10秒。

あれ?ちょっと遅すぎたかな?

まぁ、入りとしては上々だろう!と思いながら淡々と走っていきます。

次のタイム指標は1合目下駐車場。

ここが、10分50秒の予定が‥

11分50秒!げげ!入りのタイムで1分遅れるか?

おかしい、パワーもそこそこ出てるはず。

パワーウエイトレシオも4.2倍でてる。

気持ちが焦るが、あと50分以上ある。勾配がゆるい区間もあるから頑張れるはずだ!

と自分に言い聞かせて踏み続ける。

だが、分散スタートのおかげでほどよいトレインが見当たらない。

上から落ちてくる人を抜きながら走るが、チームメイトとのふたり旅。

これでは体力の消耗が激しい。

二人でローテしながら走っていると、前方に脚の合いそうな人を発見。

上手く3人でのローテーションが始まった。

そして5km通過。15分が目標だったが、なんと16分45秒。どんどん予定より遅くなる。

ここから、チェックポイントを過ぎるたびにタイムが遅くなっているのでドンドン気持ちが凹んでくる。

それでも、10kmを過ぎたあたりから脚が回り始めて、平坦も登りもボチボチ踏めるようになってきた。

YouTubeで何度も動画を見ていたので、どこが踏みどころかもわかっていたので焦ることもなく、走ることができた。

途中でゴールドを目指すトレインが来たのでチームメイトと共に乗ってみたがあまりの速さに数分乗っただけでおいていかれてしまった。

この時気付かされた。

僕はゴールドの実力じゃないんだと。

後ろに付かせてもらっても苦しいってもう実力不足の何者でもない。

その後、友達も遅れていき、途中に合流した脚の合う人と二人で走っていると、上から下りてきた若者が合流した。

だが、この若者はローテには加わらない。

きっと疲れていたのだろう。付き位置で頑張ってたが途中で悪いと思ったのだろう。

前に出て引くと言ってくれた。

だが、ローテーションがあまり良くわからなかったのか前に出る時に鬼アタックをかましてくれてトレインが崩壊。

一緒に回していた人が千切れてしまった。

前を引く若者はゼーハー言いながら下を向いて回している。

渾身のアタックだ!

たのむ、ローテーションにしてくれ〜。

僕は千切れていった富士ヒルの戦友を待つことにして、しばらくゆっくり走る。

追いついてくれて、ここからもう一度二人でローテーション。

渾身のアタックを決めた若者を抜き去りここらから仕切り直しで走り始める。

ドンドン人を抜いていくけど、一向にトレインは見つからない。

3合目から大沢駐車場までは時折吹く向かい風の中に苦戦しながら走る。

二人のローテーションはキツイ。

そして大沢駐車場から山岳スプリットまでの緩斜面を踏み始めると、一緒に走ってきた戦友も後方へ遅れてしまった。

上から降ってくる選手を交わしながら走るが一人旅が続く。

山岳スプリットから20km地点も一人。

そこから奥庭の上りまでもひたすら一人で堪える。

すると後ろから良いスピードのトレインが走ってきた!

これだ、これに乗ろう!と思って付いてみたものの、僕には足が残っていなかった。

奥庭の上りで見事に置いていかれて、平坦区間の遥か彼方に消えていった。

平坦区間まで一人で走るなんて‥

時速35〜38kmくらいで走るも体力が残っていなくて走れない。

40km以上で走りたいけど叶わぬ夢だった。

ラスト1kmを過ぎて最後の上りを死にものぐるいで踏み、ダンシングする体力がないのでシッティングで回しに回して頭クラクラになりながらゴール。

タイムは1時間10分47秒。

10分を切るのが最低の目標だったにもかかわらず、それも叶わず。

1時間5分切りなんて夢のまた夢で終わってしまった。

平均時速20km少し。

ゴールドを出すには22.5km以上で走らなければならない。

完全に実力不足。

ゴールドで走る人は本当にすごい練習をこなしてきたんだろうと思う。

自分ではいけると思ってた。最近調子が上がってきてたし、今まで勝負できなかった地元の峠でも軒並みKOMが取れたり調子は悪くなかった。

それでも、全く刃が立たなかったのが全国規模のビッグレース。

年代別45〜49歳の部、出走者725人中22位。

なんとかリザルトの1ページ目に名前は残せたが、もっと上を目指したくなった。

今までのタイムより4分縮まったので、来年の大会までにはなんとか目標を達成できる体を作り上げていこうと誓った。

まずはFTPの底上げと緩急の差に耐えれるようにインターバルトレーニングを頑張ろう。

雨で乗れませんっていう言い訳をしないように、スマートローラーを買ってズイフトにチャレンジしてもいいだろう。

とにかく、今までの練習は生ぬるかったと言うことが理解できた。

よし!やってやる!

と心に誓って2021年の富士ヒルクライム第17回大会は幕を閉じたのだった。

また、日々の練習に戻ってコツコツ頑張っていきます!

一応年代別22位なので胸を張ってみよう!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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