2020年2度目のレースは「ちくさ高原ヒルクライム」この大会は12.5kmと6.5kmを走るレースです。両方とも走るAクラス、12.5kmだけ走るBクラス、6.5kmだけ走るCクラスと3つのクラスに分かれています。
どうせ走るなら2本走るほうがお得だな!と言う貧乏くさい根性でAクラスに申し込みました。
2020年10月18日(日)天候晴れ
ちくさ高原は氷ノ山後山那岐山国定公園に隣接する音水ちくさ県立自然公園内にあります。
標高は860m。結構な標高です。
受付は朝7時にちくさ高原スキー場の駐車場。
同じ兵庫県だから近くで開催されてありがたいなぁっと思っていたのですが、調べてみたら自宅から2時間もかかるところにあります。
意外に遠い。
兵庫県内だと思って安心してましたが大きな誤算。
受付に間に合うためには4時に起きて5時までには家を出ないといけません。
前日の内に必要な物を準備しておきました。朝起きてすぐは思考力が乏しいので寝る前に準備をしておくと忘れ物がありません。
目覚まし時計を4時15分にセットしておいたのですが、目が覚めたのは4時丁度。
ここから寝ると起きれる自信がなかったのでそのまま準備を進めました。
朝起きると前日とは打って変わってかなりの寒さです。長袖の上着を持っていかなければいけないほどでした。
準備も滞りなく終わって車に乗り込み出発すると5時前でした。
早い時間に家を出るのはいつもワクワクした気持ちになります。
あまり車が走っていない道路を走るのが好きで、薄暗がりの中目的地へ向かうと遠くへ旅に出る気分になれます。
千種町へは養父市大屋町の大屋スキー場へ続く道を越えて波賀町へ抜けます。
この道がまたかなり厳しい坂で永遠に続くのかと思う登り坂です。大きなツノを生やした鹿は出てくるし、ドキドキしながら走りました。
こんな時間に車がトラブルでも起こしたら誰も助けてくれないなぁってついつい考えてしまいたくなる薄暗さです。
大屋町から波賀町へ抜けると谷沿いに民家が並ぶ小さな集落が続きます。
そこからさらに南下して音水湖を抜けて波賀町の街中に出ます。音水湖では兵庫県で国体が開催された時にカヌー競技が行われました。
今でもカヌー競技ができるように整備されています。コース上に真っ直ぐブイが並んでいる湖面を見ていると「あれはどうやって並べてるのかな?」と不思議になります。
音水湖を過ぎると、近畿で一番にできたらしい道の駅が現れます。もうすぐかな?と思うのですが、いっこうにつく気配がありません。
波賀町のB&G海洋センターと言うスポーツ施設を通り過ぎて、さらにもう一つ峠を越え千種町に入るという感じで結構移動が大変でした。
会場までにコース上を通過するので、スタート位置とコースを確認して行きました。
前半はなだらかな登り坂、これは高速で進むんだなと思えます。
後半に入り本格的な上りに入るところは車でも結構登ってるのが分かる斜面でした。
これを自転車で走るのか!と思うと気が滅入ります。
今回はヒルクライムの練習を少しだけしてきたので、もしかしたら?と言う淡い期待を持っていたのですが、実際の坂を見て「こりゃ無理だ…」と気づきました。
今回もただ淡々と走って力の差を感じて帰るだけになりどうです。
ヒルクライムの練習ってひたすら登るからしんどいんですよね〜。
ちくさ高原スキー場第2駐車場到着
ちくさ高原に到着するともうすでに駐車場には多くの車が止まっていて7時受付開始には間に合いましたが、受付はすでに始まっていました。
車を止めて受付に行くと、マスクをしてくださいと言われ、ここでもマスクなのか…と若干幻滅したり。でも、そう言うルールがあるから大会が実施できるのでちゃんとマスクして受付しました。
時間はたっぷりあるのですが、慌てるとろくなことが無いので、早めに自転車の準備をしました。
自転車の準備といっても、前輪のホイールを取り付けて空気圧を確認するだけ。
サイクルコンピューターを取り付けて終了です。
それから、ボトルには半分だけスポーツドリンクを入れ少しでも軽量化を図ります。40分以下のレースなので無くてもいいのですが、待機時間に緊張で乾いた喉を潤すのに入れておきました。
必要なければキツい上りに入るときに流せばいいかなと。
あとはジャージに着替えゼッケンをつけたりしながら準備をします。
ゼッケンの取り付けは背中なんですが、僕はワンピースに安全ピンで止めるのは穴が開くからどうしても嫌で、いつもマグネットを使っています。
使い方は簡単で、ゼッケンのマグネットを付けるところに両面テープを貼って表につける磁石を両面テープの所につける。
ジャージの裏からマグネットをつけて挟むだけ。結構頑丈について剥がれたことはありません。ジャージに穴を開けたく無い人にはおすすめです。
まぁ、いっそのこと全部両面テープで貼ればいいん違うか?って話ですが、粘着のりがジャージに付くかなって?
体の側面に貼る時は両面テープがいいかもしれませんね!
今回は同じチームから、もう一人出ていて、また知り合いも何人か参加していたので気持ちが楽でした。
いつもは一人で乗り込む大会が多いので、場の雰囲気に慣れるまでしばらく緊張が続きますが、今回はスタート地点まで一緒に移動したり、時間まで話をしたりと終始穏やかな雰囲気でとっても良かったです。
ただ、寒い!気温は標高800mくらいからなのか非常に寒いです。
防寒着を着ていないととてもじゃないけどじっとしていられません。
待ち時間は自転車に乗って体を動かしておかないとスタートしても体が動くか不安なほどです。
気温を見てみると10度以下で6度。そりゃ寒いはずです。
コースの試走も兼ねてゴールまでの残り1kmをウォーミングアップがわりに登っては下りてを2回繰り返すと少し温まりましたが、下りる時にどうしても風が当たって体が冷えます。ウォーミングアップになりません。
ウインドブレーカーを着ていても寒いです。
スタートまでしばらく時間があったのですが、友人達と相談してスタート地点まで下る事にしました。
スタート地点までは11kmおります。
寒い。もはや罰ゲームくらい寒い。
なんとかスタート地点付近に到着して自分たちのカテゴリーのスタートを待ちます。
時間になり、スタート地点に移動。
スタート地点に並び合図と共にスタート。
今回の僕の出場カテゴリーは87名のエントリーがありました。
完走者は77名です。
スタートして6kmくらいはほとんど平坦に近いコースでスピードが乗ります。ヨーイドンしてから最初はなかなかいいペースで走るのですが、僕にとってはそれほど速く感じませんでした。
普段のチーム練で緩斜面を走るほうが苦しいと思います。
なるべく前方に位置してレースの展開を見ています。
後ろの方にいるとレースすらさせてもらえない状態になるので前よりで展開を見ていきます。半分くらいまでは集団の中で休ませてもらいました。
後半の急勾配になったら嫌でもペダルを回さなければならないので…
そして、いよいよ後半になると急に斜度が上がります。
それまでは2〜5%くらいの上りだったのが、急に8%〜10%くらいになります。
一気にスピードが落ちるのですが、斜度がきつくなると実力の差が顕著に出ます。
先頭を走る10人くらいはスーーーっと消えていきました。
あれ?って感じです。
レース前の2週間ほど、ヒルクライムリピートを何度かやりましたが、そんな簡単に効果が出るわけもなくついて行くことはできませんでした。
そこからはだいたい同じくらいのスピードの人とゼェゼェ息を切らしながら走りました。
YouTubeを見て予習していたので、斜面がキツくなってから大体20分くらいレースが続きます。
なので、キツいなって思ってからあと20分かぁ〜って思うとさすがに心が折れそうになりますね。
残り3kmの看板があるのですが、まだ3kmもあるの?って感じです。
大会事務局の優しい配慮も残酷に感じます。
最後の1kmになると斜度がもう一つ上がって12%くらいになります。
蛇行したくなるくらいキツい斜面です。
そこをなんとか粘って34分38秒でゴール。
これで1本目が終わりました。
もう全力で登ったので体力は残ってません。
出し尽くしました。これで終わりだったら達成感があったのに、僕は事もあろうか2本走るクラスを申し込んでいるのです。
なんで2本登るカテゴリーに申し込みしちゃったんだろう。
お得感があるって思って申し込んだ自分を恨みました。
正直1本で十分お腹いっぱいです。みんなで「これ1本で十分ですよね?」って話してました。
だが、そんなことを言ってても時間だけは刻一刻と2本目のスタートに向けて進んでいきます。
日本めのスタートは6kmほど下ったところ。
ここはちょっと広い駐車場があり地域の公民館みたいな場所。
ここで、友人と待ってると、上から降りてくる人たちがどんどん下へ降って行く。
あれ?ここスタートじゃ無いの?って思ってたら誰もが止まらず降りて行く。
もしかしてスタート地点間違えたかも?
って思ってたらスタッフの人が降りて来てくれて、ここがスタート地点だと教えてくれた一安心。
そして、いよいよ時間になり2本目。
2本目は1本目の途中から。
それも斜度がキツくなる後半の6.5km。
よりによってキツい区間を走るとは…。
スタッフの方から「スタート地点が渋滞しますので、1本目上位だった人は前の方に来てください。」とアナウンスがあった。
間違いなく上位じゃ無いので、前の方は譲りました。
そして、心の準備ができないまま、2本目のスタートが!
30秒前!
20秒前!
10秒前!
5秒前!
スタートぉぉぉぉ!!!
始まっちゃった。
1本目同様キツい。
キツいというか、もう終わってる。
首を振りながら、下を向いて前を走る人のタイヤを見ながら走りました。
顔をあげる余裕なんかありません。
またしても、先頭の10人くらいはカーブを曲がるたびに小さく消えて行きます。
残り3kmの看板を見て、やっと半分か!と思い。
残り2kmの看板のところで斜度が少し緩くなったけど休めるわけもなく。
声援を聞きながら心を奮い立たせ。
ライス1kmの看板を見ると斜度がグッと上がって12%に。
ここで、中学生くらいの男の子とデッドヒート。
「あと1km頑張ろうな!」と声をかけると元気よく「はい!」と返事が返ってくる。
中学生に声をかけたと言うより、自分に言い聞かせた感じ。
最後の力を振り絞ってふらふらになりながらなんとかゴール。
今回も先頭集団に絡む事はできずに終了。
なんとも言えない気持ちですね。
速報で上位7名までの記録が出てましたが当然僕の名前はありません。
高梁ヒルクライムで年代別で一緒に戦った上田さんが3位に入ったので表彰式を見て帰りました。
優勝の村瀬さん、2位の真嶋さんはダントツ速かったのですが、年代別関係なく同年代で3位になった上田さんはとってもカッコ良かったです!
上田さんみたいに上位に絡めるよう頑張りたいと思いました。
同じくBクラス(12.5km1本勝負)は高梁、高取城で優勝された中山さんが3位に入賞。勝手にライバルだと思っている2人は揃って入賞されてました。
僕も追いつけるように頑張らないと。
で、片付けをして会場を後にしたのですが、後ほど確認すると77人中11位でした。
今回は年代別ではないので厳しいレースでしたがそれでも10位以内には入りたかったです。
今回の大会で自分の実力がまたわかったので、練習内容を見直してさらに頑張ろうと思えました。
レースに出場するのは自分を知る健康診断みたいなものかなと思いました。次は12月の鈴鹿サーキットを6時間走るレースに出てきます!
またチーム練に参加して鍛えてもらおう!
コロナ禍にもかかわらずレース開催をしていただきました龍野マウンテンバイク協会のスタッフの皆様、工夫を凝らして開催していただき本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
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