鈴鹿8時間エンデューロ2018アタック240を完走しました

ロードバイクイベント・大会

鈴鹿8時間エンデューロの知りたい事全部教えます

2018年11月10日(土)開催

team At Sky(チームアットスカイ)より3名の出場。

今年の夏。

同じチームのメンバーから11月に開催される
鈴鹿8時間エンデューロに出場しないか?

と誘われた。

そもそもエンデューロってなんだ?
それすら知りませんでした。

エンデューロとは

自転車競技のひとつ。
決められたコースを一定時間周回し回数を競う競技のこと。

鈴鹿8時間エンデューロの場合は
1周約5.8kmの鈴鹿サーキットを8時間以内に
何周走れるか?というレースになる。

4時間の部もある。

その中でも、今回は8時間以内に40周をソロで走る
アタック240という種目に挑戦する事になった。

走行距離はおよそ232km。

8時間かけて40周かぁ〜
距離が232kmね。

ん?

待てよ。

今年の春に姫路城を往復した時の走行距離が
確か213kmだったような…

それより長い。

走ったことがない距離をレースで?
おいおい、なんて無茶なレースに誘うんだ!

姫路城に行った時、確か休憩入れて12時間
かかってたよなぁ。

これって完全に完走無理やん。

そう思ってたら、鈴鹿サーキットは
路面もいいし、信号もないのでスピード出ますから
大丈夫ですよ!

と言われた。

そうか!
それなら出てもいいかな?

と心が少し動いたので申し込みしてみました。

知らないって怖いね!

レース会場が開門されるのが朝5時。
スタートが8時なので、当日行くのは無理。

前泊していく事にしました。

今回は3名の出場だったので、ハイエースをレンタカー
して現地に向かいました。

車載キットはミノウラバーゴの3台仕様を使いました。
しかし、この3台仕様は一般の乗用車には長くて
乗せることができません。

今回のようにハイエースだと使用可能なのです。

なので、購入するとすれば、こちらの2台用がオススメです。

僕が富士ヒルに行くときは、いつも連れて行ってくれる
チーム会長がこれを設置して自転車を乗せてくれます。

こちらだとステップワゴン、エスティマでも積載可能でした。

ステップワゴンの場合はリヤホイールを外して専用スタンドに
載せないと乗りませんでした。

車の中もスッキリするのでぜひ遠征の時にはご用意ください。

宿泊先は

アパホテル鈴鹿中央に泊まりました。

 

ここアパホテル鈴鹿中央は近くにとてつもなくデカイ
イオンモールがあり、食事も翌日の補給食の購入にも
とても便利でした。

会場の鈴鹿サーキット駐車場までも10分少々で到着。

もし来年も参加する事になったらここを予約します。

早めに予約したので今回は一人4,200円で泊まれました!
ラッキーです。

夕食はイオンモールの中にある「いきなりステーキ」で
がっつりスタミナをつけました。

サーロインステーキ210gをペロリといただきました。

前日にこんなに食べていいのか?
明日未知なるレースに挑戦するんだから栄養だ!
タンパク質ガッツリだ!

補給食のお買い物は

イオンモールの生鮮食品売り場で補給食と朝食を購入。

朝食はおにぎり2つとスティックパン。
バームを飲んで脂肪も燃料に変える作戦。

補給食はイオンでは
水2リットル、スポーツドリンク2リットル。
おにぎり2つ。
ミニあんぱん6個入り1つ。
バナナ3本。
を購入。

さらに、ビール500ml1本
アーモンドチョコレート1箱
ポテトチップス1袋
を前夜祭のおまけとして買っておきしまし。

どうせ明日全部カロリー消費しちゃうから問題ありません。

それとは別に事前にジェルなどを用意しておきました。

まずは井村屋のスポーツようかん。
230km走る内に3本しか食べれなかった。

ライドの時によく持っていくスローバー
お腹を満たしてくれるけど、集団で走るときは
これは無理。

一つも食べることができなかった。

足つり対策のために買ったマグオン
自転車に乗りながらは飲むことができませんでした。

それでも、走る前とピットインした時に飲むことができました。

甘いので、飲んだ気にもなるし、そこそこ良かったと思います。

最後に、一番多用したのがこのCCDジェルドリンク。
チューーーっと飲めてサッパリしているので
自転車の上でも飲みやすくて安全でした。

1時間に1本飲んでました。

これを2箱買って用意しておきました。

レース当日の朝

レース当日の朝は4時に起きて身支度を整え
ジャージに着替えました。

当日の天候は夏日に近い快晴。
暑いくらいなので、レッグウォーマーはなし。
夏用のアームカバーだけしました。

朝四時からおにぎり二つにスティックパンを食べ。
食べるというか押し込みました。

が、ここで問題発生。

前日のステーキが祟ったのか朝のお勤め時間に
なっても、ウ○コさんが出て来ないのです。

友達と入れ替わり立ち替わりトイレに入るも
出てこない。

そうこうしてると友達は出た!と笑顔に。

くそ〜!俺のくそは出てこない!
って言ってもしかたがない。

どうしたもんかと思い悩みましたが、
出ないものは出ないので諦めて会場に行く事にしました。

出るものは出ないけど会場にはいかなくてはいけません。

ホテルを5時に出て、駐車場へ到着。

駐車場まではホテルから10分少々。
朝早すぎて道路には車がほとんど走っていません。
走っているのは大会に出る車だけと言ってもいいでしょう。

ほとんどの車が鈴鹿サーキット第7駐車場へ滑り込んで行きます。

車を止めたら、会場までは自転車移動。
リュックに可能な限りの荷物を押し込んでいきます。

水とスポーツドリンクで4リットル。
重すぎる!

補給食に、受付票、チェーンロックにクリートカバー
タオルをぎゅうぎゅう押し込んでいざ会場へ!

薄暗い道を自転車に乗ったり押して歩いたりしながら会場に到着。

会場に着いたら、ソロ出場の選手はピットイン手前の
スペースに陣取ります。

遅く着いた割には場所はいいところが取れました。

慌てなくても問題ありません。

その後急いで受付へ!

今思えば場所取りより先に受付に行くべきでした。

受付場所は非常に遠くその分が時間ロスだったと思います。

受付が終わったら、自転車に計測タグを取り付け、
ジャージにゼッケンを安全ピンで取り付けます。

自転車に取り付ける計測タグはタイラップで取り付けるので
ニッパーを持っていくことをお勧めします。

今回はチームメンバーの一人が段取りよくニッパーを持ってきてくれていました。

準備ができた朝の鈴鹿サーキット。
6時33分まだ朝焼けの会場です。

スタート前にトイレに二回行って膀胱を空にしておきます。

そうこうしてたらあっという間にスタート時間ギリギリになってしまいました。

危ない!

急がないと!

と思いながら記念撮影。

急げって!もう10分前なのにこの落ち着き。

後ろの人たちを見ると、みんな急いでスタートラインに向かっているのがわかります。

今思っても恐ろしい。

そして、スタートラインに整列しました。

8時間の部が8時にスタートするので、前方に並びます。

4時間の人は3分後のスタート。

すごい人。

そしてここでも記念撮影。

最初は人、人、人でごった返すので、インナーローにして進みます。
軽いギアでクルクル回して、先頭の方の集団がばらけるのを待ちます。

8時スタート!

チームメンバー3人ともサイクルコンピューターのスタートを押すのを忘れ
スタートして50mほどしてから気づく。

完全に大会の雰囲気に飲まれています。

僕たちのペースは1周10分30秒を目標。

一人1周ずつ先頭を引っ張り3人で交代していきます。

ところがです。

レースになるとアドレナリンが放出され、いつもより力が出てしまいます。

あかんやつです。

僕はどちらかというと気分が高揚してどんどん踏んじゃうので、
友人に飛び出しそうになったら止めてくれ!と頼んでおきました。

今回の3人の中では僕が最年長。

他の二人の方が若いのに、他の二人の方が冷静です。

僕が飛び出そうとすると、コラコラ!って抑えてくれます。

頭の中がお子ちゃまなので、すぐに飛び出します。

気がついたら1周9分50秒台で走ってました。

こんなので、最後まで持つわけがありません。

午前中は4時間の部も一緒に走っているので、まるでカオス状態。

注意して走らないと、重大な事故につながります。

右端は速い人が走るレーン。
僕たちはほぼ真ん中あたりを使います。
遅い人は極力左端を走っています。

それでも、普段時電車に乗ったことがない人も参加するのがイベント。

斜めに横切ったり、集団走行をしたことがないので、
ギリギリに迫ってきたりと、こっちが注意してても事故になりそうです。

疲れてくると注意散漫になってくるので最後まで気が抜けません。

僕も最初に2周目で、遅いレーンから抜きに来た人が
肩を当てて押してくるくらいにまで接近してきました。

非常に危ない状態です。

それでも冷静にスピードを上げずに体幹を使って踏ん張り
落車を免れました。

きちんと声かけしながら自分の実力を理解して無理しないように
しないと自分だけじゃなく人も巻き込んでしまいます。

あとで説教してやろうかと思ったくらい危ないやつでした。

プンプンです!

さて、今回は232kmという長丁場なので、2時間ごとに
休憩を5分程度とる作戦で走りました。

最初の2時間で12周走ることができ、しっかり貯金ができました。

最初に出し切ったはずなのに、僕一人おしっこに行きたくなって
急いでトイレへ!

帰ってきたら、メンバーは出走準備完了してました。

急いで、補給を済ませて、再び出発します。

順調に周回を重ねてだいたい10分30秒ペースで回ります。

11分を切っていけば安全圏でゴールできる計算です。

12時を回り4時間の部がいなくなるとコースは非常に走りやすくなります。

トレインを組んでどんどん周回を重ねていきます。

ところがです、13時を回り疲れが出始めた頃、メンバーの
一人が、足がつってしまい、そのまま落車してしましました。

水分も取ってたし、補給も心がけていたけどダメでした。

僕ともう一人のメンバーは左端に止まり回復してくれるのを
待ちましたが「先に行ってください!」と声をかけられてしまいます。

ここまで一緒に走ってきたので非常に心残りでしたが
残り二人で完走を目指そう!と後ろ髪を引かれる思いでしたが再出発しました。

しかし、この時すでに二人の足にも異変が起こっていました。

そうです、上りに入ると脚がプルプルしたり
突っ張ったりしてきていたのです。

遅かれ早かれ、二人の足も同じようにつるでしょう。

完全に練習不足です。

月間1000km走るトレーニングをしていても全然強度が
足りませんでした。

200kmを超えるレースはそれほど過酷なのです。

6時間を経過した頃にはチームトレインは崩壊。

僕は単独で走行していました。

6時間を少し過ぎたあたりで補給のために休憩を入れました。

もう一人のメンバーは補給中の僕の目の前をマイペースで走り抜けていきます。

脚がつったメンバーはあえなくリタイア。

ここで残りあと10周。

あと10周と思ったら元気が出ますが、距離に換算したら
残り60km!

まだまだ長いのです。

そしてついに僕にも運命の時が訪れました。

自転車を漕いでいると脚が痙攣し始めました。

このままでは、間違いなくツル!

そう確信して、急いで左端に停車。

内腿を伸ばしたり、ふくらはぎを伸ばしたりして
ストレッチをしました。

もう怖いです。

走行中いつ脚がつるかもしれないという恐怖。
もしかしたら落車するかも。

自分だけじゃなく誰かに迷惑かけるかもしれない。

そう思うとリタイヤした方がいいと思いました。

ここで残り6周。

本当に悔しい。

とにかくゆっくりメンバーが待つピットまで帰ろう。

そう思い、ゆっくり漕いで帰りました。

すると不思議です。

負荷をかけずにペダルを回すと脚がどんどん軽くなるのです。

ピットまで行くとなんと復活していました!

友達の前を通過する時、復活したのが嬉しかったのか拳を握って
まだいけるぜ!のアピール。

ここから作戦を切り替えました。

1周12分でもゴールできるので、上りはインナーローにして
何が起きてもいいように、人に迷惑かからないように左端を走行。

平坦と下りはペダルを回さずに回復に努める。

それでも登りで前傾姿勢をとると脚がつりそうになるので
体を極力起こして、クルクル回すのみ。

負荷を130wくらいにして登るようにしました。

すると1周11分で回れるようになりました。

力を抜けば楽に走れることに気がついたのです。

初めから力まずにこうしていればもっと楽に走れたでしょう。

終わりになって気がつき、残りこの時2周。

もう2周が恐ろしく長い。

サイクルコンピューターのGarmin520jが自動ラップで
ラップを刻んでくれるのを心待ちにしながらただひたすら我慢して走る。

なんなんだ!この大会は!
なんで俺はエントリーしたんだ!

なんで走ってるんだ?

あ〜脚が痛いし肩も首も痛い。
ハンドルを握る手の握力もなんだからなぁ。

チーム参加で途中交代しながら走る人はブンブン走るし。
デブに抜かれるし。
女の人にも抜かれるし。
こいつには負けたくね〜って思うような奴にも抜かれるし。

こっちは一人で40周も走ってるんだよ〜。

頼むから近くに来るなって危ないから。

と心の声がきっと口から漏れてたと思います。

そして途中またもやこぎながら脚がつりました。

もう、声に出たね。

「やべ〜!脚がつった!」って大声で言ったら
一瞬のうちに僕の周りから人がいなくなった(笑)

体がバラバラになりそうなくらい苦しくて、それでも
ゴールしたくて必死になってペダルを回す。

そして最後の1周を回り終えフィニッシュラインが見えた時
思わず拳を握りしめ小さくガッツポーズをしました。

周回確認ブースに行き、ゴールできるか確認すると
40周完走です!と言われ、ありがとうございましたと係りの人に
深々と頭を下げました。

自転車を降りたいけど、サドルをまたごうとすると脚がつります。

なんとか自転車を降りて、計測タグ回収コーナーへ。

計測タグを回収ボックスに入れて帰ろうとすると。

「義本さん!ちょっと待って!」

と言われました。

え?

誰が声かけるの?

と思ってたら、完走した人には完走証が出るんでした。

係の人が僕のゼッケンを見て急いで調べて
声をかけてくれました。

もう完走できたってことで自己満足してました。

記録7時間39分10秒
アタック240総合68位/完走者101名
出場者数188名 完走率53%

年代別40歳代エントリー52人
順位15位
完走者26人
完走率50%

これだけ見てもいかに過酷なのかがよくわかります。
参加しても完走できるのが半分。

総合1位の人は5時間39分39秒でゴールしています。
僕と2時間違う!

しかも同じ40歳代!

その後片付けをして、帰路に着いたわけですが、
ハイエースの座席から、地面に降りるのも一苦労
少しの衝撃でも脚がバキーンって攣りそうになります。

途中のパーキングで軽食を食べたのですが、
みんな歩く姿が怪我人みたいにぎこちない。

そんなこんなで232kmを走破しました。

平均時速30.35km/hでした。

つい先日100kmを平均速度30km/hで走れるように
なったばかりだったのに、232kmを同じ速度で
走れたなんてちゃんと成長してるなと思いました。

今回は3名中2名の完走。

3人とも必死に頑張りました。

ここ最近でこんなに心が折れながら、
必死になって何かを達成したことはなかったです。

こんかいのレースでまたひとつ自信になりました。

年内のレースはこれで終わり!

また来年の春に向けて冬もトレーニングを続けていこうと思います。

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