208km分の150km
兵庫県北部の但馬地方は天気の悪い日が多い場所だが自転車で走るには信号も少なくて景色のいい場所がたくさんある。
今回は隣の京都府北部にある丹後半島を1周しついでに美味しいうどんを食べに行くロングライドを計画した。
僕が行くライドはチームメンバー気合を入れて参加してくれる。
なぜなら僕が自分の限界を追い求める傾向にあることを知っているので、ある程度覚悟してついてきてくるのだ。
まぁ、言うほど速くないので、本当はみんな余裕で付いてきているんですけどね。
今回の目標は2つ。
丹後半島を1周すること。そして竹松うどんを食べに行くことです。
ここだけの話、僕はずっと竹内うどんだと思っていた。
友達がなんども検索しても出てこないからそんなお店は無いと半分疑いの目で僕を見ていたらしい。
スタートは霧の中
スタートは整体院の前。友達は15km先から朝6時半スタートに合わせて自走で来てくれた。
肌寒い朝の豊岡市の街中を走り、流れが止まっているかのような穏やかな円山川の右岸をまだ軽い足取りで滑るように駆け抜けていった。
玄武洞ミュージアムを過ぎ、最初の飯谷峠を越える。
そして、もう一つ県境の峠を越え京都府久美浜町に入る。
すると見違えるほど澄んだ青空が現れた!
今日は快晴だ!でも気温は低く気持ちがいい。
と思ったのは午前中だけだった。
丹後半島の海岸線はアップダウンの連続で平地を走っている感覚はないけど信号もなく道はそこそこ良いので時速35kmで巡航できる。
それ以上は流石にしんどいです。
伊根町の海岸線を走ると入り組んだ海岸線が非常に美しくて心を奪われそうになるが、左は断崖絶壁。心じゃなくて命を奪われそうなので飛ばし過ぎないように慎重に走る。
しばらく走ると休憩ゾーンが見えてくるので今日は慌てることもないから写真撮影を楽しみました。
海岸線をぶっ飛ばして走っていると後ろから友達の声が聞こえてきた。
「すみません!ちょっと補給させてください」
どうやらハンガーノックになっているようだ。朝食にパン2枚を食べて出てきただけなったよう。
途中のコンビニに寄って補給を済ませたが、そこから写真撮影以外ノンストップで走り続けていただのでお腹が空いちゃったのだと思う。
この海岸線はコンビニがなく、かなり遠くまで行かないと補給ポイントがない。僕はスペシャルドリンクを作って来ていたので給水するたびにジェルを飲むような感覚で補給していたから元気だったのだと思う。
このスペシャルドリンクはまた紹介したいと思います。
コンビニまで距離があるので、僕が持っている固形補給食を手渡した。
それは「豆餅」
あとでチームメンバーにその話をしたら、走りながらお腹空いてる時に豆餅渡されて食える人はいないでしょ!って言われました。
僕は最近の補給食はしっとり豆餅や大福と決めている。
糖質もおあるし、餅が腹持ち良くて重宝している。
みんな食べれないのかなぁ?
どうやら脚だけじゃなく、胃腸も丈夫になって来たのかもしれなし。
44歳まだまだいけそうだ!
ということで、コンビニでおにぎりタイム。
お店の前の片隅でおにぎりお水パーティーを開いています。
これから大江山を越えていかなければなりません!
まだ相棒には伝えてませんけど(笑)
この時はまだ目的地までを、残り40kmくらいだと思ってたんですよね。
だから1時間半あれば到着すると。
完全に勘違いしてました。
天橋立を左に見ながら、のんきに記念撮影なんかしちゃったりして、結構気持ち的にも余裕でした。
そして坂が近づいて来た時、相棒の池ちゃんがいうんです。
「あっ!ここ先週トレイルランで走りました!」
「確かキツイ坂があったはずですよね!」
「そうだ!わかった!」
しまった、ついに分かってしまったか!
そりゃそうだよね。
目の前に山が見えて、その中腹にループ橋みたいな橋が見えるんだもん。
そこまで登って行くってどう見てもわかるよな。
黙ってたわけじゃなくて、言うと心が折れるからギリギリまで言うのやめてただけだから許してね!
さぁ!頑張ろう!
「大丈夫!大丈夫!」と何が大丈夫かわからないけどとにかく「大丈夫」しか言ってなかったと思う。
スタートして120km過ぎてから登る山じゃない!と池ちゃんは言ってましたが、僕もそう思います。
あとでチームメンバーに話したら、「この人にコース図引かしたらあかんわ(笑)」って言ってました。
どうも設定が下手くそらしいです。
なんとか登り切って、一休み!
ここからは下りだから大丈夫!
大江山を越えたら残り20kmくらいだと思ってたんですが、ここから実は40kmくらいありました。
あれ?
完全に勘違い。
すぐに着くと思って、「もうちょっとだよ〜!」って言ってたんですが、完全に「もうちょっと詐欺」でした。
余裕で途中の川にかかる綺麗な橋ではしゃいで写真撮ってる場合じゃなかった。
あまりにも川や景色が綺麗だったので車も来ないのではしゃいで写真を撮りました。
しゃがんだら腿がつりそうでした。危なかった!
ここから大きな道に出たのですが、なんだか見たことある風景に。どうやら「グランフォンド京都」でこの辺りを走っているようでした。
で、この辺りから池ちゃんが、「本当にうどん屋さんあるんですかね?もしなかったら丸亀製麺に戻って食べましょう」って話してました。
だって「竹内うどん」って調べても全くGoogleマップには出てこないので。「竹松うどん」だったから。
それでもコースなびを頼りに走り続けます。
そしてやっとやっと到着しました!
竹松うどん!竹内じゃないよ!
ここまでの走行距離150km!全行程208km。どうも計算がおかしい。帰りは58kmでゴールらしい。
うどんまでに距離を走り過ぎました。うどんを食べるために途中の余計な食事を一切することがなかったためハンガーノックになりそうになりながら水とスポーツドリンクと大福でしのぎました。
そして、「セセリうどん大盛り」を頼みました。まずはノンアルコールビールで乾杯です!
しっかりうどんを食べましたが大盛りは2玉。どうも足りませんでした。聞くと特盛りというのがあるそうです。特盛りは3玉。次回は3玉食べないとエネルギーが足りませんね!
ここからは福知山から但東町へ抜ける登尾峠を越えていきます。
気温が32度を超えて来てなかなかの暑さ。水をしっかり入れていたのに登りきるまでになくなるほどでした。
いつもなら余裕で登りきるのに、今回は途中で給水休憩を取りました。
登尾トンネルを越えて兵庫県に入り、ひたすら下りを走ります。
しかし今度は向かい風の洗礼を受け思うようにスピードが上がりません。
それでも、ここまで付いて来てくれた池ちゃんのために風よけになって先頭で踏み続けます。
下りではペダルに足を合わすだけでぐんぐんスピードが出てくるので、ぐんぐんスピードを上げていたら、後方から鋭い視線を感じました。
池ちゃんごめん。気持ちよく漕ぎ過ぎて脳内麻薬がドバドバ出て苦しいのに踏み続けてしまいました。
そんなこんなで、208kmを7時間半くらいで完走。
池ちゃんは215kmくらい走ったと言ってました。
こう見ると変な軌跡ですね。勢いで線をひいいてガーミンに入れてスタートしたもんだからこんなルートになってしまいました。
まとめ
僕が線を引くとおかしなルートになるようです。坂とかあんまり考えないので一緒に行くとしんどいですよね。でもこれもまた楽しい!って言ったらみんな黙ってしまいました。次は友達にルートを描いてもらおう!ということで僕がルートをひいてはいけないという結果になりました。
次はどこ行こうかななぁ〜!
またみんな道連れにしてやる!
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