昨年まではグランフォンド八ヶ岳として開催されていたイベントが、2024年から八ヶ岳高原ロングライドとして開催されることになった。走行距離105km、獲得標高2,200mと山岳グランフォンドイベントで、地元の食材を活かしたエイドステーションも魅力の一つ。そんな八ヶ岳高原ロングライドに初参加。輪行で旅をしながら参加してみました。それでは旅とイベントをご紹介しよう!
大会概要
八ヶ岳高原ロングライドは山梨県北杜市の清里の森をスタートゴール地点とし北杜市をぐるっと?いや上ったり下ったりしながら風光明媚な八ヶ岳南麓を走るロングライドイベントだ。
その歴史は古く今回で13回目の開催のようで、その間にも参加者からの意見を聞きながらコースを変えたりしながら試行錯誤を繰り返し現在のコースに落ち着いたようだ。
せっかく走るのだから距離だけじゃなく獲得標高も八ヶ岳の麓らしく楽しみたいと思う参加者は僕だけじゃないはずだ。獲得標高2,000m以上の大会はなかなか無いので周りの参加者に聞いてみると何度も参加している人が多い印象。それだけ根強いファンがいるのだろう。
コースは上記のGoogleマップの通りです。スプーンとナイフの青丸のポイントがエイドスターションになっています。合計8つとゴールデさらにおもてなしがあります。から9箇所になるのかな?
ハートのマークはAED設置箇所なんだって!
とにかく、いっぱい食べれます。だけど体力もそれなりに使うので、いくらでも食べれます!
後半にエイドステーションが集中しているのが嬉しいね!
さらにこちらのコース図を見てもらうと、下の所がコース断面図になっていて、高低差を表しています。スタート地点が大体標高1,300m一番高いところで1,480m、一番低いところで460mその差約1,000m!
スタートして2kmまず登って、そこからアップダウンを繰り返しながら降っていきます。そこからもう一度登り返してまたアップダウン。
残り30kmで1,000m上るという素晴らしくワクワクするコースです。
最後にとにかく上るコース設定が素晴らしいですね!ラスボスを倒すゲームのように。はたまた好きなおかずは最後に食べます!みたいな感じでしょうか。サイクリストの心を歓喜に震わせてくれる素晴らしいコースです。
よし!いっちょ参加してやるかぁ!と、まさに挑戦状を受け取った気分でした。
参加費は18,000円と少し高く感じますが、あれだけのおもてなしを受けたら、それくらいして当然だよなって感じがします。
ですが、ただ参加するだけでは面白みに欠けると思ったので、今回は大会前から八ヶ岳周辺を走り、大会後も信州を走りまくろうと長期休暇を設定してしまいました。
旅の日程
10月3日〜10日まで休みを設定した。合計8日間!これほどの休みを取るのは年末年始くらいだけど思い切って取ってみた。
旅の予定では
- 10月3日〜5日にかけて大会会場に近づいていく予定。
- 5日に受付とウェルカムパーティーを楽しむ。
- 6日八ヶ岳ロングライドを楽しむ。
- 7〜9日まで移動しながら信州の旅をする。
- 10日に電車で帰宅。
こんな予定を数ヶ月も前から計画をしていた。
だが、ここで問題が発生。
なんと大会が近づくにつれて天候が怪しくなってきたのだ。
南の海に台風が発生して秋雨前線が押し上げられて停滞してしまったのだ。
これにはまいった。何日も何回もウェザーニュースもYahoo天気予報を確認しても雨予報は変わらない。これでは長期休暇を取った意味がないじゃないか〜。
雨の中走れないことはないけど寒いし、景色は楽しめないし、それに濡れる…
こうなったら自動車で大会前後だけ行こうか?と思って自家用車を使おうと思ったけど、あいにく他の用事で使用すると言われたので使えない。
残念だか、日程通り出発して現地でレンタカーを借りることにした。
本当なら初日は岐阜県恵那市まで電車で行って、そこから飯田市に抜けて伊那谷を走って茅野市に入る予定だった。
と、まぁ雨だから日程は適宜変更して過ごすことにしました。
事前準備
事前準備はとにかく荷物を少なくする。余計なものは持っていかない。
これが最重要課題。
ただ、夏と半袖と短パンでいいのですが、流石に10月に半袖だと朝晩が寒いので長袖を用意しました。それでもなるべくコンパクトになる薄手の長袖を探した結果、「northface(ノースフェイス)」のものが非常によくできていたので買ってきました。
これ一枚で肌寒い朝でも快適に過ごせました。一緒に持って行ったレインジャケットを羽織ると、下は短パンなのに全く寒さは感じませんでした。
そして足元は前回まではビーチサンダルを履いていましたが、これが意外と嵩張ります。
サドルバッグの上にくくりつけて移動していたのですが、結構お尻に当たって嫌な感じでした。そこで今回はマリンシューズを持っていくことにしました。なぜマリンシューズを選んだかというと折り曲げてコンパクトになりサドルバッグの中に収納可能だからです。
実際に出発前にサドルバッグに入れてテストしてみましたが、最初はうまく入りませんでした。思ったより折りたたみができなくてこれは失敗だったかな?と思いました。
しかし、よくみると中敷があるのがわかったので、まず中敷を出してサドルバッグの側面に入れマリンシューズを折りたたむと上手く入りました。これはいいです。
旅の途中結構歩いたのですが、足が疲れることもなく歩く事ができました。
ただマリンシューズなので雨が降るとしっかり中に浸透してきます。スニーカーでも同じだと思いますのでそこは気にしなければいいのかな?と中敷を外してつま先を下に壁に立てかけると次の日の朝には綺麗に乾いてました。
サイズは27cmをチョイスしました。普段の靴が26.5くらいなのでちょうど良かったです。
そして、最後にレインジャケットです。
天気予報が雨だったので、せっかくだから雨でも走ってやろうとレインジャケットを探しました。
レビューを見るとイマイチな事も書いていありましたが、概ねよく撥水すると書いてあったので買ってみました。
内張が透湿性に乏しい生地ですが思ったより蒸れませんでした。自転車で走る時は意外にも天気が良くて着る機会がなかったのですが、雨天の移動中に着ると雨が水玉になるくらい撥水してくれました。暖かくてとてもいい買い物をしたと思いました。
一応念の為使用前に防水スプレーをふっておきました。
身長172cm、体重60kgなので、サイズはMサイズで袖丈も問題なく着れました。後ろも少し長く作ってあるので自転車でも問題ないですね。若干ばたつく感じがあります。雨を凌ぐのが目的ですので許容範囲です。
今回買い足したのはこの3つです。これは本当にあって良かったと思います。
全てサドルバッグに入ったしコンパクトになるのでバッチリでした。最初はレインジャケットはサドルバッグの上にくくりつけましたが、入れてみるとバッグに入ったので走行の邪魔にもなりませんでした。
10月3日出発 旅1日目
10月3日いよいよ旅本番です。
山陰本線豊岡駅を朝5時35分の普通電車に乗りまずは福知山へ
福知山から特急きのさき4号京都行きに乗り換えます。
京都駅から名古屋まで新幹線のぞみで移動し
名古屋駅からは特急しなので塩尻へ
本当なら名古屋から恵那市に移動して、長野県の南端の飯田市から伊那谷を走って諏訪入りする予定でしたが、雨が降っている予報だったので塩尻まで向かいました。
塩尻に到着して雨だったら宿泊予定の諏訪市のホテルまで電車で移動する予定でした。
塩尻に着いてみると、薄っすら曇ってはいるものの雨の降る気配はありません。本当なら雨降りの予報ですがこれは自転車に乗るしかないなと思い、急いで組み立てました。
急いでセッティングしたのでレインジャケットがサドルバッグの上に載っていますが、これがお尻に当たって気になりました。
それでも、本来なら雨の予報だったにもかかわらず路面も乾いていて走れる状態だったので嬉しくて飛び出して行きました。
当初の予定では恵那市から平谷村を越えて飯田市に入り、伊那谷を抜けて杖突峠を越えて茅野市に入る予定でしたが雨のため塩尻駅までやってきました。
それでも、可能なら塩尻からみどり湖を経由して国道153号線を南下して辰野町に入り、箕輪町を抜けて伊那市から杖突峠を越えて茅野市へ入ろうと考えていたのに、天気予報では午後から雨の予報でしたので、その案も捨てて素直に塩尻峠を越えて岡谷市から諏訪湖の南を抜け県道16号の岡谷茅野線を通り諏訪大社上社本宮と上社前宮を通り宿泊先のホテルに向かいました。
それでも杖突峠だけでも登ってやろうと上社前宮を通り過ぎ安国寺西交差点を右折して国道152号線を上り杖突峠を目指しました。
思ったより斜度はキツくなく走りやすい勾配が続きます。時折見える茅野の街並みを見ると峠に向かって上がってきたんだなと実感が湧きます。
思ったより車も走っていて交通量もあるので、動物に遭遇することはないだろうと安心感がありました。
杖突峠を無事制覇して降り始めると、天気予報の通り小雨が降り始めました。
予報では1mm程度となっていたので、傘をさすかどうか悩む程度の雨という感じです。レインジャケットではなくてウインドブレーカーで問題なかったです。
初日の宿泊先と混む土日は事前予約
この日から諏訪インター近くのホテル、コンフォートイン諏訪インターに2泊です。
予約はいつもの楽天トラベルです。使い慣れてるので楽天トラベルでしか最近とってないですね。
コンフォートイン諏訪インターは以前も泊まった事があって、部屋にも自転車をすんなり入れてくれるので安心していましたが、この日はなんと「自転車は屋外の駐輪スペースに停めてください」と言われてしまいました。
「盗難の心配があるので部屋に入れさせて欲しい、前回も入れさせてもらえた」と伝えると壁が汚れないようにだけして欲しいと言われたのでそのようにしました。
今回は1階だったのでエレベーターに乗らなくてよくて助かりました。1階がいいですね。
部屋についてサドルバッグを外し荷物を広げます。
洗濯ネットに着ていたジャージなどを放り込み、先にシャワーを浴びます。
シャワー後はホテルのランドリールームでジャージを洗濯して浴室で干します。
翌日にはバッチリ乾いているのでジャージの速乾性はすごいなと。靴下もグローブもみんな綺麗に乾いています。それだけホテルが乾燥しているのか?
このホテルの良いところは、ホテルから徒歩10分以内にドラッグストア、飲食店、書店などなど揃っているので何か不足物があっても困りません。
ただ、駅までは遠いです。バス停があるので駅まで移動できない事はないですが、もし雨が降って移動するならタクシーがいいですね。
1日目の夕食は
初日の夕食はホテルから徒歩3分のラーメン屋さん「ハルピンラーメン本店」でいただきました。
こちらでは「ハルピンラーメン」がメイン出そうで、ハルピンラーメン大盛りと餃子、そして瓶ビールでお腹を満たしました。ピリ辛で美味しかったです。辛いものが苦手な僕でも大丈夫なレベルでした。
初日の走行距離
初日ゆっくり100km走ろうと思ったのですが、雨が降り始めたので45.3kmで終了です。それでも獲得標高828m登れたので良しとしましょう。ずぶ濡れ覚悟してましたが、小雨で済んで良かったです。
下にストラバのデータ貼っておきます。
2日目スタート
2日目の朝、早朝から雨が降り続いています。それでもお腹は空くものでホテルの隣にあるマクドナルドで朝マックを食べました。ただ、この時すでに持病の頭痛が始まって走る気がしません。
こういう時は無理せず早めに頭痛薬を飲んで休みます。連泊なので寝てても問題ないです。
で、薬を飲んで寝てると気持ちいいくらいに頭痛がなくなりました。寝るのは大事ですね。
そして外を見ると空は諏訪湖上空から茅野、原村方面までぽっかり穴が空いたように空が見えています。
道路も乾いてて、これは走れる!そう思って急いで準備。時間は11時、このまま走れば夕方5時まで6時間あるから80kmくらいいけるはず!とホテルを飛び出しました。
2日目の予定は富士見町うろうろライド
諏訪インターから東方面へ国道20号を進みます。ですが、茅野市を抜けるまでが大変だった。交通量が多くて信号で何度も止まり、距離を稼ぐ事ができません。
あとで気がついたのですが、遠回りになっても諏訪大社の方へ向かって国道152号線、県道16号線へ抜ける道を選んだ方がスムーズに抜けれたみたいです。
なんとか茅野市街地を抜けて県道197号線、旧甲州街道を走り宮川を右手に見ながらJR中央本線の高架をS字に潜ります。
するとここからは原村に向かう一本道。払沢茅野線。
原村役場の前まで気持ちのいい田園風景が広がります。
気持ちのいい風景とは裏腹に、ずっと上り。
途中八ヶ岳自然文化園まで行ったんだけど、文化園は八ヶ岳の麓の鉢巻道路近くにあるから、ひたすら登るしかないんですよね。
地図だけ見てたらスーッと東に移動するだけだから余裕だなって思ったんだけど、違った。
それから、絶景ロードとして名高いエコーラインを走って八ヶ岳ズームラインを富士見町に向かって降りて行きます。
このズームラインが原村と富士見町の境界あたりになるはずです。
そこから、こんなところに住めたら最高だろうな!っていう個人的に好きな富士見町の場所があって、そこは田んぼに水が張っていると八ヶ岳の全貌が映って遮るものが少なくて、八ヶ岳そのものもよく見える住宅街があるんです。
そこに立ち寄りました。
アパートの前になるから写真は控えましたが、行った時は稲刈りが終わって稲木に稲がかけてあった状態でした。懐かしい風景です。僕が子供の頃はそうやって乾燥させていただけど、今は見なくなりましたね。
そこで、しばらくボーッと八ヶ岳を眺めて過ごしましたが、他所のアパートの前で何やってるの?ってなりそうだったので、退散しました。
何気なくGoogleマップを見ていて見つけた場所だったので行けて良かったです。Googleマップで見るより断然綺麗だった。
そこから富士見町にある「ぱんパパン」というパン屋さんへ向かいました。ここも以前からGoogleマップで見てて気になっていました。
ぱんパパンは富士見町の立沢富士見停車場線の立沢大橋手前にあるパン屋さんです。
前もこの道を通ってたけど、気がつきませんでした。よく見るとのぼり旗があったり看板もありました。
イートインさせてもらって、あんぱん、芋パン、ソーセージパンとカフェラテをいただきました。この中でも芋パンは超絶美味くてテンション上がりました。
南アルプスを眺めながらボーッと食べていると、なんとなく空が黒くなってきた気がしました。慌ててスマホで天気予報を確認すると、なんと3時くらいから雨が降ると。やばいレインジャケットホテルに置いてきちゃった。あるのはウインドブレーカーのみ。
何のために買ったのやら。
急いで食べて、トイレを済ませ北杜市の小淵沢に行くのを諦めて鉢巻道路を目指して上りました。
雨予報だけど、八ヶ岳の麓を満喫したい思いが強く少し遠回りとわかっていても気持ちが抑えられませんでした。
そして、いよいよ蓼科に入るぞ!というところで、ついに雨が降り始めたのです。
そうなると諦めるしかありません。鉢巻道路から茅野市へ向かう御柱道を走り茅野の街へ向かいます。途中急に雨足が強くなって一気に降り始めました。サングラスにレインホッパーを塗っていたので雨を弾いて視界は良好でしたが、いかんせ雨が強すぎます。
急いでウインドブレーカーを着て寒さ対策。標高1000m超えの雨は一気に体温を奪って行きますので早めの対策。
途中の地の運動公園を過ぎて茅野駅裏の上川沿いを諏訪インターに向かってひたすら漕ぎました。また交通量の多い道を走ってしまいましたが、最短ルートを走ったので仕方がありません。
コンフォートインに着いたときは全身ずぶ濡れ。流石にこれではホテルに入れてもらえないと思い恐る恐るホテルに入ると、フロントのお姉さんが「大変でしたね!これで体を拭いてください」とタオルを貸してくれました。
なんて優しい!体を拭いて急いで部屋に入りバスルームで雨滴る服を脱ぎました。そのまま湯船にお湯をためで体を温めました。
一体どれくらい降ってたのだろう?と見てみると雨量5mmだったようです。当初1mm程度の予報だったのに!山の天気は変わりやすいというけれどこんなに降るとは!
今日もいそいそと洗濯を済ませ、靴はフロントで借りてきた掃除用のタオルでくるみ、次の日の準備。
そのままホテルから傘を借りてご飯を食べに出かけました。昨日はラーメンだったのでオムライスが食べたくなって近くのロイヤルホストへ!前日頭痛もあったからアルコールはやめておきました。
これ一つで結構お腹いっぱいです。帰りにドラッグストアに寄って翌日の補給食と風邪をひかないように栄養ドリンクでユンケルを!ついでに翌日の分のキューピーコーワゴールドαを買っておきました。
翌日はいよいよ「八ヶ岳高原ロングライドの受付」天気は朝から雨模様。本当は自走で行きたかったけど諦めた方が良さそうです。
二日目の走行距離
本日の走行距離は58km、獲得標高1,044m、距離に対する獲得標高が面白いですね。ちょっと走ると坂ばかりのこの地域。毎日走ると短い距離でも勝手に強くなりそうです。
前半二日間のまとめ
事前に休みを決めているので天気は選べないです。それでもなんとか二日間走る事ができて良かったなと思います。もっと晴天の中景色を楽しみながらのんびり走りたかったけど、雨が降ってきたら急いで帰らなきゃダメで思ったより景色をみる余裕がなかったかな。
でも、好きな地域を走るのは本当に気持ちがいいですね。
翌日からはいよいよ八ヶ岳高原ロングライド!楽しみです。
それでは、八ヶ岳高原ロングライドの本編は次回の記事で!楽しみにしててください。
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