自転車輪行で行く絶景の旅|諏訪湖、白樺湖、霧ヶ峰、美ヶ原、長峰山

ロングライド

群馬県と長野県を自転車で旅をした。5月26日〜30日までの5日間。渋峠から始まり碓氷峠、軽井沢と行き、同じところには止まらず少しずつ移動を楽しみながら今まで行ったことのない群馬県と長野県を楽しんだ。さて今回は雨で行けなかった美ヶ原を目指して出発します。どんな旅になるのかな?

帰りの電車の切符を買うところからスタート

今回の旅で自転車に乗れるのは29日が最後。30日は完全に移動日となる。早朝走れば1時間くらいは乗れるけど、無理せずに過ごすことにした。なので、29日の内に帰りの電車の切符を買っておかなければならない。

輪行の場合は特急にしても新幹線にしても大型荷物を乗せる指定席を予約しないといけない。
いわゆる車両の一番後ろの席を確保することになる。スマホアプリの「WESTER」で予約して岡谷駅の切符販売機がスタートする6時に受け取りに行こうと思っていたがWESTERはJR西日本のアプリなので岡谷駅では受け取りができなかった!

これは誤算だった。こういうときは「えきねっとアプリ」を使うのだったのかな?
よくわからないので、直接駅に行ってあのややこしい券売機を操作しなければならないのかと思うと憂鬱だ。

事前に調べておいた電車の発車時刻を入力していく。
出発は塩尻駅、名古屋までは特急しなの、そこから京都まで新幹線、京都から福知山まで「特急はしだて」福知山から普通電車で豊岡と3回乗り換えてようやく到着する。兵庫県豊岡市はなかなかの陸の孤島で交通網が発達していない。

Google マップで見ても、兵庫県豊岡市近辺だけ高速道路網が無い。非常に珍しいエリアだ。
ある意味変な開発が少ないので過ごしやすい環境ではあるかな。

さて、乗り換えに関しては今回は時間的余裕を見て買ったので駅の中の移動も問題なさそうだ。

特急料金と指定席と乗車券で15,500円。群馬高崎までは22,000円くらいだったからかなり安く感じるけど、結構な値段だよな。

朝5時半に起きて窓の外を見ると前日の台風の雨が嘘のように、晴れ渡って風も少し吹いている程度だった。

6時に券売機が動き出すので5時50分にBBHホテルを出発してビーチサンダルをペタペタいわせながら歩いていく。

早朝なので行き交う人々もまばら、駅もまだ学生の姿もなかった。
だが、すでに切符券売機には人がいた!

事前に調べていたのでスムーズに券売機を操作できて無事切符も買えた。
毎回この券売機は難しいなと思う、後ろに人が立ってると焦るし。
最近やっとアプリで予約して受け取るだけの方法を覚えたのに、東日本で使えなくて残念だった。

朝食をしっかり食べる!

BBHホテルでは宿泊に朝食がついてくる。
朝6時30分から朝食が食べれるので、時間通りにいくとすでに多くの人が朝食を食べていた。

腹持ちがいいように、ご飯を大盛りにしてお味噌汁と納豆を食べた、おかずはタンパク質を中心に消化の良さそうなものをチョイス。それほど選べるわけじゃ無いけどご飯と納豆は本当に腹持ちが良い!

諏訪湖から茅野市へビーナスラインを目指す

ホテルクラウンヒルズ岡谷 BBHグループ をスタート

この日は岡谷をスタートして美ヶ原〜松本〜安曇野〜塩尻と走り抜けます。
まず目指すは茅野市です。いつものように荷物をまとめて自転車に装着します。

軽い自転車のターマックもこうして荷物をつけるとなかなかの重量になります。

2023年に3日間このクラウンヒルズ岡谷に泊まって毎日、茅野、富士見、北杜市へ走りに行っていたおかげで、茅野市へ向かう最適ルートはすでに頭に入っているから気持ちが楽。

なぜなら、平日の朝の諏訪湖周辺は南も北もとても車が多く、自転車で走る隙を与えてくれない。
車通りが少ない道を選ぶか、通勤時間を外すしかないと思う。

で、今回は今年開通した諏訪湖のサイクリングロードを走って移動することにしました。

諏訪湖サイクリングロード

茶色い道は歩行者やジョギングをする人の道でオールウェザーとなっている。いわゆるゴムが敷き詰められた陸上競技場のような感じ。

で、向かって右の道がサイクリングロード、隣の車の多さを見てもらったらわかるがこのサイクリングロードを走ると渋滞する車の隣をススーーーと走り抜けることができて快適だ!

諏訪湖に行ったらぜひ1周走ってみてほしい。1周16kmほどなので30分くらいで1周できますよ。

諏訪湖サイクリングロードの南を走り東方面へ茅野市へ向かっているとファミリーマート岡谷湊湖畔店が現れる。

その先の小坂交差点を右ななめ前方に進んで岡谷市道湊131号線を茅野市方面に走ります。
この道は通学路になっているせいか、交通量が少ないので非常に走りやすいです。まっすぐ走ると諏訪大社本宮の参道に出ますし、もう少し行くと前宮にも行けます。

今回は諏訪大社には寄らずに、前宮の手前の「高部東」交差点を左折します。ドンキホーテやナフコが見えるのですぐにわかると思います。

そこから茅野市街地へ入っていきます。
茅野市の市街地に入ると通勤の車でごった返しています。
で、国道と鉄道をアンダーでくぐって抜けるんですが、路肩がないので流石に渋滞中は危ないかなと思って写真の赤いラインのように自歩道を登ってみたのですが、これまた激坂の激坂で早い段階でインナーに落としといてよかったです。

自歩道を行く

トルクをかけると後輪が空回りするくらいの勾配でした。

そこからは茅野警察署前を通り国道299号線に合流します。
そして御座石神社交差点を左折してビーナスラインへ!

ビーナスラインから白樺湖へ

ビーナスラインに入ると少し交通量が減ります。
前回来たときはこのビーナスラインを走り続けて蓼科高原に入ってしまい大幅な時間ロスをしたので、今回は間違えないように渋川橋交差点で左折して大門街道に入りました。

これであとは白樺湖まで一直線です。

以前、車で走った時は、緩やかな勾配で走りやすそうだなと思いましたが、車で走った時の感覚をまに受けてはいけません。
この大門街道は平均勾配7.5%で白樺湖までおよそ7km。
長いっす。自転車の装備品も重たいから普段よりも辛く感じるのは昨日までと同じですね。

前半は5%くらいなので頑張れるのですが、途中から8〜10%の登りが頻繁に出てきます。

それでも、途中の川の流れや九十九折から見える茅野の街並みを見ていると辛さも和らぎますよね!

なんとか白樺湖に到着して湖の南岸を走りいつものLAWSONで休憩します。
途中、写真を撮ろうと駐車場に入ると見知らぬご夫婦が写真を撮ってくれました。

白樺湖をバックに!

霧が濃すぎて言われないとここが白樺湖だとは分かりませんよね!

で、LAWSONに入って塩おにぎりと豆大福とホットコーヒーを買って休憩しました。速さは求めてないのでのんびりと走ります。

これからビーナスラインを走って霧ヶ峰、美ヶ原と向かうのでエネルギー補給をしっかりします。

ここから美ヶ原までは距離にして38kmです。近いようで遠いようで。でもきっと美しい景色を見ながらだとすぐに着いちゃうんだろうなと思ってたのですが途中までは永遠と霧の中を走ることになるのです。

補給が終わったらウインドブレーカーを着て出発です。恐ろしく寒くてジャージだけでは、さっき登ってきた大門街道でかいた汗が冷えてしまいます。

白樺湖から霧ヶ峰高原を目指す

白樺湖からビーナスラインを走り大門峠の交差点を過ぎます。

ビーナスラインを走り少し霧が晴れたのでスカイパークヴィラあたりを眺めながら

そのまま車山方面へ走って行くと霧ヶ峰富士見台駐車場に到着です。

晴れると富士山まで見渡せる絶景なのですが、ここでも霧が立ち込めていて見えるのは諏訪の街並みが少しだけ。

パノラマ写真を撮ってみた霧ヶ峰富士見台駐車場

さらに車山高原を通り天国ロードへしばらくすると霧ヶ峰です。

霧ヶ峰へは前回も行っているのでなんとなくすぐに到着した気分でした。

霧ヶ峰高原に到着すると目の前を覆っていた霧がフワッと晴れて気持ち良い高原の雰囲気を見せてくれました。

未知なる道、美ヶ原高原へ

前回来たときは、ここでさらに道を間違えて諏訪湖の方へ降ってしまいました。
今回は間違えずにビーナスラインを美ヶ原方面へ進みます。

八島ヶ原湿原までに岡谷の町が見えました

この先は八島ヶ原湿原があるのでいつかは、多くの植物が自生しているので散策しながら見てみたいなと思っています。車山の展望リフトにも乗ってみたいのですが自転車でくるとどうしても自転車のことが気になって散策どころではないので、次は車で来てもいいかなと思っています。

さて、霧ヶ峰を過ぎたらこの先は三峰茶屋の大展望台までしか行ったことがありません。

ですが、一度行ったことがあると不思議ですね!あっという間に着くんです。
なぜならコースに迷いがないから笑

ただ、今回もサドル下がる病が発症しまして、走っている間に何度もサドルが下がってしまうのです。
その都度止まって、サドル高を調整して走りました。

簡易ツールしか持ってないので、うまくトルクがかけられず、しかもサドル調整ようのネジが錆び付いてて六角の角がゆるくなってて上手く締まらないのです。

どうも、サドルバッグの重さと振動で下がっている感じです。

それも旅のスパイスということで下がったら直せばいいや!って感じで進み続けました。
途中岩場から綺麗な水が噴き出している場所があったのですが、写真撮り忘れました。
雨の翌日だったから見れた景色だったので次来ても見れないでしょうね。残念です。

三峰茶屋を過ぎてからしばらく行くと扉峠があり、帰りはここからアザレアラインを通って松本の市街地に降りていきます。よく覚えておかないと!って思いながら通過。

扉峠を過ぎるととても大きな橋がありました。この先は美ヶ原和田線との合流ちてんで落合の交差点があります。この橋の下は恐ろしくて覗けませんでした。高いところ怖いので笑

落合の交差点を左折して美ヶ原に向かいます。

僕はこの交差点を左折したらすぐに美ヶ原に到着するものだと思っていたのですが、嘘でした。

ここから、幾重にも連なる九十九折りが見えてしまったのです。
進行方向を見上げるとはるか上空に今走っている道に繋がる道路が見えるのです。

嘘だろって。苦しいけどなぜだか笑えてくるんですよね。

永遠と続くビーナスラインの九十九折り

写真を見てもらったら真ん中あたりに横一文字の橋が見えます。
さっきの写真の橋がそれです。

そこから左手の道路を上がってきて、この場所でまだ中腹です。
ここからさらに登っていきます。絶景はこの辛さの後で拝めるので頑張るしかありません。

ガスがかかってなかったら、もっと美しい景色が広がっているんでしょうけど、自然相手だとそんな都合よく視界が張れることはありませんね!

何とか到着するも、周りは霧の中。
到着して感動したかったのですが、それもなく。

美ヶ原高原美術館

せっかく来たので美ヶ原高原美術館の前で写真を撮りました。

そして、お腹が空いたのでレストランで食事と思ったのですが、ここで時間を取ると今後の行程に響くので軽食で済ませました。

このチーズおやきはとっても美味しかった!それから肉まんも!何の肉まんだったか思い出せないけどこの二つで十分お腹いっぱいになりました。

霧が立ち込める美ヶ原高原だったが、時折青空をのぞかせてくれる。
雲の切れ間から見える北アルプスの冠雪した山々が遥か遠くに見えると、ここまで登ってきてよかったなって思えるのです。

美ヶ原からアザレアラインを下って松本市へ

さて次は来た道を引き返して扉峠を左折して松本へ向かいます。
ここでもまたサドルを直します。

アザレアラインを走るのですが、道路に穴があったり、台風の影響で杉葉がたくさん落ちていたりとなかなかグラベルな道でした。

また木立の間から降り注ぐ光が道路に届いて綺麗なのですが、影なのか穴なのかわからなくて頭がおかしくなりそうでした。

ここでパンクだけはしたくない!とサングラスを外して目を凝らして道路を見て走りました。

影だと思ったら立派な穴で間一髪自転車を持ち上げてセーフだった場所が一つだけあってあのまま落ちてたら間違いなくパンクだっただろうなと思います。

前方に電力会社の車が走ってたので、それをガイドにしてゆっくり降りてたのですが、途中なぜか車に道を譲られて前を走ることになりました。

いや、前走ってて欲しかったなぁ〜。

仕方がないので、また注意しながら走ります。
どうやら急勾配のところは車も怖いのでしょうね。

下まで降りてきたらまた抜かされました。

そして、スパッと視界が開くと目の前に北アルプスの姿が!

街の向こうに北アルプス

これは感動しました。写真では上手く伝わらないと思いますが、雲を突き抜ける山を見るとテンションが上がります。

松本城

そして、その道をまっすぐ行くと松本城に到着です。
本当はこの近くにある小川パンで牛乳パンを食べる予定だったのですが、時間がないので次へ進みます。また今度行こう!

次は長峰山展望台

何度かインスタグラムで紹介されている画像を見て行ってみたいと思っていました。
地図で見ると松本からすぐなので、行くしかないなと思ったのですが、地図で見るのと実際の距離は違います。つい行ける行ける!って思ってしまうのです。

自転車乗りあるあるですかね?

松本城から長峰山展望台へ向かう道の入り口までは10kmなので30分くらいで到着しました。

で、松本第一高等学校のところを右折して展望台に向かうのですが、この道がやばかった。

光城山ヒルクライムっていうセグメントがあったのですが、距離3.4km、平均勾配8.2%とほぼ走っていると9%か10%の登りしかなく、登り始めてすぐに先ほどまで真横で聞こえていた高校生の野球部の子達の声がはるか下から聞こえてくる謎の現象が起こりました。

おい、一体いつまで上るんよ!って。

初めて行くところは、この先が見えない不安感があるんですよね。
終わりの見えない苦しさと闘いながら上るわけです。

でも、15分ほどで苦しい登りは終わって、あとは平坦だったりアップダウンだったりでしたので残りは難なくクリアできました。

そして、到着し展望台まで自転車を押して辿り着いた先に見えたのは

長峰山展望台
ちょっとぽい写真を撮ってみたり

ここの絶景は今回随一でした!

本当は写真撮りたい場所があったのですが、先客さんがずっとお話ししていたので諦めました。
ここは来てよかった!

展望台から次は明科へ下りて大王わさび農場へ向かいます。

大王わさび農場の水車

わさび農場まではすぐでした。

本当なら澄んだ水に川藻がゆらめく景色が見れたのですが、前日の台風の雨で水が白濁していて綺麗さは半減していました。

大王わさび農場の水車

水車も見れたのであとは塩尻まで走って宿で休むだけです。

ただ、台風の影響で予定していたルートではなく思いつきで走ったので、わさび農場から宿までのルートがさっぱりわからず、方角だけで走りました。

それでも何とか宿につくもんですね。

宿に到着からの塩尻ワイン

宿は塩尻駅近くのホテル中村屋さんです。
部屋に自転車も入れさせてくれました。大浴場もあるのですが、部屋で済ませました。
入り口に洗濯機と乾燥機のあるランドリールームがあって1回100円で使えます。これは非常に助かりますね。(下記ホテルのリンクは楽天アフィリエイトリンクです)

今回も楽天トラベルで予約しました。本当に便利です。


夕食は居酒屋で軽く食べて締めに塩尻ワインを。
本当は駅にあるワインバーに行きたかったのですが、お休みだったので近くのバーへ。

今回のライド記録

今回のライドは岡谷を出発して美ヶ原、松本、長峰山、塩尻と169km、3,000mアップのライドでした。

見どころたくさんのコースです。

もう少し時間があったら安曇野の西側を走りたかったなと思いました。

まとめ

今回5日間休みをとって輪行旅に出かけました。

1日150kmくらいを目標に設定しましたが、いろんな場所によったり食事をしたりするなら120kmまでがいいかなと思います。

150kmだと山岳を含めたコースだと少し厳しくて日が暮れてしまいます。

平坦基調なら150kmもありですね。

遠方に行ったので、初日の夜間移動を除けば1日は移動日になりますから、実質走れるのは4日間。それでも4日間自転車で移動しながら見知らぬ場所を自転車で走れるのは本当に楽しいです。

旅に出かけるまでの、どこを走ろうか考え、どこを見るのか、何を食べるのかを考える時間もすでに旅なんだなと思います。

まだまだ走りたい所はたくさんあります。Googleマップを見てここ面白そうだな〜って思ったら保存してメモをしています。

だからGoogleマップを開くとハートマークやフラッグがたくさんついてて、それを見るだけで楽しくなるんですよね。

次はどこ走りに行こうかな。あなたのオススメがありましたら、ぜひコメントに書き込んで教えてください。よろしくお願いします!

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