一度は行ってみたいと思っていた渋峠へ輪行の旅に出かけてきました。今回の記事では輪行に必要なアイテムや持ち物なども紹介します。また当初の予定では渋峠、浅間山周回、美ヶ原、八ヶ岳南麓、安曇野松本散策の予定だったのですが、行ってみたいお店の営業日が合わず日程を変更したらまんまと雨にやられ大幅日程変更に。さてさてどんな旅になるのやら。
2023年9月に初めて輪行の旅に出かけました。それが思いのほか楽しくて、どハマりしてしまいました。全然知らない土地を自転車でのんびり旅をする。レースでは味わえない自転車に乗ってることが純粋に楽しいと思える時間を満喫できます。
その様子は下記の記事をお読みください。
旅の計画
今回の旅は、かねてから行ってみたいと思っていた群馬県と長野県の県境にある峠「渋峠」を目指しました。草津温泉から志賀高原に抜ける峠で、国道最高地点のある峠でサイクリストには有名な地ではないでしょうか?
その後は、大好きな長野県を巡る旅をしようと群馬から碓氷峠を抜けて長野へ入ろうと思いました。
あとは浅間山周回とか長和町から白樺湖を越えるか?佐久市から野辺山に行くか?
はたまた上田市を抜けて長野市へ走ってみるか?と色々考えました。
結局、碓氷峠を通って軽井沢に入ることだけ決めて出発しました。
新アイテム投入
前回の旅で輪行した時より、もう少し身軽に移動できないか?と考えたところ、どうやらオーストリッチの輪行袋が場所を取ることがわかったので、今回は「R250 横型輪行袋」を投入しました。
この輪行袋のいいところは、まず軽い!
そしてパッキングが簡単!
ハンドルとサドルを地面につけるいわゆる逆さまに袋に入れるので、ディレーラーをぶつける心配が少ない。
ということで、旅の間ストレスなく移動できました。
次からの輪行もこちらを利用します!
一つ問題があるとすれば、54サイズを超えるロードバイクだと、列車の座席後ろに置いた場合通路側に少しはみ出てしまうことです。
50サイズくらいなら収まり良いと思います。
あと、慣れるまでは肩紐を持ち上げた瞬間に、フレームとホイールがずれて自立しなくなります。
それを解消するのに、100均から伸縮性のマジックテープを買ってきて、ホイールとクランクを縛りつけました。するとズレることがなくなり運びやすくなりました。
これはおすすめです。
輪行の持ち物
- 自転車
- サイクルコンピューター
- フロントライト
- リアライト*2
- ボトル950ml*1
- ツールボックス
予備チューブ1本、ワイヤーロック、携帯ポンプ、携帯ツール、醤油差しに入れたチェーンオイル - シューズ
- ヘルメット
- サングラス
- ジャージ
- アームカバー
- 靴下
- グローブ
- ネットキャップ
- サイクルポーチ
- 経口補水パウダー
- 日焼け止め(サンプレイ スーパーブロック)
- 保湿クリーム(ハトムギハンドクリーム)
- 葛根湯・頭痛薬・絆創膏
- 携帯バッテリー
- USBケーブル2種(タイプCとマイクロUSBーB、USBコンセント)
- トップチューブバッグ
- サドルバック
- 簡易リュック(コンパクトになるやつ)
- 輪行袋(R250横型輪行袋)
- 保険証
- 免許証
- クレジットカード(楽天Edy付き)
- 短パン(ユニクロ)
- Tシャツ(ドライTシャツ)
- ビーチサンダル
- 洗濯ネット(50*30cm)もう一回り小さくても良かった
今回の持ち物で一番良かったのは、日焼け止め!
これは非常に長持ちで汗でも落ちにくくて重宝しました。
輪行袋には自転車とボトルを
あとは全てリュックに入れました。
ヘルメットだけは入らなかったので、リュックの引っ掛ける輪っかに留めています。
サドルバッグとトップチューブバックに入れれるものを全部入れて、シューズとツールボックスを入れたらリュックは完成です。
走る時はリュックも小さく畳めるのでサドルバッグに入れて持ち運べます。
走行時は下の写真のようになります。
足元はビーチサンダルなんですが、これはサドルバックに入らないので、上にくくりつけてます。
出発して群馬県高崎市まで移動
25日(土)お昼過ぎまで仕事して16時32分の「特急きのさき」に乗り京都まで。
しかし、途中の綾部に着いてからずっと停車している。
どうやら、行き違い車両が車両点検で遅れたために、僕の乗った特急も遅れたみたい。
京都駅で新幹線の乗り換え時間は10分。
遅延時間は7分。どう考えても3分で乗り換えは無理やろう。
そう思っていただ、運転手さん頑張った。
結局3分遅れで京都駅に到着。
京都駅に着く前に輪行袋を担いで出口にスタンバイ。
扉が開くなり、ビーチサンダルをペタペタ音を響かせながら新幹線の改札口に向かう。
大きな荷物を持っているので、京都駅の人が行き交う中を急ぎ足で向かうのには難を極めたが、なんとか新幹線改札口を通過。
ここまで3分。
意外といけるもんだ。
そして、目指指定席は12号車!ほぼ端っこやんけ!
でも、頑張る。
ホームの端を自転車を障害物にぶつけないように急ぐ。
そして見事12号車の入り口に到着。した時に列車の乗り口が開いた。
滑り込みセーフ!
で、一番後ろの席の大型荷物を置く指定席に乗ろうと確認したが、なんと指定席を取ってない奴がスーツケースを置いてて自転車が置けない。
仕方がないから通用口の手すりにまたまた伸縮マジックテープで留めて倒れないように固定した。
100均の伸縮マジックテープ大活躍です!ぜひ輪行の際には持っていこう。
いろんなところで活躍します。
この新幹線に乗れたから、東京での新幹線乗り換えもスムーズにできた。
東京駅からは初めて上越新幹線に乗った、12号車からホームに降りて階段を降りるとすぐに上越新幹線乗り換え口があった。
東京駅から群馬県高崎駅までは1時間弱で到着。
駅から徒歩10分くらいで、初日の宿、BBHホテルに到着。
これがまた凄いホテルでなかなかの狭さ。
だが、この日のホテルの料金が結構高くてケチったから仕方がない。
それでも8,500円はしたかな。
夕食は新幹線の中で済ませてきたので、ホテルに着いたらシャワーしてとっとと寝ました。
2日目起床と準備
さて、いよいよ渋峠に向けて出発です。
渋峠の最寄駅は「長野原草津口」です。高崎駅から電車で1時間半。
6時21分の水上行きに乗って渋川で乗り換え。
ということで、この電車に乗るために5時過ぎに起きました。
トイレだけは済ましておきたかったのですが、どうしても出ませんでした。
まぁ、長野原草津口ですればいいかぁ〜って感じです。
ジャージを着てTシャツと短パンを履いてあとは現地で装着します。
駅に着くまでにコンビニで塩おにぎりと昆布おにぎり、パンに水、ポカリなどを準備して電車に乗り込みました。
早朝の日曜日なので通勤者がいなくてガラ空きです!自転車持ってるのでラッキーです。
20分ほどで渋川に到着して乗り換えです。案内板をみてるとそのままのホームで電車が来るように書いてあるのですが、実は違って1番乗り場に到着したら地下道を通って3番線での乗り換えでした。
いつまで経っても電車が来ないので、駅員に聞いたら「3番線のあの電車です!」って言われて急いで乗り込みました。
ここから12駅1時間かけて長野原草津口に向かいます。
ですが、電車の中でおにぎり食べてパン食べてるうちに腸が動き始めたんでしょうね。
いよいよもよおしてきました。
ここからが地獄。
到着駅まで何度指折り数えたか。
やっと着いたら、一番後ろの車両に乗ってたのでホームから改札までが遠い。
何度も立ち止まって後ろの門を引き締めました。危ない。
やっとのことで改札を抜け、トイレに駆け込みますが、ワンピースを着てるので脱ぐのに一苦労。
そして無事解放されました。
長野原草津口駅で輪行を解き出走準備
駅の前の広いところで荷物を広げて準備を整えます。
すると、渋峠方面から一人の女性がロードバイクで現れました。
僕は初めて渋峠を目指すので地元の人かと思って、渋峠の方向を尋ねたら、なんとその人も初めてで東京から来たのだとか。
颯爽とコルナゴV3rに乗り現れたのでてっきり地元の人だと勘違いしてしまったのです。
方向だけ確認させてもらって、その人は軽快に走り始めて消えていきました。
僕は準備に戸惑っていたので、きっと追いつくことはないなと思って見送りました。
いよいよ、準備ができて走り始めるのですが、一つだけ不安が。
それは油圧ブレーキの効きが甘くなっていないか?と言うことです。
以前も輪行に出かけた時にスカスカになっていたので、どうかな?と思ったので一度ブレーキを握ってみました。
少し甘いけど、まぁ握れる感じ。
大丈夫だろうと思って一漕ぎして、最初の信号で止まろうと思ったらそのままスーーーっと動いて止まれません。
思わず足を使って止まりました。
これはヤバいです。このまま走ったら下りで吹っ飛びます。
そこで、ブレーキレバーをひたすらニギニギして感触が戻ってくるまで続けました。
5分くらいやったでしょうか?するとやっと感触が戻ってきてブレーキを握って自転車を押しても動かなくなりました。
輪行するとこれがあるのでちょっと怖いですね。
走行しながら何度もブレーキ確認して安全が確認できたからスタートしました。
最初に目指すは草津温泉です。
長野原草津口駅から草津温泉まで
渋峠へ向かうには、長野原草津口駅から国道292号線を北へ向かいます。草津温泉のある市街地の入り口の交差点「草津」交差点のT字路を左折すると後はひたすらまっすぐ走ります。
長野原草津口駅から草津の市街地まで距離にして13kmなのでそれほど遠いと思わないのですが、なんとここまでで700m程登ります。スタートしてからひたすら登る道を見て渋峠までに心が折れそうになりました。
その後、市街地を抜け草津温泉スキー場を左に見ながらいよいよ本格的な峠に差し掛かります。
前方を見ると駅で見かけた女性ローディーがいました。
この日の草津温泉周辺は濃霧に覆われていて一寸先は霧という状態でしたから一人で登るより、誰かいたほうが楽しいかなと思って前を引くことにしました。
声をかけて近づき、ぼちぼちいきましょう!と伝えると、ゆっくりになるので先行ってくださいと言われましたが、後ろを気にしながらゆっくり登り始めました。
ですが、どうしてもスピードが合わせられず、マイペースの一人旅に切り替えました。
草津市街地の入り口から渋峠の頂上の県境までは距離にして20km
かなりの時間登り続けなければなりません。しかも霧で前はほぼ見えません。
デイライトをつけて対向車に存在を知らせながら走ります。
正直、ここからの走りは何も感動的なことがありません笑
霧の中をただ走るだけで、なんのために走っているのかすらわからなくなりました。
途中、停車禁止の看板が見えて、これはなんだろう?って思いました。
景色が絶景すぎて渋滞になるのかな?って思ってたのですが、どうやら違って硫黄ガスが立ち込めてて危険だから止まるなという意味でした。
強烈な硫黄の匂いに、これは死ぬのか?と思いながらその場を立ち去りました。
硫黄が噴出しているので木が少なく本当なら景色もいいんだろうな?と思ってみますが何も見えないので、ただ臭いだけです。
それでも、頂上近くの「弓池」までくると霧が少し晴れて周りの視界がスッと広がり、また霧に隠れる感じになってきました。
そして、もうひと頑張りすると、万座温泉スキー場方面から上がってくる道が見えました。
嬉しいことに、スカッと晴れ渡ってやっと渋峠らしく美しい景色を見ることができました!
日本国道最高地点と渋峠
渋峠には国道日本最高地点の石碑があります。
本当なら眼下には美しい景色が広がっているのでしょうが、霧でさっぱり見えません。
たまたま、その場にいた方に撮っていただきました。
そして、この先に県境渋峠があります。
サドルバッグをつけて登るとやはり車体が重たくなるので、坂を登るのは結構キツイです。
練習の時と同じようには流石に登れません。
あまりにもキツくて自分の脚力が落ちたのかなと思ってしまいます。
実際にレースに出ていた時よりはかなり落ちていると思いますが、それでも前に進まない感じは心が削られますね。
群馬県と長野県の県境にあるホテル、そして渋峠の道標の写真を撮り、この日の目的を達成しました。
帰りにそのまま高崎へ直行しようと思ったのですが、ここまできたら草津温泉の湯畑を見て帰りたいと思い、ちょっと市街地の中ほどへ移動してみました。
すると人がすごい多い!とてもじゃないけど自転車に乗って移動できませんから、降りて押して歩きました。
第1日目のまとめ
渋峠までの走行距離は125km、獲得標高は2,639mとそんなに登っていませんでした。
もっと登るのかなと思いましたがこれくらいで済んでよかったです。
ホテルに帰って気を抜くと今にもベッドに引き込まれそうでした。
初めての渋峠、次はもう少し天気のいい日に友達を誘って登りたいですね!
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