ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会

ヒルクライム

ロードレース40歳代 カテゴリーC 出場

昨年は台風の災害の為、大会が中止となってしまったヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会

昨年出場して見て、地域が一つになっておもてなしをしてくれる、非常に心温まる大会だと言うこと。

メイン会場から、スタート地点に向かう道中パレードランをするのだけれど、沿道には地元の方がずらりと並んでくれ、手を振りお出迎えとエールを送ってくれる。

こんなに温かく迎えてくれる大会は全国でも珍しいのではないかと思う。

2年前の2017年に参加して絶対に来年も参加するぞ!と決めていただけに昨年の台風での中止は非常に残念だった。

今年は絶対に開催されますように!と願いを込めて大会当日まで待ちました。

晴れの国岡山と言うだけあって、前日、当日とも素晴らしい秋晴れでした!

大会前日の受付

当日受付もできる大会ですが、今年はせっかくなので仕事も休んで前日受付とコースの試走を行いました。

兵庫県豊岡市を9時半に出発し、播但連絡線を南下して福崎インターチェンジより中国自動車道を通り、北房ジャンクションから岡山道を南下、有漢インターチェンジで岡山道に別れを告げ一路受付会場で当日メイン会場になる高梁北中学校を目指す。

僕の車はナビがついていないので、頼りになるのはGoogle先生。
地元の人しか通らないような道を平気で案内してくれるGoogle先生。

今回も、期待を裏切らず「ここを初めての人に案内する?」って道を通れと指示を出してくれました。

行きますけどね!

でも、人里離れた山の中を走らされたら誰でも不安になるでしょうよ!

受付完了!

前日受付の駐車場は高梁北中学校の南にある川面地域市民センター

駐車場からメイン会場までは徒歩5分。非常に近いです。受付はあっという間に終わるので駐車場は少し待てばすぐに入れます。

非常に回転率の良い駐車場でした。

受付には受付葉書と参加誓約書、アンケートを持って行きます。

すると、引き換えに「ゼッケン」「計測センサーチップ」「下山荷物預け荷札」「安全ピン」が入った袋をもらえます。

受付も早めに行ったので混むこともなく、3分くらいで終わりました。

これにて受付終了です。

当日受付もできるようですが、事前に申し込みが必要になります。

受付後は試走

受付後は試走を行いました。

メイン会場から車ですぐのところがスタート地点になるので最初はコースだけを確認しようと車で走って見ました。

すると、何人も試走をしている人に出会いました。

僕はそのままゴール地点まで車で行きました。

吹屋ふるさと村の駐車場に車を止めると、翌日の会場設営のためにたくさんのスタッフの方がテントを張ったり、ブルーシートを広げたりとても忙しいそうでした。

駐車場に車を止めて、思想の準備しようかなって思ったんですが、運転で疲れててなんとなく気が進みませんでした。

どうしようかなって思ってる間に15分くらい経ってしまいました。

翌日ウォーミングアップをする時間がないので、前日アップをするために急いで準備をして試走をすることにしました。

まずはコースを15km下りなければなりません。

高梁ヒルクライムスタート地点

そしてスタート地点に到着。

では、試走を開始です。

高梁ヒルクライムの特徴は平均勾配2%と非常に緩い坂道と思われがちだが、途中に下りゾーンがあるので緩く表示されている。

前半は3〜4%の坂が続くし、5%くらいの坂も普通にある。

後半ラスト1kmくらいからは4~6%。最後は10%が待っている。

しかし、全体を通して緩斜面なのでドラフティングが効くレースプロフィールだ。

さて、そんなこんなで試走をしてみる。
最初はゆっくりスタートしてコースを確かめながら登り始めた。

辛い登り坂ではない。フロントはアウターで十分登れるくらいの勾配で時折出てくる急勾配はダンシングで乗り切れる。

徐々にペースが上がってきて、何人かの試走の人たちを抜いていく。

明らかに試走のペースじゃなくなってきている。それでも走ってて気持ちいのでペースを今さら下げることができない。

最後の急坂を上り切ってゴールしてみると33分かかっていた。

試走としてはまずまずだけど、前回大会で走った時は31分30秒だったので1分30秒遅くなっていた。

明日、この調子で走っても上位入賞は望めないなと少し気持ちが落ち込んだ。

十分心臓は煽ったので前日アップは終了した。

気を取り直して宿に行こう!

前回参加した時は近くの道の駅で車中泊をしたが恐ろしく寒くて凍えそうだった。なので、今回はホテルを予約しました。

高梁市周辺で検索したがうまく探せなかったので、車で30分ほどの新見市の駅前近くのホテルに宿泊。

ホテルの近くにはセブンイレブン、ローソン、食べ物屋さんも探せばたくさんあって前日の準備には困らなかった。

まずは腹ごしらえ

せっかく新見市まで来たのだから、何かおいしいご飯が食べたいなと。試走してエネルギーも使い切ったから炭水化物をガッツリ食べたい気分だった。

そこでGoogle マップで検索してみると、評判の良さそうな定食屋さんがあったので行って見た。

中華そば 山金

ホテルから歩いて5分くらいの所にある中華そば山金。

外から見ると中の明かりがぼんやりだったので営業しているのか不安だったけど、近くまで行くとお客さんが入っていて安心した。

入ると席数もかなりあって、綺麗で居心地がいい。エアコンもよく効いていて隣のお客さんは寒い寒いと言っていたが、食事をするとちょうど良いくらいだと感じた。

店員の女の子がとても愛想が良くて笑顔が可愛い!それだけでこの店に来て良かったなと思う。

初めてなので何が良いのか良くわからなかったので店員の女の子にオススメを聞いて見た。

すると、「よく皆さんが頼まれるのが唐揚げ中華そばです」ということだったので、唐揚げ中華そばで定食をお願いした。お腹も空いていたので麺は中盛り。いわゆる1.5倍出そうだ。

唐揚げ中華そば定食 中盛り

おぉ!美味しそう!スープも脂が浮いてるけどサッパリしてて中華麺も喉越しが良くていくらでも食べれる感じです。

ご飯も進むし、頼んで良かった!
唐揚げもうまい!熱々のスープに使ってる揚げたての唐揚げが熱すぎて上あごズルズルになったけど、おいしい!

僕にしては結構お腹いっぱいになったと思います。

結構な量が食べれるようになったものだと思います。ご飯に麺、炭水化物カーニバル!

これで明日のヒルクライムは完璧だな!

レース前日準備

お腹もいっぱいになり、ホテルに戻ってレースの準備を始めた。

帰り道にセブンイレブンに寄って、翌日の朝食を買ってきた。
ステックパン、カフェオレ、オレンジジュース、バナナ、おにぎり、バターパン。水1リットル(500ml×2本)

まずは自転車に計測チップを前輪フォーク左側に取り付けた。

続いてゼッケン。

ゼッケンはワンピースに穴を開けたくないので安全ピンではなくてマグネットで取り付け。

RACE MAG マグネット式ゼッケン留め ネイビー

使っているのはこのマグネット、かなり強力で間違って指を挟まないように気をつけなければならないほどだ。

ただ、これだけで止めてしまうと落ちてしまうことがある。だから一工夫必要になるのです。

ニチバン 両面テープ ナイスタック 一般タイプ 小巻 15mm×6m NW-15S

まずゼッケンの四隅の表面にニチバン両面テープをマグネットの大きさに切って貼り付ける。

そこにマグネットの片側をテープで固定する。大会に持っていくには大きいのは邪魔なので携行用で小巻タイプを持参している。

そしてゼッケンをジャージの付けたい所に持っていってマグネットで挟めば完成。安全ピンで穴を開けずに綺麗に止めれるのです。

これには非常に重宝しています。マグネットも落ちないししっかり止めれるので安心してレースに参加できます。

あとは下山荷物を預けるための荷札に名前を書いてリュックに止めておけば準備完了。

翌日は4時前に起きて4時半にホテルを出発なので計算で行くと8時に寝れば7時間寝れるなと。

で、実際に8時に寝てみる。

普段そんな時間に寝ないから眠れるわけもなく、眠れない、眠れない、と思っているうちに10時半になってしまった。

流石に10時半を過ぎると運転疲れと、試走疲れで睡魔が襲ってきた。

寝たと思った瞬間に目覚ましがなった。3時50分。

おい!寝てね〜し!

レース当日朝

目覚ましが3時50分にけたたましく鳴った。

一体、何がなっているのか理解できなかったが、ふと我に返った。

あっ!レース当日だ!危なかった!普通に寝過ごす所でした。

急いで起きて、まずはオレンジジュースを一飲み。続いてカフェオレを飲みながらスティックパンをかじります。

さらにおにぎりを食べ軽く胸焼けを覚える。ツナマヨじゃなくて昆布とかにすれば良かった。脂分がキツイです。レースは8時以降なので4時間後。食べ物がエネルギーに変わるには十分時間があるので大丈夫。

スティックパンがなかなか喉につっかえて通りませんが、オレンジジュースでグイグイ流し込みます。

カフェオレを飲んでいるとちょうど良い具合にお腹がぐるぐる動き始めました。胃結腸反射が起きて大きいのも出そうな感じです。

もう少しもよおしたらトイレにゴーです。

あらかた食事を済ませたら、足釣り対策の「2RUN」を飲みます。ツーラン!足がつらないにかけたんでしょう!そう考えたらネーミングひとつで和やかな気分にさせてくれます。濃縮ミネラルサプリメント。

梅丹本舗 2RUN 2粒x15包入(メイタン・ツーラン)

僕も最初はこんな良いものがあるなんて知らなかったです。3年前の富士ヒルクライムに出た時に、チーム会長に教えてもらって飲みました。後半脚が攣りそうになる感覚がなく安心してレースできたのを覚えています。

普段から水分を補給していたら脚釣りはほぼないのですが、どうしてもレースになると夢中になりすぎて水分補給を忘れてしまうので、今では強い味方になっています。

ロングライドの時にもポケットに忍ばせて持って行きますよ。

トイレもすませ、ジャージも着て、心拍計も付け、あとは出発するだけです!

いざ高梁市へ!ヒルクライム会場へゴー!

朝の4時半はまだ辺りは真っ暗です。車通も少なく、新見市を走る車は僕だけかと思うくらいシーンと静まり返っています。

Google マップで調べてみると、大体30分で駐車場に到着できそうです。

大会駐車場は大きく3つに分かれていて、A〜Cの区域に分けられています。Aから順番に会場に近いみたい。

僕はCだったので会場から10kmほど離れている駐車場です。

新見市から高梁市までは高梁川をなぞるように蛇行する国道180号線を走ります。結構カーブの多い道路で自分が一体どこを向いて走っているのか暗いから方向感覚を見失います。

それでも、Google マップはキッチリ僕を高梁市へ連れて行ってくれるのです。心強い!

試練の時はいきなりやって来る

道は空いている。運転も順調だし眠くもない。薄らと空が明るくなる朝まずめの中を進んでいく。

なんとも幻想的な世界。ただ日が昇るというだけでこんなに幻想的になるのかと思うと感慨深いものがある。

フロントガラスは朝露を浴びて時折ワイパーを動かさないと見づらいくらいだ。

そんな時が止まったような朝を気持ちよく進んでいると、僕のお腹も時を止めるのではないかと言うくらい、キリキリ痛み出した。

ヤバイ、あれだ。これは完全にあれだな。魔の手は何の予告もなくいきなり僕のお尻をノックしたのだった。

朝、トイレをすまして来たにもかかわらず、この痛みは間違いなく下痢だ。

近くにコンビニは?見渡す限り山。あるわけない。これはヤバイ。なんとかして駐車場へ行かないと。

もう景色を楽しむ余裕などない。朝の気持ちの良い景色が逆に忌々しく思えて来る。冷えやがってこのやろう!みたいな感じだ。

景色も気温も何も変わっていない。変わったのは僕の腹具合だけ。

一度だけ来たことのある駐車場。その記憶を頼りにひた走る。Google マップが示している到着時間まであと7分。

この7分が恐ろしく長い。もう時が止まってるんじゃないかと思われる。

はぁぁぁぁ。神様!

神様にお願いしてみるもんで、少し波が引いて行った。今のうちに距離を稼ぐんだ!行けパッソ!(愛車のトヨタパッソ、キナコメタリックと言う可愛い色した愛らしい車に鞭打つ)

駐車場へ向かう橋が見えた!信号は青!よし!

えっ!黄色!嘘!前の車がもたつく。

オーマイガッ!そして無情にも信号は赤に変わったのである。

まだ、大丈夫だ!君ならやれる!と誰に言っているのかわからないがお腹を励ましてみる。そして優しく撫でて機嫌を取る。

信号は青!対向車なし!行け!

無事橋を渡り終え、朝早くから頑張っている誘導員のお兄さんに会釈して駐車場へ右折!本当に朝早くからご苦労様です。

小学校のグランドに駐車をし、僕はトイレに向かって一目散!

こんな朝早くからトイレに並ぶ奴なんかいない!はず!いや、いた!3人!トイレは2つ。回転率は早いはずだ!

右のトイレが開く、一人入る。

5分経過…。

右のトイレが開く、一人入る。

長い、恐ろしく長い!

右のトイレが開く、僕の目の前の人が入る!次だ!俺の番だ!

左開け!頼む、お前はさっきから一度も開いてないじゃないか!俺の願いを聞いてくれ!

そして、右が開く。。。

僕が入る。この間、一度も左が開くことはなかった。回転率悪いやん。

さて、ここで、僕はレース用のジャージを着ていることを思い出した。

悲しいかな、ワンピース。用を足すには全部脱ぐしかない。床にジャージをつけたくないから、トイレの壁に身体をバンバンぶつけながらバランスをとり、床にジャージがつかないように、慎重に脱いだ。まずは上半身。次に片足ずつ。

おっと、床につきそうだ!こんなウンコ部屋に大切なレースジャージをつけるものか!

お尻にも力が入る、体にも力が入る。やっと脱いで、ドアにジャージを安全にかけ、いそいそとトイレをまたぐ。

危なかった。

本当に危なかった。危機一髪。間一髪。競馬で言うと鼻の差って奴だな。

僕は勝利した。そしてきっとウン(運)を味方につけたはずだ!

トイレを鼻歌まじりに余裕の顔で出てみると、トイレには長蛇の列が出来ていた。

もうあと5分遅かったら。僕はレースに出れなかっただろう。よし!ツイてる!

自転車の準備をして一路メイン会場へ移動

僕の車は自転車のタイヤを外して輪行袋に入れないと自転車を乗せることができない。

以前のフィットなら、前輪を外すだけで乗せることができたし、その状態で車中泊も出来た。でも今回のパッソではそうも行かない。

なので、まず自転車のフレームを逆さにして、前輪を取り付ける。次に、リアのエンドパーツを取り除き、後輪を取り付ける。

サイクルコンピューターとボトル、ライト類を前後つけて、必要最小限の装備で向かう。

そのほか必要なものはレース終了後に受け取れる下山袋に入れて背中に背負って会場に向かう。

まだ暗いのでライトをつけて行かないといけません。

一人だと道があっているか不安だけど、ちゃんと道中には会場まで地元ボランティアの方々が誘導と立番をしてくれているのだ。本当にありがたい。本当ならお休みの日曜日にこうして地域あげて協力してくれる。

以前来た時も、地域の暖かいおもてなしを受けたっけ。

会場に近づくと、サイクリストがどんどん増えていく。
一体どこにあなた達はいたの?ってくらい湧いて出て来る。

10kmは程よいウォーミングアップになりました。

そして無事到着。

ヒルクライムチャレンジシリーズ高梁吹屋ふるさと村大会開会式会場。のぼり旗が戦国時代のようだ!いよいよ決戦の火蓋が切って落とされる!

開会式

高梁ヒルクライム開会式風景

開会式は各年代別に整列して行われる。右端からチャンピョンクラス、20代、30代、40代と言うふうに並んでいる。僕は40代だからほぼ真ん中の列。

こうして見ると40代が凄く多い!緑色のゼッケンが40代!見渡す限り40代!この時、あまりの多さに気持ちが負ける。

できれば部門別10位以内が目標だけど、この人数だとちょっと難しいかもと弱気になってしまった。

スタート地点はここから3kmくらい北上したところにあって、チャンピオンクラスから順次パレードランしながら向かいます。

確か、各年代で何組かに分かれてスタートするのでなるべく前の方にいた方がいいと聞いていた。

でもすごい人数でとてもじゃないけど前に行けない。

そんな事を考えているうちにパレードランの順番がきた。

目の前をみると、ソレイユの方々(姫路周辺の速い人達の集まり)と臨時漕会の人達(ブログで住友輪業さんの業務日記に出て来るチーム)とあと何チームか見た事ある速そうな方々が談笑してた。

おぉ!見た事ある有名なジャージばかりダァ!と興奮してしまった。一緒に入って僕もおしゃべりしたい〜〜!と思ったけど完全アウェイ(笑)

40代に知り合いは一人もいないので後ろで会話を聴きながら一緒に楽しむ。

自転車の話って本当に楽しいなぁ〜!

そんな事をしていると、何やら「速い人たちは前でスタートするから上がろうか?」と声が聞こえる。

えっ!行っちゃうの?それはダメだ。僕も上位10位以内を目指したいからこの人達と一緒に走りたい!

はぁぁ、付いて行かないと!乗り遅れる!すみません!右通ります!前行かせてください!と言いながら必死についていった。

この時点でなぜか心拍が150を超えている。どんなけ緊張しとんねん!

スタート地点に到着!

40代Cクラス第1組のスタート周辺

係の人が、「前で走りたい人前に移動してください」と呼びかけている。僕の3列後ろで、「ここで一度切ります。」と言われたので、なんとか1組目で走れるようだ。

周りを見渡すとカッコいい自転車がいっぱい!どう見ても100万はする自転車がゴロゴロある。

僕のTREK(トレック)エモンダS5はカーボンバクの入門機。見劣りするけどエンジンで勝負だ!と心に言い聞かせる。

レーススタート

そしていよいよレースがスタートする!

慌てて出て落車に巻き込まれないように最初はゆっくり出ようと決めていた。

が、しかし!こんな時に限って、ペダルにクリートがハマらない!ヤバイ!どんどん抜かれる。もたもたしてたら車列は縦に長く結構先まで行ってしまった!

焦ると余計にハマらない(泣)

そして、なんとかバチーンっとハマったので先頭集団を追走開始したのだった。

レースの序盤はマトリックスのプロライダーの方がペースを作ってくれていた。なので、それほど速い入りではなかった。だから意外と早く追いついた。

ここからは先ほど見ていたジャージの人達のマークを外さないように、ドラフティングで突っ走ります。

心拍が170前後で落ち着いていている。でも呼吸は全く苦しくない。

こう言う時は無茶苦茶に踏み込みせずに、引き足を意識してなるべく省エネペダリングで最後まで体力を持たせながら集団でついていく方が無難だなと焦らないように自分に言い聞かせた。

ローテーションも普通にこなせて、先頭で1、2度引いた。途中の緩斜面は調子が良かったので、38kmくらいで引いてて、ちょっと疲れたので交代してとサインを送ったが誰も出てくれなかった。あれ?と思ってもう一度合図したら一人ビューンと出てきてくれた。

安心して先頭交代したら、なんとそれは交代じゃなくて逃げだった!

あれ?えらい勢いよく出たなぁって感心してたら、誰も行かないかったのでマズイって思ったけど先頭交代した後で完全に思考が切れていた。

その時、ピンクのジャージを着た橋本さんが追走を開始してくれた!この橋本さんは終始集団のペースを作ってくれ最後までデットヒートを繰り広げてくれた方。レースを作るってカッコいいです。僕にはそんな力がないので、レース展開に任せてついていくしかできませんでした。

恐ろしい勢いで集団は一気に活性化して緩斜面とはいえ速度は41kmまで上がっていた。だから先にスタートした30代の選手をバンバン追い越して行きました。

なんかこの風景見た事あるなって思ってたらYouTubeで同じような速度で走ってる30代の選手達の映像だった。坂道をあんな速度で走ってみたいと思っていた速度で自分も走っている!正直集団のパワーにビビりました。

その後もう一度坂道を先頭で回して一旦下り坂手前でドロップ。

ここからはコース中盤にある下り坂。

僕は下りが苦手なのでここでは突っ込みません。

ただ、ついて行くのみ。それでも速度は52kmくらい出てたと思います。

下り切ったら緩斜面と平坦区間。前の方には危なくて上がれないので後ろで待機です。集団走行を練習してきたので、それほど怖くはなかったです。でも練習してなかったらちょっと危なかったと思います。

何はともあれ練習って大事ですよね!

ローテーションの練習とかもしておくといいですね。

そして、平坦区間から一気にコースが狭くなって山岳区間に入ります。ここからは5〜6%の登り坂が続きます。

慌てなくても、徐々に人が減って来るはずです。

が、しかし!

減りません。15人くらいの集団は一向に減る様子もなくドンドン山に突き進んでいきます。僕は呼吸が全然苦しくなくて自分でも不思議なくらいバンバンペダルが回せました。

前日のアップ兼試走で33分だったから集団走行で30分切れたら御の字だなと思っていました。

シケインのようなコーナーを駆け抜け最後の登りに入る時に目の前の人数は僕を入れて12人。

このままでは10位以内は難しい!でもまだ足にも呼吸にも余裕がある。絶対勝負所が来る!と睨んでました。

僕の予想は残り1kmで動きが出て、ラスト500mの8%の上りで勝負がかかると予想していました。

予想的中!

そこり1kmで先頭集団は加速して行きます。急に速度が上がりました。でも全然ついていけます。まだ余裕!いけるぜ!って思ってたらみんなも行けてました!

この人達本当に40代なの?

嘘ぉ!って思いながら残り500mの小さな登りに差し掛かってすぐ、周りの気配が一気に消えました!

きた!これだ!

僕はまだ食らいついて行きますが、もっとペースが上がりました。

先頭には僕の他に4名。

でも僕が1車体分遅れてます。

最後の最後コーナーを曲がって10%弱の100m。

苦しいけどもがくしかない!なんとか橋本さんをかわして4位に上がったけど、先頭の3人は強すぎました。

最後のスプリントに絡める事もなく40代Cクラス1組目4位でフィニッシュ。

後方組で速い人がいなければこの組から上位が出るだろうと思っていました。

一応目標の10位以内は確定でした。

レースが終わって、集合場所までぐるりと吹屋の街並みを眺めながら移動していると橋本さんが「いいレースをありがとう!」と言ってフラフラな僕の体を支えてくれました。聞くと49歳で先輩!あれだけレースを作って最後の勝負まで持っていく体力は凄い!見習わないとと思い「本当にありがとうございました」とお礼を言いました。

先頭集団でゴールすると一度もあったことが無いのにとても仲良くなれた気がしました。またこの人達と一緒にレースしたいと思えるのです。

そんな強い人たちにちょっと仲間入りさせてもらって話せるのは今後のいい励みになりました。

レース後の楽しみ

ストラバ友達の末包さんと!

この大会のもう一つの楽しみは友人に会えること。2年前にこの大会に出た時も声をかけてくれたストラバ友達の末包さんと。

頑張ったけど10位以内がやっとでしたと報告して次は表彰台目指したいですって話してました。

レースの状況はYouTubeでアップされていましたのでどうぞ!アップしてくださったosworkszさんありがとうございます!

時折映る青いジャージのお尻に白文字で「At Sk」の文字が見えるでしょうか?白いTREKで赤いバーテープが僕です。

レース後に豚汁食べて、地元の子供達のダンスを見て(これがまた無茶苦茶上手くて可愛い!もう親目線(笑))思わず手拍子しちゃった!見てると体がノッてくるから不思議です。

下山はクラスごとに下山

下山もクラスごとに下山して行きます。慌てず並んでたらそんなに待つことなく降りることができます。

下りは地元岡山のチームやマトリックスパワータグの選手がサポートしてくれるので安全に下山できます。

そして、会場までの道中ずっと地元の方達が「またきてね!」と手を振ってくれるのです。

これは本当に嬉しい。本当に来て良かったなぁってつくづく思うレースでした。

会場に到着すると、20代で出てた友達と合流して焼きそばを食べながらコーラを飲みました。

レース後のコーラは格別美味いですね!

完走賞を受け取るとタイムが28分24秒と!

えっ!えらい速いやん!トップはもっと速いのか!恐ろしいなぁって思ってました。

すると、リザルトが発表されていると放送があったので自分のタイムと順位を確認してみました。

高梁ヒルクライム2019Cクラス41歳〜50歳

なんと!2位になってる!

スタートでクリートがハマらずにもたついて出発が遅くなったのが幸いしたようです。

朝からウンが付いていたようです。

表彰式

表彰台に上りました!

まさか自分が表彰台に登ることが来るとは!正直ビックリしました。

ネットタイム形式だとこういうことが起こるんですね!勝負には負けましたけどレースには勝って2位でした。1位の中山さんは勝負にもレースにも勝ったみたいです。圧巻の勝利!3位の上田さんがレース2位僅差だったみたいです、3着だった水井さんが5位で途中逃げを決めて突っ走っていった人です。凄い脚してました。4位の橋本さんはずっと先頭あたりにいてレースを作っていました。

僕は今回28分24秒という記録で2年前に出た時が31分30秒でしたので3分くらいタイムが上がっています。

もちろん練習も頑張ったし、努力もしましたが、一人ではとてもじゃ無いけどこのタイムは出ませんでした。

先頭集団でずっと15、6人いたので、そのみんなでローテーションしながら作った記録です。

こうやって考えるとこの記録も、この順位も一人じゃ出せなかったなと思います。

集団走行の練習やローテの練習をしてくれた地元チームのみんなにも感謝しかありません。あれがなかったら集団走行なんて怖くて無理でした。

改めて表彰台に上がって思うのは、ますます謙虚にならざるを得ないなという感じです。トップの中山さんとは4秒差。練習して今度は最後の勝負にまでもつれ込めるようになりたいですね。

正直奇跡のような1日でした。

表彰式後にチームメンバーにLINEしたらみんなが祝福してくれました。チームメンバーも普通にローテーションして走れるので大会に出たら狙えるんじゃ無いかと思います。僕より強い人もいるし。

まとめ

総合18位

総合リザルトを見ると18位でした。チャンピョンクラスの人が上位14人。20代が2人、40代が僕の上には1人。20位までは40代がかなり食い込んでます。

いかに40代が強かったのかがよくわかります。

嬉しい表彰状
副賞は備中高梁の工芸品の夫婦箸でした!きれいな箸をありがとうございます。

帰ってきて、しばらくして風邪ひきまして、まともに練習できていません。11月の鈴鹿8時間にちょっと体力が間に合いそうになりですが、頑張ります。

今回の大会で課題も見つかったので引き続き練習してあと少し強くなろうと思います。

一緒にレースさせていただいた皆様ありがとうございました。また大会で会ったら気軽に声かけていただけると嬉しいです。

兵庫県内の方々一緒に走れる機会がありましたら、また引きずり回して鍛えてやってください。

総合上位の方達のタイムは桁違いでした。チャンピョンクラス恐るべし。

今回も読んでくださりありがとうございました!

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