体は無意識の自動調整機能を持っている
朝起きて腰が痛い、夕方に向けて徐々に調子が良くなる。
こう言われる患者さんは多い。
しかし、本来はこの逆になる。
夜寝ている間に体は回復し、日中の生活で酷使して疲労をため夕方近くに疲れがたまり不調が出る。
なぜ朝体がおかしいのか?
それは体の自動調整機能が上手く働いていないからだ。
体の自動調整とは?
それでは体の自動調整機能とはどんなものなのだろうか?
- 眠たくなったらあくびをする。
- 肺にガスがたまるとため息をつく
- 座って疲れてくると立って伸びをする
- 肩が凝ると首を回したり腕を回したりする。
- 貧乏ゆすりをする
などなど、数えればキリがないと思う。
本来寝ている時間は体を日中の疲労から回復させる時間であり、歪みなどを調整する時間。
寝ている間に、無意識に寝返りをして体を動かしたり捻ったり伸ばしたりして調整をしている。
この動きは筋肉の血流も生み出し老廃物を運んだりする。
そして朝になるとスッキリ目覚めるわけ。
でも、これが御地蔵さんのようにピタッと同じ姿勢のまま過ごしていると朝起きた時に調整がなされていないので痛みが出たり寝たのに体が怠いという状態になる。
このように、無意識の自動調整が働かない人は、体のバランス感覚が低下している状態で、寝ていれば治る無意識の調整では限界がある。
無意識な調整がうまく行かない人はどうするのか?
本来誰の体にも備わっている無意識の調整機能が低下している人は、自動調整に任せる事ができない。
そんな人は、どうするのか?
それは「意識的な調整」が必要になります。
それが整体なのです。
本来、良くなるための設計図が頭の中に入っていて、寝ている間にその設計図をもとに体は寝返りしたり伸びたり捻ったりして調整するわけです。
無意識の自動調整がうまくできない人は、体の中の設計図がない状態だと思ってください。
地図を持たずに見知らぬ街を歩いているようなものです。
何度歩いても目的地に到達できないのです。
そこで、整体を行い体に上手く動ける状態を覚えさせ脳に自動調整の設計図をインプットするのです。
最初は設計図をインプットしてもなかなかその通りに動いてくれません。
一度のインプットでは鮮明に設計図を読み込む事ができないのです。
何度か繰り返し体に覚え込ませて、設計図が鮮明に見れるようになった時、体は無意識の自動調整を発動するのです。
こうなると、寝ている間に体を動かし、自動調整してくれます。
寝返りは体を自動調整している動きだと思ってください。
朝気分良く目覚めるようになるまでは、意識的な調整をしていく事が大事です。
自分でできる整体と整体師に任せる調整どちらがいいのでしょうか?
まずは整体師に任せる事をお勧めします。
なぜなら、今の自分がどうなっているのか指摘してくれるからです。
自分では気がついていない動きの悪さを指摘してくれます。
その後、大まかな体の動きをつけて、それからご自身で取り組まれた方が効果が高いです。
いつまでも整体師に任せっきりも良くないので痛みがなくなったら自分で健康に気をつけながら生活しましょう。
そして、時々メンテナンスをして軌道修正をするという感じです。
僕自身も、自分でできる整体の限界を知っているので、1〜2ヶ月に1度は友人の整体師に体を調整してもらっています。
体の自動調整機能を活用し、ぜひ楽しい日々をお過ごしください。