「長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい」大櫛陽一先生(東海大学医学部名誉教授)を読んで

読書, 身体の話

僕が健康講演会に講師として呼ばれた際にお話する内容に高血圧やコレステロールの話があります。

現在の病院で当たり前のように出される血圧の薬やコレステロールの薬は必ずしも飲む必要がないと言われています。
なぜかと言うと現在示されている基準値があまりにも低いのと、年齢や性別による数値の範囲が設定されていないからです。2019年日本高血圧学会では74歳以下で130/80、75歳以上で140/90という基準値を出していますが、この基準は製薬企業の影響下にあるWHOのガイドラインをそのまま踏まえたもので、1983年厚生省が出していた「老人保険法に基づく健康診査ガイドライン」で示されていた180/100から年々低くなっていきました。

例えば僕の年齢49歳男性だと150/99以下が正常値になります。
これをみても分かる通り、今言われている130/80と比べるとだいたい上下とも20の差があるわけです。
1983年当初の20歳以上の高血圧患者数は210万人、2000年に基準を変えたときにはなんと患者数は一気に2900万人に膨れ上がりました。
2019年で4000万人と健診や治療をしているにも関わらずどんどん増えているわけです。

こんなバカなことはありません。

また医療現場では原因がはっきりしないという意味である「本態性高血圧」という名前をつけて「血圧が高いから血圧を下げましょう」という対処療法を行なっていて、死亡率の引き上げをはじめとするとんでもない結果、高血圧より降圧剤で多くの方が亡くなる状態が引き起こされています。と記載がありました。

高血圧の原因については様々な研究がなされていますが、多くの場合、加齢、ストレス、不安、アルコール、運動不足、睡眠不足が原因です。特に加齢による合理的な変化が多いのです。

正常血圧は年齢とともに上がるのが世界の常識です。

以前、慶應義塾大学医学部のグループが100歳以上の血圧を調べた結果、血圧が高い人の方が自立度が高かったという結果が出ています。

要するに自分でなんでもでき、元気で認知症もない状態ということです。

それではどんな症状の時に降圧剤が必要なのでしょうか?
それは心臓、血管肥大と心臓や呼吸器の機能低下がある時とされています。

ただ、血圧が高いだけの状態では全くいらないどころか使ってはいけないと言われています。

降圧剤治療は一生続けなければいけないと言う医師がいますが、本来は使用するにしても一時的な使用にすべきだと本書にも記載されていました。

ただ、現在飲まれている場合はいきなり止めることはできません

一度にやめると禁断症状が出ることがあります。
薬によって抑えられていた血圧が一気に上昇する危険性があるからです。
もし心臓や呼吸器の機能低下が無く、減薬したい場合はかかりつけの医師と相談して時間をかけて減らす方法をとってください。
読めば読むほど製薬会社の思う壺という感じですね。

コレステロールの薬もそうです。
コレステロール値の検査も遺伝性の家族性高脂血症の可能性を調べるための検査となっています。
高いから下げるというものでもなく下げたからと言って心筋梗塞を予防できないことが臨床試験でわかっています。
ですので、健康診断で高血圧だと言われ医師の診断を受けて降圧剤が必要だと言われても原因を聞いて心臓血管の機能低下があるのか、もしくは呼吸器系の機能低下があるのかを確認し、無いなら降圧剤の使用は控えましょう。

それでも降圧剤の使用をすすめる医者は信用できないと思っておきましょう。自分の身は自分で守るしか無いのです。

さらに、今、製薬企業が力を入れているのはリウマチ剤や抗がん剤の生物学的製剤、そして予防接種です。リウマチ剤と抗がん剤は対象者は多くなくとも単価の高い薬剤なので売り上げは大きくなりますし、予防接種は病気にかかっている人だけではなく全員が対象となるので、実に大きなマーケットとなります。
と書いてありました。現在のワクチン接種がこれにあたります。
現在の新型コロナの状態は猛威を奮っていた頃と比べて落ち着いているわけではありません。
ですが、病院に行っても風邪薬を処方されるだけです。
いわゆる風邪扱いになっているのです。
それにも関わらずまだワクチンの接種を進めるのはおかしな状態です。
治験が終わっていないワクチンの接種は大規模人体実験となんら変わりありません。
ワクチン接種により体調を崩した方、亡くなられた方のお話を僕も患者さんから直接聞きます。
ですので、もうこれ以上必要のないワクチン接種はやめましょう。
僕も家族にコレステロールの薬を継続的に出されていた者がいましたが、医者を変えて相談したところ飲まなくても良いと判断してもらえました。
飲み続けなければいけない薬は本来は少ないのです。
今回この本を読んで強く思いました。正しく処方し地域を救ってくれるお医者さんが増えて欲しいと思います。

良い本なのでぜひ読んでみてください。

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