試練と支援

心の話 生き方, 読書

「人生は絶妙はバランスでできている」

とジョンF ディマティーニ博士は言った。

かどうかは定かではないが、正負の法則

という著書の中で語られている。

ディマティーニ博士はベストセラー

「ザ・シークレット」に紹介されている。

ひょんなことから博士の本を読むようになった。

博士の本を読むようになって思ったのは

心の振り幅が非常に小さくなった。

出来事と言える現象に振り回されることが

少なくなっているのがわかります。

自分自身がどんな価値観を持って

生きているのか。

どんな使命を持って生きているのか。

知ることができます。

それに、不思議なことに、博士の本を読むと

最近のビジネス本のように字間や文字が大きく

ないにも関わらず、どんどん読み進めることが

できます。

速読をマスターするにはいい本だなと

思いました。

興味ある内容だと早く読めるというのは

やはり関係するなと思います。

話がズレてしまいましたが、心の状態に

よって自分ができること、出来ないことの

振り幅が変わるということです。

パフォーマンスを上げるには心の状態を

琵琶湖の水面のように穏やかに保つといいです。

日本海の荒波のように高ぶらせていると

上手く行く事も行かなくなってしまいます。

なぜ心が高ぶると上手く行く事も行かなくなるのか?

それは、物事の一方向にしか目がいかなくなるからです。

一つのポジティブな面があると必ず

バランスを取るためにネガティブなことが起こります。

誰かに褒められると、同じくして誰かに非難されるのです。

僕の例でいうと。

患者さんから「先生の手は魔法の手ですね!」

と言われると同時に。

「なかなか良くなりません」と言われるのです。

両方存在して初めてバランスが取れます。

どちらか一方だけというのは存在しないのです。

もしあなたが治療家だとして、患者さんから

「良くなりません」と言われるのなら

それは患者さんから「先生の手は神の手ですね!」

って褒められた時に有頂天になって気分が高揚しすぎて

いるのだと思います。

高揚するとポジティブに感情の針が振り切れます。

するとフラットに戻そうとするネガティブな

出来事が必要になるのです。

そんな時は、褒められたことに謙虚になり

「これからも頑張ります」と一言添えてみると

いいですね。

自ら感情が振り切れるのを第三者の目になって

フラットに戻すのです。

喜ぶことや感情をありのまま表現するのが

ダメというのではないのです。

表現した後に冷静になるのが大事だということです。

子供の頃だと、両親のどちらかが

「そんな事もできないのか!」と怒鳴るとすると

もう一方が

「あなたは本当に天才ね!こんな事もできるなんてすごいわ!」

といってバランスを取るのです。

これは狙って起こるのではなく、自然に起こります。

両親ともがキツく当たるのなら必ず他の誰かが

おじいちゃん、おばあちゃん、親戚、先生、友達

誰かが褒めてくれるのです。

試練と支援のバランスです。

しかし、時に成長するのは主に

「試練」を与えられた時だというのを忘れてはいけません。

僕にとっての試練は父親が非常に厳しかった事。

時に母も厳しかったように思います。

そのおかげで今の僕に成長できたのだと

今だから思います。

当時は両親がなぜ厳しく当たるのかよく分かりませんでした。

家を飛び出して逃げたくなる事も沢山ありました。

でも、高校卒業しても家から仕事に通っていたのは

まだまだ実家で成長しなければいけないことが

あったのだと思います。

今は実家で暮らしていません。

その代わり、自分自身で困難な道を

選べるようになっていると思います。

日々成長するためには試練は必要なのです。

そんなことを気づかせてくれる本でした。

ジョン・F・ディマティーニ博士の

「正負の法則」

本田健さんが翻訳しているので非常に読みやすいです。

オススメの一冊です。

ぜひお読みください。

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