日本国紀を読んで今の日本を知ろう
今月の読書
子供の頃から、歴史にほぼ興味がありませんでした。
戦国武将にも過去何があったのかも正直どうでもいいと思っていました。
唯一読んだ歴史物の小説は前田慶次を題材にした「一無庵風流記」と新撰組最強の男と言われた吉村寛一郎を題材にした「壬生義士伝」の二つだけです。
それも主人公の生き様に惹かれて読んだだけで歴史的背景には全く興味がありませんでした。
そんな僕が今回読んでみた本が「日本国記」上下巻です。
百田尚樹さんの書かれた歴史本です。なぜ今回読もうと思ったのか。
それは、混沌とした世界情勢や日本の情勢を考えてみる中、歴史は繰り返されると言われることと日本に住んでいるなら自分の国の生い立ちくらい知っておこうと思ったからです。
実際に読み始めて今まで知らなかった日本の歴史が少しずつ理解できるようになりました。
歴史が好きではないのは相変わらずですが、読んでいくうちに当時学校で習ったことを少しずつ思い出したり、間違って覚えていたことに気づいたり、はたまた現在の研究で歴史が間違っていたりと。
歴史を知ると今起こっていることが少し理解できるようになります。
さらに、日本の昔はどんな国だったのか?なぜ世界最古の国と呼ばれているのか、万世一系の天皇制の話など非常に読み応えがあります。
素晴らしい発展を遂げた時代も、ダメダメだった日本の時代も読めば読むほど今の日本を作るために必要だった出来事だと思えました。
特に、維新戦争以降の10年で日本という国が怒涛の変革を遂げ時代が様変わりした明治維新時代の移り変わりは凄まじいものがあったのだと驚きました。
その後、日清戦争、日露戦争、大東亜戦争と戦争の時代へと突入していきます。
戦争の話は自衛のためやむえず行ったものもありますが、巨額の資金を必要としますし、自国の通貨は価値を失い外貨で賄って資金を作ったりと無茶苦茶な時代だなと考えさせられます。
その返済に昭和61年までかかっているとか。
当時のマスメディアである新聞社の扇動記事により戦争を避けたかった状態から戦争へと突入していったり、よくマスコミで語られる対中国や韓国、朝鮮に対する歴史に関しては真実とはかけ離れているなと。
今も昔もマスコミによる誇張された報道は変わらないんだと改めて感じました。
鎖国の前は外交もうまく優秀なリーダーがいたのに、いつからか日本は外交が下手くそになっていきました。
この辺りは読んでいても辛くて情けなくなります。
南京大虐殺に関しても本当は無かったであろう出来事を朝日新聞の記者に捏造され外交手段に使われたりと。
まぁとにかく読めば読むほど自分の国の歴史に心が浮き沈みします。
良いことも悪いことも、苦難困難、それを乗り越えていった先人の葛藤が見て取れる内容です。
戦後はG H Qによる洗脳教育が始まりました。
そんなことは無いという学者もいましたが、近年資料が出てきて日本の教育に自虐思想を植え付けたりとしたとあらゆる洗脳を長期的に行なっていたようです。
現在でもその内容が残っていますし、教科書の内容にも中国、朝鮮へ忖度した内容が記載されているほどです。
その結果、国旗、国歌に対して反対したりする思想も生まれてしまいました。
戦後の日本では洗脳による効果は乏しかったようですが、その当時子供だった人達には徐々に蓄積され大人になった頃に洗脳教育が開花してしまう状態になりました。
敗戦からわずか数十年で不死鳥の如く復興し、東京オリンピックを開催した日本。
世界の列強各国はアジアの端の島国である日本の底力に驚いたと同時に恐れを抱いたと言います。
その頃、日本にもテレビが登場しました。先進国では新聞社がテレビ局を持つことは原則禁止されています。
それなのに日本では新聞社がテレビ局へ参入することを政府が容認しています。
このことにより言論の自由と多様性が制限され、世論が新聞とテレビによって操作されるようになってしまったのです。それゆえ左翼系メディアの共産主義、社会主義的な報道により、多くの事実が捻じ曲げられ報道されるという事態が起こってしまいました。
それでも、近年はインターネットの普及により誰でも情報を発信できる世の中になり、だんだん正しい情報を誰でも取捨選択できるようになってきました。
新聞、テレビの報道はエンターテイメントとしてみるようにしなければいけないと僕も大人になってから気づきました。
まさか公共の電波を利用して捻じ曲げられた事実を報道するわけがないと思ってしまいますが、そのまさかが普通に行われているのです。この本を読んで本当の日本の素晴らしさを知ることができました。
今の若い世代にはぜひ読んでほしい本です。世の中のことがちょっと理解できるようなりますよ!